【小説の書き方】なぜ、『第一稿』と『完成稿』が違うのか?

1-10 小説の書き方
  • なぜ、『第一稿』と『完成稿』が違うのか?
  • なぜ、最初から『完成稿』を書いてはいけないのか?

 

『完成稿』を最初から書けば、修正なんかいらないでしょ!

修正が要らないように書けばいいじゃない!

 

この章に応募するなら、この雑誌に掲載される。

この雑誌は、22文字33行で改段落されるから

それに合わせて最初から書いた方がいい。

 

このどちらかが正しいと思ったあなた。

 

両方、間違いです。

 

『間違い』というのは

初心者がそんなことを考えて書き始めたら書きにくい』という意味

間違い。

 

『小説はどう書いてもよい』のですから

『完成稿』を最初から書いてもいいし

『掲載予定想定に合わせて』書いてもいいんです。

 

いいけど

それは、『小説を書くのになれた上級者以上』にならないと

『小説が書き終わらない』といういみで

『間違っている』のです。

 

最初から難しいことをしたら上達する前にイヤになる。

普通自動車運転教習所で、

一回目の講習から、速度30キロでSクランクやらないでしょ?

50歳で初めて自動車の普通免許をとることになりました! | ポジティブにタスク管理

最初は、大きめの道路の教習所を、ぐるっと周回することから始める。

14キロとか20キロの速さで。

 

小説もそう。

  • 『完成稿を最初から書く』とか
  • 『掲載予定想定に合わせて書く』というのは

車の運転でいうと

今日、教習所に申し込んできた教習生に

燃えている地雷満載の草原の中のS字クランクを

死ぬ前に走り抜けろ。

そういうことを言っているのと同じなんです。

 

車の運転なんて10年やってるし、スタント歴も8年だし

それは、挑戦してみたい!

 

そういうスタントマンがやるようなことを

運転初心者が無傷でできるわけがないでしょう?

 

『一作目』からそんな『高難易度の書き方』をするから

脱輪するたびに地雷で傷つき、4キロぐらいでしか走れないから

火事の熱で消耗し、火傷し、

出口にたどり着く前に焼死体になるか

地雷源に落ちて爆死するんです。

 

だから『一作目が書き終わらない』のです。

 

そもそもが『死ぬのが分かっている』から

そんなS字クランク、『スタートできない』でしょう?

 

だから、『一行目が書けない』のです。

『この方法でやったら、失敗して、精神的に大ダメージをくらう』

それが分かってるから『スタートしない』のです。

 

『小説が書けない!』と思い悩むことで

精神は簡単に傷つきます。

 

大体の人は『傷つくのがイヤだから』『挑戦しない』でしょう?

『小説を書きたい!』と思って

一歩を踏み出したあなたはエライ!

でも、『初心者のステップ』を『踏み外す』ことで

  • 上達もしない。
  • 人生の浪費。
  • メンヘラになる。(どうせ自分なんてナニやっても成功しないという自己暗示)

こういうマイナスを被るのです。

 

だから私は

  • 好きなところから好きなだけ書く。
  • 書けなければ放置する。

この二つを推奨しているわけです。

 

『簡単な書き方』から始めましょう。

 

それには、『第一稿を推敲して完成稿にする』という

『考え方』で実行した方が

完成しやすいですよ。

 

そう言うことなんです。

 

『最初の想定』より長くなってもいい。

小説の書き方について、晶山嵐が残念がっている
晶山嵐

第一稿は、1000文字ぐらいだったのに

修正していくにしたがって、一万文字になった。

 

そういうこと、私はザラにあります。

 

つまりは『第一稿』って『アイデアを書きつけただけ』なんですよ。

  1. 経験から『ネタ』を思いつく。
  2. 『ネタ』を『アイデア』にする。
  3. 『アイデア』を『文章』にする。
  4. その『文章』を好きなだけ書く。
  5. 『好きなだけ書いた文章』を『小説として育てる』。

    初心者は、『3』で詰まってるんです。

     

    何故なら、『思考の文章化』ができないから。

    『考えていることをテキストとして書き出す』能力が足りないからです。

    その場合は『テキストデッサン』の練習をしないと行けないのですね。

    【小説を書く前に】『テキストデッサン』をするとどうなるのか?

    『テキスト化能力』というものが、小説家には必須です。

     

    出版社の編集さんとかは

    『文章を修正したり調える』ことはできても、

    『小説を書く』ことはできないんです。

     

    『小説を書く』のはだいたいにおいて

    『ゼロから1を作ること』です。

     

    プロ作家は、『ゼロから100を作る』のですね。

    ヒットメーカーは『ゼロから一億を作る』のです。

     

    その『ゼロから1を作る』ことが『できない』のに

    『ゼロから100を作る』ことを目指したら

    まず成功しません。

    1. 経験から『ネタ』を思いつく。
      1. ゼロから1を作る。
    2. 『ネタ』を『アイデア』にする。
      1. 1を10にする。
    3. 『アイデア』を『文章』にする。
    4. その『文章』を好きなだけ書く。
    5. 『好きなだけ書いた文章』を『小説として育てる』。
      1. 10を100や1000にする。

        小説初心者の人でも『書き切る』ことができる人はいます。

        でも、そういう人がヒットしないのは、

        『4』で停まってるからなんです。

         

        四苦八苦して『書き切った!』状態で公開してしまうから。

        面白くないのです。

         

        だって、書き切ったんだから! 公開していいでしょ!

        いいですよ。

        そりゃいいですよ。

         

        でもその小説『あなたは面白いと思ったのですか?』というこです。

         

        なんかつまんないんだけど、

        なにがつまらないのかわからないし

        書いてしまったから公開してみよう。

         

        こんな小説だと、そりゃ評価は得られません。

         

        ただ、初心者は『公開して経験値を溜める』ことも重要なので

        『これが今の私のせいいっぱい!』と思ったら公開すればいいです。

        【小説を書いたあと】評価されるのは1%と心得よ。 | 小説の書き方-プロ作家が答えます

        公開しないと ↑ こういうことが『調査できない』ので

        自分の小説が『巧いのかヘタなのか』がわからないのですね。

         

        ただ、数を重ねても『評価が延びない』のでしたら

        そのまま公開するのは『鍛練』としてしていけばいいですが

        一本だけ、『面白いと感じるまで公開しない』ものを作るといいです。

         

        小説の書き方について、晶山嵐が残念がっている
        晶山嵐

        私のパソコンの中には、

        『書いたけど公開していない』文章が100本以上あります。

         

        小説の書き方について、晶山嵐が残念がっている
        晶山嵐

        理由は簡単。

        『面白くないから』。

         

        ネタは山ほど思いつくので、それを度々テキスト化して

        ファイルは補間していますが

        99%は『たんなるネタ』であって

        『面白い小説』になんてなりません。

         

        小説の書き方について、晶山嵐が残念がっている
        晶山嵐
        そういうのは『放置』です。

        小説の書き方について、晶山嵐が残念がっている
        晶山嵐
        何十年たとうが『放置』です。

        放置するなら書かなきゃいいじゃん!

        小説の書き方について、晶山嵐が残念がっている
        晶山嵐
        捨てるなら買わなきゃいいじゃん、って

        あなたの生活で実行してますか?

        小説の書き方について、晶山嵐が残念がっている
        晶山嵐
        不要でも買うでしょ?

        小説の書き方について、晶山嵐が残念がっている
        晶山嵐
        買うときは必要だと思ってるでしょ?

         

        小説の書き方について、晶山嵐が残念がっている
        晶山嵐
        『ネタを書き留める』ってそう言うことです。

        小説の書き方について、晶山嵐が残念がっている
        晶山嵐
        『思いついたネタ』というのは『そのときは必要だと思う』んです。

        そして『どうせ放置するから書き留めなくていいや』と思うから

        ネタが浮かばなくなって

        ネタに困るのです。

         

        なんでもいいから書き留める。

        そうすれば、あなたの脳はいくらでもネタを見付けてくるのです

        だって『書き留めてくれる』という『ご褒美』をもらえているのですから。

         

        ご褒美がないのに延々とナニカを入手してくるのは

        桃鉄の貧乏神ぐらいなものです。

         

         

        初心者はそういう小説を『公開して評価を得ようとする』から

        『想像したより評価が低くてへこむ』のですね。

        『修行中にしたこと』で『評価を得よう』とするのが

        そもそも間違いなんです。

        『書く修行』をしているのですから

        評価は『低くて当たり前』なんですよ。

         

        最初に書いた小説をオフセット同人誌にして

        同人誌即売会に参加して一冊も売れなかった。

        そりゃそうでしょう。

         

        初めて書いた小説を、お金をかけて本にするとか

        凄い度胸だなぁ、と思います。

         

        1. 経験から『ネタ』を思いつく。
          1. ゼロから1を作る。
        2. 『ネタ』を『アイデア』にする。
          1. 1を10にする。
        3. 『アイデア』を『文章』にする。
        4. その『文章』を好きなだけ書く。
        5. 『好きなだけ書いた文章』を『小説として育てる』。
          1. 10を100や1000にする。

         

        『育てる』ことをせずに出したんですよ。

         

        たとえばの話。

        もみ殻付きの『米粒10粒』を店舗に並べました。

        100円寿司だと、一握り300粒ぐらいで、ネタが乗ってるんだから

        ネタが三分の2の価値だとして

        30円割る、300粒で、一粒10銭!

        だから、10粒で一円!

         

        一円なら売れるでしょ!

        売れないですよね。

         

        揉みつきだから、そのまま食べられない。

        『寿司ご飯』って寿司酢とか、熱の加減とかで

        すごく手間がかかっているのに

        そういうのを無視して、

        『10粒一円』が正当価格でしょ!

         

        それは無理があります。

         

        • 新聞なんて紙代と配送料を考えれば数円なのに。
        • コンタクトレンズなんて材料費数十円なのに。

        原価厨と言われる考え方ですね。

         

        • 新聞に載っている情報量は?
        • コンタクトレンズを削りだす技術量は?

         

        小説は『面白くする努力』を作家がしたから

        面白いのです。

         

        『好きなだけ書いたただけの文章』なんて

        評価がないのが普通なんです。

         

        それを『育てる』から『売れる小説』になるのです。

         

        そして『好きなだけ書いた文章』でも1%の評価があるのなら

        『文章の技術』は『普通』だから、

        評価がほしいのならば

        『面白いことを書く』ことに注力しなければならない、ということです。

        【小説を書いたあと】評価されるのは1%と心得よ。 | 小説の書き方-プロ作家が答えます

         

        小説を『育てる』実例。

        下記の文章は、私が小説を書いているときに

        『別ファイルで修正』した時の

        『修正で変わっていく』様子です。

         

        第一稿。

         たしかにこのラインが、玄関前のカメラが無いのであれば、左右の監視カメラの死角である。その死角に綺麗にテロリストたちか潜んでいた?

        『綺麗に』とか『このライン』とか、曖昧。そういうことをいうキャラではないので、確定した単語を使わせる。

         

        第二稿。

         たしかにこの区域が左右の監視カメラの死角である。玄関前カメラがなければ、だが。今も、吹き飛んでいたのは玄関前カメラだけであった。玄関が破壊されたのでそのカメラが無いのは当然なのだが、建物が倒壊する前にこのカメラが壊されていたのであるか? そして、その死角にテロリストたちか潜んでいた?

         偶然であり得るか? そのようなこと。
         偶然で無いならば、どういうことだ?

        言葉づかいを『キャラの言い方』に変更する。

         

        第三稿。

         たしかにこの区域が左右の監視カメラの死角であるな。だからこそ、玄関前にカメラを設置していた。玄関が破壊されたゆえ、そのカメラが無いのは当然ではある。問題は、建物が倒壊する前にこのカメラが壊されていたのか?

         あの刺客はまさか『--------』など実現できぬであろう? 『この事態』は『世界中』で発生している。ヒマラヤの山の上でもユキヒョウが--------していた。テロリストがそんなところの--------しても意味がないのである。そして、--------するのであれば、こんな所に潜んでいては危険である。

         それでも、ここに、死体が、ある。

         『--------』と『当家を襲ったテロリスト』は別の組織である。そして、テロリストは『--------』を関知してはおらぬ。

         玄関を壊したのは--------であるが、その前に玄関カメラを壊したのはこやつらということか。拙者が趣味で仕掛けたセンサーを全部かいくぐってきたのであるか?

         地震でセンサーがぶれた瞬間、突進したのであろうな。そのために船で爆弾を仕掛けたのであろう。

         襲ってきたのもいい。ここに潜んでいるのもいい。

         だが、『玄関カメラの死角』をなぜ、テロリストが知っているのか、が問題なのである。

         この、潜んでいた先頭の人物が、あと10センチ前に出れば、左右の監視カメラに映るのである。

         カメラ本体を設置している奥の壁にカメラを埋め込んでおる。だから、見えているカメラだけを壊しても、『カメラの死角』は存在しないのである。それなのに、玄関前のカメラはカメラ本体と、埋没させたカメラ、両方が壊れていた。ここまで無理を押して出てきたのは、そのかけらが見付けられないかと考えたのであるが……数人で一日がかりの捜索になるな。カメラ事態はチタン枠で保護してあるから、壁が吹っ飛んだとしても、ラインがちぎれただけで壊れてはいない確率が高い。そのレンズを『撃ち抜かれた』のならば話が別なのだ。

         何の武器で、どの角度から撃ち抜いたのか、もしくはどう破壊したのか。

         そもそも、『隠しカメラ』を知っているから、ここに潜んでいたのではないのか? これ以上中に入れば感知されるから。地震がおさまった今、こやつらの後ろもすべて、センサーが働いていて、動けないのである。

         偶然、ここらへんが安全だと思ったのか?

         ここの、三メートル×二メートル★★★★★インチで表示)程の隙間に三人が、10センチの誤差無く潜むことが、偶然であり得るか。

         だが、偶然でないとすれば……

        思いついた設定を、どんどん追加していく。

         

         

        最初はたかが2、3行だった文章が

        『ショートショート』レベルに長くなりました。

         

        これが売れるかどうかは別として

        これが『小説を育てる』ということです。

         

        でも、第一稿のまま、小説にすることも可能なのです。

        『用は足している』から。

         

        『テロリストが死角に潜んでいた』

        こんな簡単な文章でも『用を足す』のです。

         

        それを『どう深堀りしてこのキャラが「考える」のか?』

        そう言うところを私は『自分の小説の醍醐味』だと考えているので

        ここまで書くわけです。

         

        これも、最終稿ではないです。言葉のながれが悪いから。

        そもそもが、ここらへん全部、完成稿では削除することもあり得ます。

         

        全部を書かなければ、冒頭が書けない理由。

        前章での『2、3行の文章がショートショートレベルに!』でも書いたように

        『文章は膨れ上がるる』わけです。

         

        この部分は、『最初の想定にはなかった』のですね。

         

        この部分は『サブキャラAの一人称』なのです。

        だから『主人公の一人称』を書いていたときには

        この部分は『存在していなかった』のですね。

         

        そもそも、この一人称を書く予定がなかったです。

         

        でも、書いてみれば、ここまで文章が膨れ上がったのですね。

         

        この『サブキャラA』がこの文章の前後で

        『AIを使って自宅のセキュリティをがっちり固めているキャラ』に

        『なってしまった』のです。

         

        最初から『シェルターに避難』は予定していたので書いていましたが

        そこにAIを導入して、しかもそれを自分が作っている、とか

        そんな設定はなかったんです。

         

        でも、一人称を書いている撃ちに、どんどんマッドサイエンティストになっていきました。

         

        『主人公の一人称』の部分で

        『AIでもあれば……どうのこうの』という文章をすでに書いてるんです。

         

        そして『サブキャラA』が『AIを使ってる』んです。

         

        『主人公の一人称の大幅修正が発生』したわけですね……

        主人公の設定をスプレッドシートに書き出したあとなので

        スプレッドシートの修正まで入っててんやわんやですが

        『サブキャラA』を『最初の想定のまま』

        『ふんわりしたキャラ設定』に『戻す』なんていう

        選択肢は、

        ない

        のです。

         

        もう『サブキャラAが育っちゃった』というのもありますが

        最大の理由は

        『こっちのほうが圧倒的に小説が面白くなった』からです。

         

        つまりはこういうことです。

         

        1. 主人公の一人称を書き切った。
        2. サブキャラAの一人称をちょっと書いた。
        3. サブキャラBの一人称をちょっと書いた。
        4. まぁ『群像』としてどこかにはさむか。
        5. 主人公のココの活躍がモットほしいな。
        6. 相対的にサブキャラAの描写が、主人公の一人称で増えた。
        7. サブキャラAの一人称を追加。
        8. サブキャラAが予想外に育った!
        9. その育った部分を主役の一人称に追加修正。

         

        『小説』としては、『1~4』でも、『完成』として良かったんです。

        でも、『なんか面白くなかった』から公開をためらって半年。

        ふと、『主人公のココに活躍シーンを追加していこう!』と

        エピソードを追加。

         

        1. それにともなって、サブキャラAの一人称も追加。
        2. 追加しているうちに、サブキャラAがマッドサイエンティストに!
        3. 最初の予定では、『ちょっとヒーロー』なだけだったのに!
        4. 主人公の一人称の大幅書き換えが発生!
        5. それに伴って、即死していた筈の『サブキャラC』が生きてた!
        6. 主人公のAのイベントがDの時間位置にずれて、『死んだ』→『重症』に書き換え。
        7. そして、サブキャラCとサブキャラAのXイベントは、昼でないといけないから、サブキャラCの夜のシーンにイベントを入れて時間調整が発生!
        8. もちろん、他のキャラの『サブキャラC』の描写も、全部書き換えが発生。

         

        こんな感じで、『書き終わった筈』の主人公の一人称が

        すさまじい勢いで書き換えになるのです。

         

        こんなことを『書き始め』に想定してませんでした。

        想定するはずがないですよね。

        『最初はなかった設定』なんですから。

         

        これが『小説が育つ』いうことです。

         

        そして『できてしまったのならば』

        『これに似合う冒頭に書き換え』が発生するのです。

         

        わかるでしょうか?

         

        『小説を書き進めたあと』で『設定が追加された』のなら

        『冒頭もそれにあわせて変更する』ということです。

         

        だから、『冒頭』なんて、

        公開寸前に調節すればよいのです。

         

        『最初の一行が書けない』というのが、いかにナンセンスか。

         

        『好きなところから書け』という理由も、お分かりになると思います。

         

        『どこが冒頭の一行になるか』なんて

        『書き終わらないとわからない』のですから。

         

        子供には医者になってほしいと、

        それに関する教育を与えても

        子供は歌手になって成功してしまうかもしれないのです。

         

        小説ってこういうものです。

         

        ただ『小説が育つ』という実感がなければ

        『あとで話が変わる』というのは『面倒なだけ』だと感じるのも

        理解はできます。

         

        最初に思い描いた通りに終われば、いいですよね?

        修正が発生しないと分かっていれば読みかえす必要もないのですから

        手間が減ります。

         

        でも、そういうふうに書いた小説で満足していますか?

        高評価を得ていますか?

         

        小説を書く天才とか

        小説を書く上級者とかは

        『ネタを思いついた瞬間』に

        『頭の中で』『小説を育てる』ことができます。

         

        『頭の中でキャラを育て切ってしまう』から

        『書いたそのままが、完成稿になる』場合はあります。

         

        私も、夢を一本、小説として書き出したことなどがありますから

        『書き始めてから育たない小説』があるのは理解しています。

         

        小説は生き物です。

        育つか育たないか、どこまで育つかは

        『公開寸前』まで分からないものなのです。

         

        とにかく、『育つ小説』の場合は

        確実に『書き直しが発生する』。

        だから、『冒頭』なんて、『書き始めにがっちり書く必要はない』というのば

        理解していただけたと思います。

         

        『小説が育つ』という感覚は、『物凄く面白い』です。

         

        キャラが『俺はこれがしたいです!』と

        ハイハイハイハイッ! って、挙手しながら駆け寄ってきて

        勝手に話を作ってしまうのですから。

        書き留めることに必死になります。

         

        そういう感覚を一度でも知れば

        『修正が面倒』なんて思わないのです。

         

        修正するたびに

        小説は育つのですから。

         

        まとめ。

        こういう理由で『第一稿』と『完成稿』が発生するわけです。

         

        初心者はとにかく、『書き切った』時点で公開していく方が

        経験値は上がります。

        でも、『これ思い白いのかな?』と思ったのなら

        『放置する』ことを選択して

        次の小説を書いていきましょう。

         

        死ぬまで放置することになるかもしれませんが

        それもその小説の運命です。

         

        上級者になったら、

        『書いたもの全部を公開しよう』とか考えない方が

        ヒット作は生まれやすくなります。

         

        なぜなら、

        『面白いものだけ公開する癖』をつけたからですね。

         

        『面白くなくても、経験値のために公開していた初心者時代』

        『面白いと思わなければ、公開しない上級者時代』

        この二つを使い分けましょう。

         

        ただ、初心者が最初から『面白いと思わなければ公開しない』とすると

        『経験値がたまらない』ので『うまくなりにくい』のです。

         

        だから、初心者時代と、上級者時代

        ペンネームをわけてしまうと、上級者時代は

        『全部巧い!』といわれる可能性は高くなります。

         

        『修行』時代は誰にでもありるのです。

        でも、修行が苦しいか楽しいかはあなたの心持ち次第!

         

        楽しく小説をかいていきましょう!

         

        【この記事を書いた日 2022/12/25 11:23 】

         

        この記事で参照したリンク一覧

        タイトルとURLをコピーしました