【小説の書き方 私の場合】赤狼の神はもう一人いるw【雑談】

小説の書き方

私の著作の一つ『赤狼に蔵割れし冴月の如く』(赤狼シリーズ 商業誌)

赤狼シリーズの世界観 - 晶山嵐 同人サークル情報サイト  『GIREN-1』

 

 

赤狼は、ネタの段階でちさろうとやたらめったら意見交換してたのですね。

ちさろうは制作者の一人です。

 彼女がいなかったら、シルキとナール・サスは日の目を見なかった(笑)

史留暉ファンとナール・サスファンのかたは、ちさろうに感謝してください。

(私は夕羅(キラ・シ側)一筋だったので)

 

ちさろう

「ナール・サスって名前いいなvベッドの中ではナールなの?サスなの?♪♪

ナールは可愛いけど、頭良いぽくはないので

リール、ヴェル、リカ、ルシド、レジィなんかもいいかもvどれも『サス』から連想してみました(笑)」

 

嵐子「

セキラは愛称で呼ぶ人じゃないので。

というか、誰の名前も呼ばない。

みんな『お前』

 

ちさろう「

セキラじゃなく、シルキに

「レジィって呼んでよ」とねだるとか。

そしてシルキがすなおにレジィって呼んだら、ナール・サスは苦笑しちゃってシルキがへそを曲げる。(お前が呼べといったから呼んだのに、笑うとはなにごとだ! とは言わない。ただ無言でそっぽ向く)

「ごめんごめん。だってなんだか嬉しいじゃない。君に愛称で呼んでもらうのって」

「……そうなのか? なぜ」

「だって、愛称で呼ぶのは仲の良い証拠でしょう? 私も君を愛称で呼びたいな」

「★★★(ここは任せた)……と、兄上が……呼んでくださる」

「そう? じゃ、僕もそう呼ぶねー。★★★」

なんだかくすぐったそうなシルキ。

 

そして、セキラが来たあとに

「お前ら気色悪い」とか言われるといい。

 

ちさろう「

>つか、セキラは愛称で呼ぶ人じゃないので。

そうだった!

その俺様具合が跡部と海馬とラルを思い出していいのよv

 

どうでもいいけど、

わたし・・・リュウ・カさん好きv(まだキャラにもなってませんから!/笑)

 

※『リュウ・カさん』とは、現在では『リョウ・カ』となっている、キラ・シの参謀(髭のおじさん)。黒蝶編では『カイ』の名前で出てた人。

いろいろネタを出している間に、ちさろうにほめてもらった♪

 

嵐子「

ナール・サスの城にいる間に。

昼間、夕羅が昔を思いだして、そこらへんの野生のカモシカに無理やりまたがって山を駆け回ってるのを、ナール・サスがあきれながら観てるとか。

なんて馬鹿で子供染みてるけど、すさまじい運動能力ですね

とか思ってたら、実はシルキもうずうずして、真似してやってみて、カモシカに乗って夕羅の後を走り回る。見た目と違って、体力勝負は手を出さないと気が済まないシルキ。シルキを試すようにむずかしい走り方をする夕羅。二人で直滑降の崖を駆け降りる。その後、兵士の間でカモシカ乗りが流行する。

 

ちさろう「

>野生のカモシカ

のエピソードかわいーvv乗るの難しそうだね!

呆れつつも、自分の好みのタイプがこーゆーのだとうっすら気付きつつ否定するといいよ、ナール・サスv

 

こんな感じで、一カ月ぐらい? やたら大量のメール交換。

シルキとナール・サスの性格が超妙(たえ)なるモノ、なのは、ちさろうの参謀のおかげです。感謝。

 

ちさろうが、シルキの外見(金目銀髪真珠の肌-金銀パールプレゼント♪)が超好きだとか。

 

普通とは違う世界で生きているシルキ。

ナール・サスはそのシルキを通訳できる唯一の人(笑)

ナール・サスがいなかったら、きっとシルキは夕羅にやたらめったら殴り倒されて強姦だけされてますわ。(最初のプロットではそうだった←ナール・サスがいなかったから)

 

『赤狼』の名前もアズの編集長さん命名だし(感謝)。(同人でこの名前を使う許可は貰っています)

本当に、あちこちでいろんな力を貰って育った話しなんですよね。

とても感慨深い。

 

 

赤狼で一番気をつけていること。

シルキや沙射、ナール・サス、夕羅などで『文化が違う』ということ。

シルキとナール・サスはまぁ大陸の人(現時点では農耕民族)なので、ある程度似た価値観を持っていますが

生粋の狩猟民族である夕羅とはもうまったく考え方が違う。

 

そして、大陸には宗教はあっても、

それは現実で言うと儒教のようなもので『聖人信仰』であって

『神』を信じるものではない、ということ。(中国とか韓国が基本的に儒教)

夕羅たちキラ・シは、『神』の信徒。

 

『神』とは『人間以外の偉大なるもの』。

だから、夕羅は人間がどうしても抗えないものがある、ことを知っているけれど

開拓を続けて文化を広げてきた大陸の人たちは、

『人間がどうにかしようとすれば、なんでもどうにかなる』と思っている。

実際、そうして国土を広げてきた。

 

土木事業はキラ・シには無い。

『神のものである山』そのカタチを変えるとか、キラ・シには考えられないこと。

 

自由に見える夕羅の方に『絶対的禁忌』がある。

大陸の宗教は、年功序列で礼を重んじろ、というけれど、

犯罪者は護らないし、年功序列なんかどうだっていい人は純然としている。

けど、キラ・シの中には、『神を信じない』モノというのがそもそもいない。

 

雪崩や、吹雪、雪解けの鉄砲水。

人間ではどうしようもないものが多すぎて、

神を信じるとか信じないとかの『疑問』がまずない。

そしてその神は、

  • 人間を護ってくれる、とか
  • 人間を導いてくれる、とか

そんな生易しい神じゃない。

 

キラ・シの神は、とにかく『人間の上位者』。

人間が神で犬がキラ・シ。そんな格付け。

人間の機嫌がよいときは犬を可愛がるけど、機嫌が悪ければ捨ておかれる。

キラ・シの神はそんな気まぐれな神々。

 

唯一神みたいに『人間のために世界を作った』なんて優しいことはお為ごかしにも言ってくれない神々。

 

すぐに怒るし、不機嫌になったら手がつけられない。

だから『神を信じて崇める』のではなく『神は怒らせないように細心の注意を払う』ということ。

好きとか嫌いとか、信じる信じないではなく、ただ、恐ろしいモノ。それがキラ・シの神。

 

犯罪者でも、『神は信じる』から、『禁忌』は絶対に犯さない。

 

神がいない大陸には『絶対禁忌』というものが無い。

祈るのは先祖に祈るのであって、人間外には祈らない。それが大陸の宗教。

 

 

キラ・シは狩猟民族、大陸は農耕民族と描きました。

現代世界にある狩猟民族は、季節季節で移動した部族もあると思います。

まだ小説には出てきませんが、キラ・シの部族は移動をさせないよう制約をつけました。

なので、『土地』に対する意識は日本人と似ています。

 

大陸では、ナール・サスの部族が移動したように

火山の噴火だとか大水だとかで『移動』することが多々あって、今でも流動的になっています。

 

畑は個人の財産ではなくて、村の財産なので(小作人よりはマシ)、

人の移動もけっこうあったりします。

(だから、農民は作付けが悪くなると平気で農地を放棄して流民になる)

 

共同体は、小さければ小さいほど、社会主義が合致する。

と、どこかで見たのもあると思います。

 

村の人数が30人程度なら、誰がさぼっているか、

誰が働き者か、みんながわかっているから、

『働きに応じて平等』に食料を分けることもできます。

それが200人とか1000人になると、全員が全員の顔を知っているわけではなくなり

『働きに応じた平等』な配給ができなくなり、社会主義的平等は保てなくなり、社会主義は崩壊します。

大陸は社会主義的共同体の村が最小単位。

 

キラ・シは完全実力主義。

なので、弱い者が飢え死にするのもそう簡単には助けない。

自分が弱い立場(怪我をしたり病気をしたり)になると、すぐに自殺する。

それがキラ・シの社会。

 

『死』は弱者のもの。

弱いものに生き残る権利はない。

ただ、『強さ』だけを錬磨してきたキラ・シ。

 

こんな細かい所は小説ではあまり表立ってはいませんが

キャラの根底にはそれがあって、動かせない性格となっています。

いるはずです。多分。(書き切れているかどうかはまた別の話し)

 

 

アレキサンダー大王の最初のお妃様が山岳民族の族長の娘さんで

政略結婚だったようですが

大王は、その奥さん死ぬまで言葉が通じなかったとか。

聞いたときは胸が痛くなりました。

 

どっちも、互いに歩み寄らなかったんだなぁ……と。

女の人の方が順応性があるのに、旦那の言葉をかたくなにしゃべらなかったんだな、と。

そんな人が傍にいたら、大王は疲れただろうな、と。

 

映画『アレキサンダー』では

その奥さんとの初夜の前に、大王がヘファイスティオン(男)という幼なじみの恋人の所に行ってて

これまたのヘファイスティオン(この名前、聞き取るのに苦労しました……)がまた

大王が奥さんとの初夜に行く、つーのに、大王の左手の薬指に指輪をはめちゃうんですよ。

 

左手の薬指の結婚指輪は、発祥がエジプトだとか。

そして、ちょうど大王の遠征軍もエジプトを過ぎた辺りだったので、

ヘファイスティオンがそれを知っていてそれをしたのかどうか。

ただ、奥さんはその指輪を見て、怒りましてね(笑)

そのときの大王の『言い訳』が

「彼はヘファイスティオンだ」

って(字幕でこうでた 英語では、『ひーいずへふぁいすてぃおん』と言ってた)

意味わからーんっ!

私が奥さんでも怒るわ!(笑)

 

(ヘファイスティオンが受けだったのか攻めだったのか、非常に知りたい。

映画じゃどっちかわかんなかった。つか、大王受けっぽかった。

というか、ヘファイスティオンのしぐさがBLの俺様攻めっぽかった。わからん……)

 

で、そっから大王が巻物を二巻、枕元に持ってきて……奥さん抵抗して……強姦。

母と観に来てるのに……(T-T)

まぁ、こういう気にする母じゃないですが。

(そんなこと気にしてたら、娘の通販の手伝いなんてできないでしょう、そうでしょう)

 

後で、アレキサンダー大王関係の本を見たら、

枕元に持ってきた巻物はホメロスだったらしい。

ホメロスは大王の愛読書で、多分、奥さんに話して聞かせようとしたんだろうなぁ。

言葉わかんないのに。

(映画では、二人とも英語で言葉通じてましたが)

 

でも、この時点では、多分大王には奥さんに歩み寄る心はあったんだと、

映画では描きたかったんだろうと思う。

 

自分の大好きなホメロスを、奥さんにも理解してほしかったんだろう。

男性らしいわがままさである。

 

 

大昔『敦煌』という映画を映画館で見たとき

渡瀬恒彦さん演じる『夏-カ』の王が『文字』を作ってたんですよね。

漢字を組み合わせて新字を作ってたんですが

 

『夜見』←これを一字で『夢』という意味を持たせる。

夜に見るから夢。しごくもっともな造語です。

 

で、夏の王にその造語を見せられた主人公が言うんです。

「それは合理的な文字ですね。広く使われるでしょう」

それに王は言い返します。

「合理的だから使われるのではない、強い国の言葉だから使われるのだ」

 

同じようなことを『パートナー』というダンス漫画でも言ってました。

女性チャンピオンが、今までに無いドレスを着だし、それが流行し始めたときに

主人公の女性が彼女に言うんです。

「あなたのセンスがよいから、みんながまねしてるわ」

「センスが良いからまねをするのじゃないわ。私がチャンピオンだからよ」

 

そうよね、そうよね。

 

とにかく『夏王』の言葉は、幼い私に衝撃を与えましたね。

 

 

優れているから使われるのではない。

強いから使われるのだ。

 

 

世界中で英語が使われているのと似た理論。

一時、イギリスが強くて、世界中に植民地を作っていたから

世界中で英語が通じる。

 

どれだけすぐれた言語でも、弱ければ駆逐される。

 

 

 

バーミヤンの遺跡が破壊されていたとき、ニュースを見て知人が憤慨していました。

 「なんであんなことするんでしょう!(激怒)」

 

 私「イスラム教では、偶像崇拝は禁止だから、

 仏像とかは魔物の象徴だから。存在しちゃいけないんだよ」

 「でも文化遺跡ですよ!」

 

 私「イスラム教にとっては仏像は存在自体が悪だから」

 「でも文化遺跡ですよ!」

 

 私「仏像を文化遺跡って決めたのはイスラムの人たちじゃないから、

 彼らには価値はないどころか、『悪』なんだよ」

 「でも文化遺跡ですよ!」

 

 私「彼らの法では、仏像破壊は正しいんだよ」

 

 

決して、遺跡破壊を擁護はしませんが

する方の行動原理は理解しても良いと思うんですよね。

そりゃ遺跡破壊は噴飯ものですが、イスラム文化からすれば、

偶像がそこにあることが噴飯ものというよりも、絶対悪ですから。

 

今なら「そうだね、大変なことをするよね」と言って上げられたなぁ、とこれを書きながら思った。

 

タイのアユタヤには、クビを飛ばされた仏像がたくさんあります。

昔戦争に負けたときに、敵が仏像のクビを破壊して行ったのです。

現地で一緒にそれを見た知人は不思議そうに言いました。

 

攻めてきたほうも仏教徒なのに、

なんで仏像を破壊なんてできるの?

怖くないの?」

 

私「敵に宗教的慰安を与えるぐらいなら、

破壊して安らげる場所を取り上げるのも、

畑に塩をまくのと同じレベルのことじゃないでしょうかね」

 

※古代ローマ帝国は

反乱を起こした地方を鎮圧したときに、

制裁のために畑に塩を巻いて作物をできなくするということをしたらしい。

 

 

私は、その人が言うまで『同じ宗教なのに仏像を破壊する』ということに疑問を抱きませんでした。

植民地にするのでなければ、敵のものは奪い上げるのが常道だろうと思っていたもので。

ああ、慰安場所を先に潰すんだなぁ、と普通に納得していました。

怒らなきゃいけないところだったんですね。

そういう意図で、観光名所になってるんですよね。

 

クビが落とされた仏像が列をなしているところとか、本当にゾッとしますよ。

たしかに、破壊する兵士たちは怖くはなかったんでしょうかね。

 

 

アメリカの災害アクション映画だと、けっこう教会が被害に遭うんですよね。

『宇宙戦争』でも、最初に潰れた建物は教会でした。

 

私はキリスト教徒じゃないので、今まで教会の破壊っていうのは、

他の建物と区別もしてなくて、たんなる『破壊』だったんですが

戦国自衛隊1549の映画で

 

『崩れ落ちる天守閣』を見たときに

なんとも言えない、禁忌に寄った興奮を覚えました。

 

それだけは崩れちゃだめだろ! 

という、なんというか、やるせない悲しさみたいなものです。

 

『日本の城』が綺麗に破壊されていく映像、なんて滅多にお目にかかれるものじゃありません。

私は別に城マニアではないんですが

『日本の城』が破壊される映像は、胸に迫るものがありました。

 

この映画は、この城の崩壊シーンを大画面で見たいがために、

映画館で二度観ました。

 

『アレキサンダー』は映画館で四回観ました。

母と二人で一万円ぐらい使いました(笑)

母があんなに気に入った映画は、後にも先にもあれだけです。

 

この映画を見た後で、もう一度『宇宙戦争』を見たとき

(宇宙戦争も映画館で二度観ました。冒頭の破壊シーンが見たくて)

冒頭の、『破壊される教会』に初めて気づきました。

 

ああ、もしかして、

私が『日本の城の崩壊』を悲しく思うように、

キリスト教の人たちには

『教会が崩れる』ってのは

特定の悲しさがあることなんじゃないか、って。

 

まぁ、そのときまで全く気付かなかったわけですが。

 

 

子供の頃は『破壊アクション』ってたんなる『火薬量』みたいな感覚で

画面に華を添えるもの、という感じで観てたと思います。

 

でも、最近は

その建物などをそこまで建てた人

建造のためにかかった日数、金額

何のためにたてようと思ったのか、建築士の思い。

 

そんなものが、一瞬で破壊されることに、虚しさを感じるようになりました。

だからこそ、建物が破壊されるのはインパクトがあるんですが

面白半分に壊していく映画は、楽しめなくなってしまいました。

 

アクション映画ぐらい、ドンバーンギャーッで、すっきり見たいのに。

 

 

 

キラ・シが作ってきたものは、大陸の文化に比べれば遥かに稚拙で、少なく、儚い。

けれど、それを『自分の文化』として後世に残したい

と考える夕羅の、孤軍奮闘が、自分で書いていてとても悲しく、わびしいです。

 

自分に比べて劣っているからといって、

相手を破壊して良いわけではない。

 

白人が有色人種のすべてを植民地にして奪い上げて来た。

けれど、白人には白人世界を護る物資が必要で、土地を有効利用するために現地人を追い出した。

それは白人の理論であって、有色人種の誰に言っても理解されないことでもある。

 

『奪う者』

『奪われるもの』

 

言葉が違う。

文化が違う。

肌の色が違う。

 

『天来(てんらい)のもの(空から来たもの)』を崇める大陸の人々は、

金髪や銀髪の沙射や史留暉を無条件で神と崇める。

 

王とて黒髪のマリサスでは、ナール・サスこそが神で『天来のもの』を崇める心が無い。

 

天から来たキラという英雄を祖先に持つキラ・シは『天来のもの』を崇める。

 

 

 

『天来のもの』を崇めるという意味で、

大陸人とキラ・シは理解しやすく、マリサス人のナール・サスはのけものになる。

 

大陸の文化を担う(文字文化がある)、というてんでは、

大陸人とナール・サスは理解しやすく、キラ・シはのけものになる。

 

『古代国』『山岳民族』『大陸と言葉が違う』というくくりで言えば、

ナール・サスとキラ・シは理解しやすく、大陸はのけものになる。

 

そして、普通は『黒髪黒目』という点で言えば、マリサス人も大陸人もキラ・シも一緒。

 

『国家』という『体制』を持たず

『結婚』という言葉(風習)が無いキラ・シやラスタート。

 

『国家』『血族』という『体制』が要の大陸人とナガシュ、マリサス、ヘレム。

 

 

 

どこかが理解しやすく、どこかが理解しにくい。

 

そんな微妙な文化が交錯する夕羅の周囲。

書き切れると楽しいな、と思います。

 

『名前』の重要性について。

冒頭の『名前を言わない夕羅』ですが

『絶対に名前を呼ばないキャラ』として最初に認識したのは

あしべゆうほさんの『クリスタルドラゴン』のグリフィスです。

 

バラーという俺様魔物族長に心酔しているグリフィスは

『バラー様』『エラータ(バラーの姉)様』とは言っても

けっして、他の人の名前は口にしません。

 

凄く下僕なのに、超俺様で、武術の達人でありながら、

うっかり凍死しかけるというお茶めっ振りまで発揮するグリフィス。

この漫画で大好きなキャラです。

 

それに気付いてからバラーを見たら、彼も名前呼ばないんですよね。

ペットの名前は呼んでも、人間の名前は呼ばない。

それがカッコイイ!

と思って、ずっと心に残っていました。

 

そして、『走れコーターロー』だったかな?

スキンヘッドの剣士がヒロインのことを毎回フルネームで呼ぶんですよね。

『毎回フルネーム』というのは、私の脳にはなかったので驚きでした。 

 

 

それと、

自己中の人って

『他人に、勝手に自分の好きな名前をつける』でしょ。

されるほうからしたらめっちゃムカツクんですけど。

素でやるんですよね。

 

夕羅が勝手につけた名前。

・ナール・サス → 女王様

・史留暉 → 皇太子殿下『様』

・ジャラード → 猿

・ラキシタ → ラキツタ

 

これもギリギリ厭味を言うときに使うだけで、

普段は絶対名前を呼びません。

ラキシタだけはけっこうよく呼びます。

同格なんでしょうね。

 

ゴッドパワー発動!

キラ・シの言葉から主語を無くしてみました。

 

英語は『私』『あなた』というのが非常に大事な言語ですが

日本語は主語がなくても文章が通じます。

 

日本語 「おなか減ったー」

英語  「アイムハングリー」

 

日本語だと、これだけで『私は空腹です』という意味になりますが

英語だと『アイム』を抜いてしまうと命令形になってしまいます。

 

 

日本語の主語無しは、言語が進化した究極系だとは思うんですが

言語としてあまり進化していない蛮族キラ・シ語も、主語無しの口語文としました。

 

発達していないからこそ、主語が無い、いうように。

通用するかな? 

 

キラ・シの部族は、大陸では『外国語』をしゃべっているわけで、

どれだけ流暢に大陸語をしゃべったとしても、

語尾の変化とかだけじゃなくてキラ・シらしさ、を出したかったから。

なので、他の人たちは主語をちゃんといれるようにして

夕羅やガリ・アの言葉からは主語を抜きました。

 

だから、夕羅のセリフの後には、

必ずそのセリフの通訳説明がつくという……

面倒くささ倍増。(笑)

 

↓こんな感じ。『黄色が夕羅のセリフ』『赤がその説明』

「先程も……マリサス王陛下に、うっかりヘレム渡河の詳細を喋ってしまう所でした。ラキシタ殿下がそれは秘密かもしれないから喋れない、と言わなければ、俺は喋ってました…………そういうことを、うっかりする自分が、嫌です」
「詐為河渡河はすでに終わった」
 だから喋っても良い、と言われて少しだけホッとする。けれど不安は消えない。
 夕羅が、筆を置いて侍衣牙を手招きした。なぜか侍衣牙は後ろを振り返って、おずおずと歩み寄る。まるで小さな少女が初恋の相手に隠れながら近寄るかのようだ。侍衣牙の部下が見たら驚くような儚い風情。『雷軍の鬼神』と呼ばれる侍衣牙にはまったく似つかわしくないしぐさだ。
 夕羅の前に立つと、手を引っ張って座らされた。そのままそっと抱きしめられ、頭を撫でられる。
「雷軍の強さがあったからこそ、ここまで来ることができた」
 お前がいたからだ、と暗に言われて侍衣牙は涙が出そうになる。
「間違えれば糺す、足りなければ加える。それを誤ることは無い。だから、予定通りここまで来ている」
 俺がお前に何も言わないのだからお前はそれでいい、と。夕羅は言ってくれるのだ。ゆっくりと頭から背中を撫ぜてくれる。

もっとうまく表現できんかなー。

 

外国語をしゃべっているから、『言葉の行き違い』をなくすことが

まず大前提だから

『とにかく、聞き間違えようのない文章で説明する』というスタイル。

 

『俺』『お前』が『使えない』から

『お前がいたからだ』ではなくて、↓こういう名詞を使った長いセリフになる。

「雷軍の強さがあったからこそ、ここまで来ることができた」

代名詞を使わないんだね。

代名詞なんてものが、キラ・シ語には無いw

 

キラ・シの部族が『俺』『お前』という時は、凄く特別な時

相手を殺したいとか、非難する時とか

当然、愛を囁くときにも使います♪

そういうのが、色っぽいと思ってます。はい。

 

 

大阪も、大阪府の中だけで方言がいろいろありまして

 

ざっくり聞いたところ、

南河内の言葉には

『男言葉』『女言葉』『丁寧語』が無いそうです。

 

だから、南河内の人たちは、

女の子でも『俺』とか『わがが』と自分のことを言います。

これは男のまねをしていきっているのではなく、

(『いきってる』って共通語? いきがっている? かな。)

『女性としての言葉』が無い、からこうなっているということ。

 

そういう方言は各地にあると思います。

 

キラ・シの言葉からも『丁寧語』『代名詞』という分野を省きました

だから、族長に対しても平易な言葉でしゃべります。

その代わり、神にだけは違う言葉(これが丁寧語の代替)があるので、

あまりにも尊敬される族長(ガリ・アさんとかね)だと、丁寧語を使われたりします。

 

というふうに

言語体系をテキトーに作ってみました。

 

こういうことを小説内で書けないので、日記で発散。

(三時間も日記書いてる!)

 

ご静読ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日は、サウンドノベルを一ページだけ進めました……

 

こんだけ日記書けるのに、なぜ小説書けないんだーっ! ウガーッ!

 

つか、寒いっ!

 

久しぶりにハロゲンランプ使うほど寒いです!

なんじゃこの寒さーっ!

 

冬コミ入稿原稿

 

去年の冬コミの時の、カラー表紙の本だけの入稿時の原稿(笑)

 

小説が上がった後の編集-印刷、表紙書き出し時間が辛いですよ……

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