【小説の書き方】1万字くらいをうまく書くには?

小説の書き方-プロ小説家が教えます サムネイル 小説の書き方

 

小説の書き方に関して、アスクからの質問。

 

晶山さまが短めのお話を書く時はどのように、

執筆されているのかお伺いできれば幸いです。

 

1万字くらいの短編が上手く書けません。

 

起承転結させないと気が済まず、

いたずらに長くなってしまいます。

 

小説の書き方に関して、晶山嵐の回答。

目当ての長さの小説を何本書かれましたか?

10本以上書いてから改善策を考えましょう。

 

『うまく書ける』のは100本書いてからです。

焦らずがんばりましょう。

 

一万文字が短編なのですから、それ以上の文字数をたくさん

書かれているのですよね?

 

その、長い文字数の小説と、同じようなネタを

一万文字で書くのは無理です。

 

短編を書きたいなら、ネタの数も減らしましょう。

 

私の場合、

一万文字ぐらいだと、

ナニも考えて書いてません。

逆に、3000文字ぐらいの方が凄く困ります。

 

長編をメインに書かれているのですよね。

ですから、小説の書き方とか構成ではなく、

『小説の長さ』が問題なのでしょう。

 

あなたはズバリ『ネタ』の長さが長いのです。

8万文字用の小説のネタを、一万文字で書くのは無理です。

あなたの頭は多分、長編のネタを作るモードに入ったままです。

一万文字の小説を書くときは、『一万文字用のネタ』を作ってください。

八万文字用の小説のネタを一万文字用に流用してはいけません。

普通は、3000文字の小説のネタを一万文字にしようとして
焦るものですが、あなたは逆です。

 

 ツイッター小説や短歌、俳句を勉強されてみてはいかがでしょう?

俳句は17文字で起承転結をつけています。

17文字でナニも書けない、と最初は思うはずです。

でも、俳句というのはずっと、日本の伝統として残っています。

すばらしい文化だったからです。

17文字で一段落つける癖をつければ
一万文字で一段落つける方法もおのずとわかります。

地上波で『プレバト』という番組で俳句のコーナーがあります。

そこでよく『17文字の器の大きさを理解しろ』と言われます。

一万文字で書ける小説の、ネタの大きさを理解しろ、

ということになりますね。

 

実は私も去年、

『短い小説を書こうキャンペーン』をやっていました。

下記二つが、

その名残です。

二次BLなので無理なら読まないでくださいませ。

このネタで、これ以上短くするのは無理ではないか?

というギリギリまで削ってみました。

これ以上ネタを増やすと、この文字数では無理だと、

私は考えています。

これぐらいでできるのは、ですから、『一つの大ネタ』までですね。

一万文字ですと、ぎりぎり三つ入れられるかなー、

という長さですよね。

長いネタを短くするのではなく、

長いネタの一部を切り取って

『1エピソード』だけど『読み切り』という体裁にすると
短い話しも書きやすいでしょう。

連載小説などではそういう手法が必要ですので
今のうちになれておくと楽ですね。

今回は、

『一万文字で読み切り』ですので
連載小説のようにヒキで切らない、

だけの話です。

起承転結について。

話を作るのに『起承転結』と言っているのは実は日本だけで
海外だと『序破急』などの『三幕構成』が多いのです。

『起承転結』だと四つの波がないと話が成り立ちませんが
『序破急』だと三つのネタで話が終わります。

短い話でしたら、こちらの方が向いていると思いますよ。

『転結』だけでも話は成り立ちます。

何かに詰まったときは、

固定観念を自分の中から見つけて叩き壊してみましょう♪ヽ(´▽`)ノ
新しい世界が開けます。

 

話が長くなる原因としてキャラクターが多い、というのもあります。

出演キャラクターが多くないですか?

私は、シリーズで、一人キャラクターが増えると、

100ページ増える、という換算で書いていました。

 

オリジナルの場合、

一万文字で5人の人間を動かすのは、ほぼ無理です。

前述の、私の2000文字台の小説は、

二次だから
キャラクター紹介を一切省いてぎりぎりできたものです。

オリジナルで一万文字でしたら、キャラクターは二人まで。

二次でも五人はちょっと辛いと思います。

あなたが普段書く小説の長さで、

主要キャラが何人いるか数えてみてください。

文字数÷キャラクター人数 =一人を描くのに必要な文字数

になります。

 

小説に必要なもの

  • キャラクター紹介
  • 世界観紹介
  • ストーリー

初心者は『ストーリー』を書くのに必死になって

キャラクター紹介を忘れます。

だから、読者がキャラクターに感情移入できなくて

『つまらない話』になるのですね。

 

ちゃんと、小説の配分として、

キャラクター紹介と世界観紹介にも割り振ってください。

 

それで一万文字だと何人までなら書き切れるか計算しましょう。

キャラクターをたくさん出せるのは才能の一つです。

これからも磨いて行ってください♪

小説の構成にも色々カタチがあります。

一つ一つ自分のものにしていきましょう♪
エンジョイ!&サンキュー♪

 

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