【マシュマロからの質問】ネガティブループに入ったら?

モチベーションの上げ方

 

質問

【スランプの対処法についての質問①】



晶山嵐先生、こんにちは。



先生のエッセイやツイートを拝読しています。先生のエッセイやツイートにいつも励まされております。



私は執筆歴は5年以上になる素人です。書籍化、コミカライズ化を目指して小説投稿サイトに小説を投稿しています。



一年半ほど前まではボーイズラブジャンルをメインに執筆し、ある小説サイトに小説を投稿していました。



しかしボーイズラブジャンルは異世界恋愛やハイファンタジーに比べてWEBコンテストの数が少なく、オファーのハードルが高いので書くのを辞めました。



当時ある小説サイトで爆発的に人気が出始めた異世界恋愛ジャンルに、ジャンル変更しました。(それまでも異世界恋愛ジャンルは人気でしたが、その時期からハイファンタジーを抑えて、日間総合ランキングを席巻するようになりました)



それで異世界恋愛ジャンルの短編をいくつか書いて投稿してみたところ、割と簡単に日間ランキングの上位に入ることができました。



異世界恋愛が自分には向いているのだと思い、そのジャンルの作品を一年半書いてきたのですが……。



日間、週間ランキングには上がれるのですが、月間ランキングはなかなか上がれずにいます。またジャンルを変更してから10万文字以上の長編が書けなくなってしまいました。



ジャンル変更してからは、長くても3万文字ぐらいまで書くと終わってしまいます。



ボーイズラブジャンルにいたときは7万文字以上の中〜長編がらくらく書けていたのに、ジャンル変更してからは中編を書くのすら難しく感じています。



書籍化したくてジャンル変更したのに、長編が書けないのでは意味がありません。(大概のコンテストの文字数は10万文字以上、文字数不問のコンテストもありますが短編作品が受賞することはまずありません)



私がうだうだしている間に、「コロナ禍で暇だから小説を書き始めました〜」という人たちが次々にサイトに新規参入してきて、次々に書籍化、コミカライズ化を決めていきます。



(長くなったので分けます)

【スランプの対処法についての質問②】





自分より後から書き始めた人の作品が書籍化したり、コミカライズ化したり、コンテストで賞を受賞しているのを見るのは辛いです。



(「ずっと執筆していて最近投稿を始めました」というのなら耐えられるのですが、「コロナで暇だから」と言う理由で小説を書き初めて、□□作でぶっちぎりでランキングの一位を取って、あれよあれよと言う間に書籍化、コミカライズ化を決めいく人がいるのですよ)



その人たちがエッセイで「コツコツ書いていたら書籍化しますから諦めないで下さい」と書いているのを見ると、イライラします。



「こっちはあなたが執筆を始める前からずっとコツコツ執筆してるけど目が出ないんですが!」と怒りたくなってきます。



スランプに陥っている間にもどんどん歳をとっていき、流行をキャッチする能力も、ネタが降りてくる頻度も、執筆のペースも落ちていきます。



最近では「このままコツコツ執筆を続けても死ぬ前に書籍化できないのでは?」「夢を叶えるのは来世になるのでは?」とネガティブな気持ちに支配されることも増えてきました。



晶山嵐先生に質問です。コツコツやっても結果に繋がらないとき、思うように長編が書けないときどうしたらいいでしょうか?



ジャンル変更したのが間違いだったのでしょうか?



小説が書けないのはインプットが足りないからだと思い、ライトノベルからアニメ化した作品を見たり、コンテストで優勝した作品や、書籍化した作品を読んでいます。見たり読んだりした作品を自分なりに分析もしています。



小説の書き方の本やエッセイも読みましたし、小説の書き方の動画も沢山見ました。大切だと思った部分は専用のノートを作りメモしています。



しかしなかなか思うように長編が書けるようにならず、ならば得意の短編小説で勝負しようと某サイトの短編コンテストに応募したのですが落選しまくっています。



長編が思うように書けず、短編小説もダメダメで落ち込むことが増えてきました。



小説を投稿しても前ほど簡単に日間ランキングを駆け上がれなくなり、焦りを感じています。



(長くなったので分けます)

【スランプの対処法についての質問③】



晶山嵐先生お忙しいところ大変恐縮ですが、コツコツやっても結果が出ないとき、どう対処したら良いでしょうか?



それとも私のいうコツコツはプロの努力に比べると怠けているのも同然なんでしょうか?(漫画でよくありますよね、「この一年俺は死ぬ気で修行してきた。だが主人公の努力に比べれば俺の修行など遊んでいるに等しかった」……的な)



心の持ち方の問題かと思い、潜在意識を書き換える動画を見たり、引き寄せの動画を見たり、斎藤一人先生がおっしゃっている「プロ中のプロになる!」という言霊を毎日唱えたり、瞑想したりしているのですが、あまり効果はありません。



ネガティブのループに陥っています。どうしたら良いでしょうか?



経験豊富な晶山嵐先生のお知恵を拝借できたら幸いです。



2022/08/18

晶山嵐の回答。

商業出版をしたいのはわかりますが落ち着きましょう。

焦ってナニカをして、成功することはほぼないです。

 

質問文から見ても、あなたは『焦りすぎ』。

 

『時間がない』と思っているのはあなただけです。

 

『早くプロになりたい』と思っているのは

小説家志望の全員です。

 

『プロになりたい』のはあなただけではないのですから

 

【小説を書く前に】『N年以内にプロにならないといけない!』

 

質問文から気になったところへ回答していきますね。

スランプの対処法について。

スランプの時は『まったく別のこと』をすると良いです。

 

『小説を書く』ことをすっっっっぱり忘れましょう。

 

小説のリサーチとか、一切やめましょう。

 

今、書いても『思い通りに書けない』なら

  • 他の趣味を見つけるとか
  • 新しい勉強を始めるとか

 

『めっっっちゃ書きたい! 書かないと死ぬ!』と思うまで

小説を書かないでいましょう。

 

『書きたい!』と思わなければ

この先一生でも、『書かなければ良い』のです。

 

『書きたくないもの』を書いても絶対に大成しません。

 

『現時点でプロになっていない』人が『プロになる』というのは、

そんな甘いものではないのです。

 

集中力の方向を変える。

 

あなたは『書けない』と考えながらも『書けている』ので

問題は『スランプ』ではなく

『集中力の方向』だと思います。

 

『集中力』を『リサーチ』『他人との比較』に使っています。

『小説を書くことを「楽しむ」』ことに集中力を使いましょう。

 

『天才』と『秀才の自分』を比べない。

三カ月前に小説を書き始めてすでに書籍化!

こういう人は『天才』です。

 

あなたは色々と『やりかたを検索している』時点で

『天才ではない』のです。

 

あなたは『超』がつくほどの『秀才』です。

 

天才は『やり方』を検索しない。検索する時点で『秀才』。 | ポジティブにタスク管理

 

天才と自分を比べてはいけません。

天才のウォッチをしていると、惨めになるだけです。

 

天才のやりかたは、殆ど、秀才以下には真似できないので

見ているとイライラするのは当然です。

 

『天才のウォッチ』を今すぐ辞めましょう。

『天才探し』も辞めましょう。

 

あなたは『自分より上』しか見ていないから

『天才しか目に入らない』のです。

 

三カ月で書籍化なんてくやしい!

そう思うなら

何年書いてもランキングに入らない人が何人いるか数えてください。

数万人規模だと思いますよ。

 

ランキングに入っているあなたは、

その『数万人の頂点あたりにいる』と自覚しましょう。

 

上ばかり見るのは害悪です。

たまには下も見て、悦に入ることをしましょう。

 

私はちゃんと頑張ってきたなぁ。

そう思って、

頑張ってきた自分を褒める。

まだがんばる自分を褒める。

上を目指している自分を褒める!

 

ダメだダメだとばかり思わず

ランキングに入っている自分を褒めましょう。

 

そして、大きく深呼吸して、毎日散歩をして

『書きたくなったら書く』ことを繰り返しましょう。

 

『他人』と『自分』を比べない。

『天才と自分を比べない』のと同じように

『他人と自分を比べる』のも害悪な行動です。

 

あなたは常に『自分より上のレベルの他人と自分』を比べて

『自分はダメだ』と思い込んでいます。

 

『上のレベル』と比べたらあなたはダメに決まっているのです。

だって、上級者と比べているのですから。

 

小学生が大学生を見て『あんな人に勝てない!』と思うのは

99%当然でしょう?

 

比べるなら『過去のあなた』と比べてください。

 

『おなじジャンル』で、閲覧者やいいねが増えたなら

それは『あなたが以前より認められた』ということでしょう?

 

あなた自身の、『前回の作品と今回の作品』を『比べる』のです。

あなた自身の、『初期の作品と最新の作品』を『比べる-のです。

 

あなたは今『書籍化』が目標なので

『本を出せばこの飢えは納まる!』と思っているでしょうが

書籍家にたどり着いたら次は、もっと上を目指して

永遠に『飢餓感』を味わい続けます。

 

年収が一千万を越えたら、二千万円、一億円……と

『どんどん目標を遠くに置いて』

永遠に走り続ける。

 

あなたは、そういう人です。

 

『上しか見ていない』のがその典型です。

 

それで幸せならそれで良いのですが

赤の他人の私に質問するぐらい、苦しんでいるでしょう?

 

たまにはとまって、下を見て、悦にいって

初期の作品を読みかえして見ましょう。

 

昔の作品が『ヘタだ』と思ったのなら

あなたは今、上達しているのです。

上達した自分を褒めましょう。

 

昔気作品が『相変わらずだな』と思ったら

あなたは上達していません。

 

それが、焦燥感の原因になっているのかもしれません。

 

まず、そこを確認してみましょう。

 

深呼吸を癖にしましょう。

たまには、お茶を飲むときに

やかんでお湯がわくまで、外の景色を眺めてみるとか

『ゆっくり』してみましょう。

 

あなたの書く主人公はあなたのように

『せからしい性格』ではないでしょうか?

それだと、読者は息がつまります。

 

忙しくしているあなただからこそ

『ゆったり』が『描ける』はずですよ。

 

『のろい(遅い)』のではなく『ゆったり』が描けるのは

せわしない人にしかできないのです。

 

『テンポよくゆったり』するのです。

 

何年も苦労してきたなら、この一年だけ、

『楽しんで』書いてみてください。

 

『コツコツ』は『記録』しないと意味がない。

色々なことをなさっていると書いてらっしゃるのが凄いです。

それだけ、普通はできません。

 

質問者さん以外に

この記事を読んでいる方むけのメッセージ

こういうことを『普通はしません』。

なので『ここまでがんばるものなんだ!』と思わないように。

 

こういうのは『リサーチや統計が「好き」』でないとできないです。

 

もちろんした方が良いのですが

『数字を好きになる』ことを先にしないと

神経が焼き切れます。

 

英語が嫌いなのに英語の勉強をしているようなものです。

 

この質問者さんは『リサーチや統計』についての

才能を持ってらっしゃるのです。

 

無理して真似しようとなさらないでくださいね。

小説家にとっての必須スキルではないです。

 

質問者さんへ。

 

『コツコツ』をちゃんとリストアップしていますか?

 

『なんとなく』ではなく、『数値化』していますか?

 

  • Aをやったら、反応率が何%上がった。
  • Bをやったら、閲覧者が何%増えた。

 

そういうことをエクセルなどで『管理』していますか?

エクセルでなくても、メモ帳でも良いのですが

 

  1. 『したこと』
  2. 『その結果』
  3. 『結果から考えた修正点』
  4. 『修正をどう実行するか?』

ここらへんを『テキストにして』『考えてから』『実行』していますか?

 

他の人にこういうことは言わないのですが

『リサーチして統計を出している』あなたならわかる筈です。

 

リサーチして統計を出したら

『分析』をしないといけないのです。

そこまでしないと『リサーチが死ぬ』のです。

 

リサーチ→統計→分析→実行→反省→リサーチ

この繰り返しです。

 

簡単に言うと

 

  1. 調べてみた。
  2. 考えてみた。
  3. 実行してみた。
  4. 実行結果から→修正点を見つけた。
  5. (修正点を)調べてみた。

 

 ↑ 『修正点を見つける』『修正点を調べる』

この二つが抜けていませんか?

 

  1. リサーチした。
  2. こんなのがよさそう。
  3. やってみた。
  4. だめだった。
  5. リサーチした。

 

 ↑ 『だめだった』時点で、

『また別のリサーチ』をしてませんか?

 

Aには100の可能性があるのに

  1. 最初に実行した『1』の可能性だけ調べて
  2. だめだったから、
  3. (Aの99%を捨てて)
  4. Bをリサーチして実行。

 

こういうことをしていませんか?

 

この、AとかBとかは『ジャンル移動』とか大きなものではなく

ネタを変えるとか、雰囲気を変えるとか、

『小さいカテゴリ』でもおなじです。

 

Aのジャンルで月間ランキングを獲れていたのに

Bのジャンルに移動して、月間ランキングがとれなくなった。

 

Aのジャンルで、『知名度をあげる』とか『閲覧者を増やす』とか

いくつの方法でやってみましたか?

 

Aのジャンルにもどれと言っているわけではないのですが

『素人の「やりつくした」』って、二つか三つなんですよね。

 

考えて、実行する。

その『実行力』は凄いのです。

それは自慢してください。

 

ただ、『数回やってだめだった』から『次のこと』よりは

『今やったことの修正点』を修正する方が先なのですよ。

 

なぜなら『すでにやった経験がある』ので

『次はもっと楽にできる』からです。

 

あなたは『常に新しいこと』を延々とやっていて

『そのジャンルでの経験値』を無駄にしているように見えます。

 

だからこそ『長編が書けなくなった』のですよね?

好きなことをしていないからです。

 

『あなた自身が「面白い!」と思う』ものを書いているのか?

リサーチしてあれこれとジャンルを変えて~

色々なさっていることは分かりますが

 

『あなたが』『自分で』『面白いと思う小説』だけを

公開していますか?

 

小説を書いているときに、楽しいですか?

 

こんなもの書いても

どうせ月間ランキングには入らないんだよなぁ……

そんなことを考えて書いていませんか?

 

そういう気持ちは読者に伝わるのです。

 

作者が楽しんで書いた小説は、

見る人を楽しませます。

 

作者が苦しんで書いた小説は、

見る人に嫌悪感をわかせて、頁を閉じさせます。

 

月間ランキングをなかなかとれないのは

そう言うところが関係しているのではないでしょうか?

 

リサーチは大事なのですが

『あなたが一番好きなこと「だけ」』を書きましょう。

 

そのためは『私はナニが好きなのか?』

それを自覚しなければなりません。

 

チラウラでも、マインドマップでもエクセルでも良いですから

『私の好きなこと』と、大きく書いて

その周りに『好きなこと』を書けるだけ書いてみましょう。

 

100個を目指してください。

 

そして、似たようなものが出たらグループ化していくのです。

『一番大きなグループ』が『あなたの一番好きなこと』です。

 

その『一番好きなこと』に『小説を書く』が入らないのでしたら

一年ぐらい、執筆をストップしてみたら良いと思いますよ。

 

その『一番好きなこと』を『めいいっっっっっぱい』やってみましょう。

 

まとめ。

そもそもが

『好きなことだけ』しているのなら

評価は気にならないはずなのですよ。

 

『評価のため』に『好きではないこと』をしているから

苦しいのでしょう。

 

『あなたが』楽しいことを書きましょう。

 

【小説を書く前に】あなたが『小説を書く』理由は?

 

【この記事を書いた日 2022/09/23 17:15 】

 

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