【小説の書き方】小説が洗練される小ワザ集。

小説を書いた後

【小説の書き方】小説が洗練される小ワザ集。

 

『小説を書くとき』の構成とか、文法とか、

そんな大きなものではなく

ちみっちゃい、チップです。

『美文にする』のではなく

『読みにくいところをなくす』ワザですね。

『美文にする』のは難しいですが

『読みにくいところをなくす』のは、

簡単に今すぐできて、すぐに文章がレベルアップします。

 

 

こういうのは『小説を全部書き切って』から

構成を整えてから

一括置換してしまいましょう。

 

なれたら『最初から書かない』ことができるようになります。

 

これの大半は、『ファンが少ない場合』です。

固定ファンがついていれば、

『こういう文章だから』と読んでくれます。

 

ただし、それは『ネタが凄く面白い』ばあいのみです。

 

ネタが普通よりちょっと巧い、ぐらいだと

この記事で書いてあるような『マイナス』があると

途中で読むのをやめられてしまいます。

 

『小説を書く初心者』の間は、こういうことで

読者を遠ざけることがないようにすると

読者がつきやすいです。

登場人物は、最初のうちに全員フルネームをだしてしまう。

これをしないときのミスは一つ。

序盤で全然出てこなかったキャラが、
クライマックスで重要な立場になる。

 

これが、読者は一番混乱します。

 

これは商業誌でもうっかりか、確信犯かでやっちゃうことがあるので

初心者に限ったミスではないのですが

重要です。

 

ラストで『はぁ????』と読者に思われたら

次を読んでもらえません。

 

 

登場人物は、できれば最初のうちに、全員

名前を出しておきましょう。

 

一度でも名前を出しておけば

クライマックスだけ出てきても大丈夫です。

 

 

学園モノでしたら、

『教師にフルネームで呼ばせる』ことで

簡単にフルネームを出せますね。

 

それ以外でしたら『噂』なども使って

とにかく『フルネームか通り名』を

最初のうちに読者に教えておきましょう。

 

『読語の満足感』が違います。

 

女性向け小説は代名詞を多用する。

トランスジェンダーとかの話は、

ここでは問わずに、男と女の話です。

 

『代名詞』ってこういうのですね。

  • 晶山嵐子さん → 彼女
  • ルフィ → 彼
  • 麦わら海賊団 → 彼ら
  • ルフィとゾロとサンジ → 彼ら
  • コップ → それ、あれ、これ。それら、あれら、これら。

    例文。

    --------

    悪い例。

    晶山嵐は洗面所で顔を洗っていた。晶山のポケットの中でスマホがなったが、晶山の手は石鹸まみれだったので洗っている間に呼び出しベルは切れた。

    --------

    修正。

    晶山嵐は洗面所で顔を洗っていた。彼女のポケットの中でスマホがなったが、その手は石鹸まみれだったので洗っている間に呼び出しベルは切れた。

    わかりますかね?

     

    『最初に登場』するときは、

    名前を書かないと仕方がないですが

    近い距離でもう一度出てきたときに

    『さらに名前を書く』と『ウザイ』のです。

     

     

    男性はこれらを気にしない人も多いらしいですが

    女性はかなり気にします。

    女性向けの小説を書くのであれば、ここは特に気をつけてください。

     

    つまりは

    男性向けと女性向けで

    小説の内容を変えなければならない、ということです。

     

     

    そもそもが『女性が小説を書いた場合』はこれらをしない場合

    つまりは、『自然と代名詞を多用する』のが多いのです。

     

    問題があるのは例外の人。

    男性脳、女性脳があるという前提で話をすると

    男性脳を持っている女性は、

    気をつけないとこれができません。

     

     

    これは、実は、私ができていなかったものですw

    書評でこれらを読者から『ウザイ』と指摘されました。

     

    私も、あれ? なんでこんな、代名詞使わずに書いてるんだろう?

    と、その近辺で思っていたので、すぐに修正しました。

    今でも、『気にせずに書く』と

    やっぱり代名詞を使うことは少ないです。

    『書いてから』代名詞に書き換えることが多いですね。

     

    女性向け小説を書くときは注意しましょう。

     

    女性向け小説は、女性視点で書く。

    女性向け小説は女性視点で
    男性向け小説は、男性視点で書く。

    これも、実は、私ができていなかったものですw

     

    イーストプレスの編集さんにスカウトされて

    一作目を提出したときに

    これは、主人公視点になるんですよね?

     

    そう、メールで問い合わせされました。

     

    ん?

    私は、このまま完成稿のつもりだったんですけど???

     

    その時初めて、私が『女性向けBL小説』を書いていて

    受けを主役にはしていたけど

    『攻めの視点』で書いていることに気付いたんですねww

     

    もちろん、一人称の時とかは受け視点になるんですけど

    三人称の時に、だいたいにおいて、攻め視点で書いてました。

     

     

    そういえば、がっつり売れたシリーズって

    受け視点の一人称だったな……

     

    編集さんにスカウトされた本『慰謝料』も

    受けの一人称が多い本でした。

     

    小説の書き方について、晶山嵐が残念がっている
    晶山嵐

    そっか!

    そこに『売れ行きの差』が出るんか!!!

    何十年とBL同人をやっていて、初めて気づきましたww

     

    小説の書き方について、晶山嵐が残念がっている
    晶山嵐

    もっと早く知っていれば、

    もっと売れたかもしれなかったのに!!

     

     

    気付いた直後に同人をやめたので

    実証実験はしていません。

     

    ですが

    • 女性読者が大半だと思われる小説では
    • 女性が主役。
    • 女性目線。

     

    これが大事です。

     

    私みたいに

    • 受けが主役。
    • 攻め目線(がメイン)。

    こんな小説を書かないようにww

     

    私はネタが突っ走っていたので、コアな読者がいてくれましたが

    壁までは行かなかったのですよね。

    いま一つ売れない原因は、ここだったかもしれません。(欲目)

     

    現代日本でよく使われる名詞を名前に使わない。

    日本人なら大体知っている英単語を

    キャラクターの名前に使わない。

    それだけのことです。

     

    外国の名前にも、『お国柄』がでるものがあります。

     

    • 『ゴールド』『シルバー』がついているのはユダヤ系が多い。
    • 『マック』がつくとアイルランド系。
    • アラブ系は『祖父・父・自分』で三つの名前を名乗る。
    • 中国人の本名を『リンリン・ランラン』とかの『繰り返し単語』でつけると、動物の名前のようで嫌がる人が多い。

    など。

     

    そういう『ナニカの意図』がない限りは

    『日本で普通に使われる名詞』を

    キャラクターの名前にはしないのが賢明です。

     

    たとえば、キャラクターの姓が『カップ』だった場合。

    カップは階段をころげ落ちてリビングのテーブルにたどりついた。

    こんな文章になると、

    『モノ』なのか『人』なのかイライラします。

     

    キャラが「カップ!」と叫んだ場合

    キャラを読んでいるのか、コップがほしいのかわかりません。

     

     

    その名前に思い入れがあるのなら仕方ないですが

    『話に関係のない思い入れ』でしたら

    やめたほうがいいです。

     

    日本人にわかりやすい読みやすい名前にする。

    漢字の名前の場合。

    読者の全員が漢字の天才ではないです。

     

    『特殊な読み方をする名前』は、

    『小説を書く初心者』の間はやめましょう。

     

    私は小学校の時に三国志を小説で読んだことがあります。

     

    なんの前知識もなかったので、

    『読めないこの単語』が、

    人名なのか地名なのか役職名なのかわからず

    頑張ったのですが、半分ぐらいで読むのをやめてしまいました。

     

    ルビを自分で振れないなら、難しい漢字の名前を使わない。

    小説の商業誌になると『ルビをふられる』のは

    最初と、中程の二回だけになります。

     

    同人誌の場合は、自分でルビを振ることができるので

    見開きに一回はルビを振っておきましょう。

     

    コミカライズされたときも、

    名前に毎回ルビを振られることはないです。

     

    『光宙』とかいて『ピカチュウ』と読ませるとかダメです。

     

    キラキラネームはかまわないんですが

    『読める名前』にしましょう。

     

    日本人に『マイケル』とつけても良いのですが

    『舞卦流』とか、せめて、

    『音読にしたら読める』ものが好ましいです。

     

    読者は『読みたくないものは読まない』です。

    話は面白いかもしれないけど

    名前がわからないから話がわからない

    そんな理由で読むのをやめられるのはもったいないです。

     

    私も、三国志を半分まで読み進めたのはそれがあったんです。

    小説の書き方について、晶山嵐が残念がっている
    晶山嵐

    あんなにたくさん売れてるんだから

    読めばおもしろい筈!

     

    そう思って努力したのですが

    いかんせん、

    次から次から『知らない漢字』が出てくるので

    最初に出てきたときのルビを探して読んでいたのですが

    読み続けることをあきらめました。

     

    そんな事態を『つまらない見栄や思い込み』などで

    引き起こさないようにしましょう。

    小説初心者はとにかく

    『読んでもらう』ことが第一関門です。

    『キャラの名前が読めない』なんてもので

    関門を自分で増やさないようにしましょう。

     

    カタカナの名前の場合。

    『読みにくい名前をやめよう』

    これは、『カタカナの名前』でも一緒です。

     

    『読みにくい名前』って個人個人で違うので

    一覧を出すとかはできないのですが

    ナニカの意図がない限りは、

    下記のような三人を出すのはやめましょう。

    • ササラ
    • サラサ
    • リサ

     

    • マックス
    • ミックス
    • ミンクス

     

    イラッとします。

     

    兄弟姉妹ならしかたないかもしれませんが

    『その名前でないと物語が進まない!』という場合以外は

    まったく違う名前をつけましょう。

     

    『キャラを覚えてもらう』ことで
    初めて『物語』は成り立ちます。

     

    『名前が面倒だから覚えてもらえない』

    そんな、最初から読者をはじくようなことはやめましょう。

     

    『名前の世界観』を統一しましょう。

    同じ両親から生まれた兄弟に

    何の意図もなく

    • マックス(アメリカ系)
    • アシュラフ(アラブ系)

    こういう『世界観の違う名前』をつけないように。

     

    この二人の名前が違うのは、そのうち理由が話されるのだろう。

    そう、読者は思ってくれることがあるかもしれませんが

    それが最後まで出ない場合

    『気まぐれかよ!』と、作者に嫌な印象をもってしまいます。

     

    まとめ。

    細かい注意ですが、癇に触る人が多いだろうことです。

     

    もう一度かきますが

    『ほしいだけブクマや売上が有る場合』は

    こんなことどうでも良いです。

     

    もうちょっと人気がほしい、という場合に

    こういうことを気をつけてみると

    一気に読者が増える可能性が高いですよ、ということですね。

     

    • 登場人物は、最初のうちに全員名前をだしてしまう。
    • 女性向け小説は人称代名詞を多用する。
    • 女性向け小説は、女性(受け)を主役か、その視点で書く。
    • 現代日本でよく使われる固有名詞を名前に使わない。
    • 日本人に発音しやすい名前にする。
    • ルビを自分で振れないなら、難しい漢字の名前を使わない。

    チェックしてみてください。

    楽しく小説をかいてまいりましょう!ヽ(´▽`)ノ

     

    【この記事を書いた日 2022/08/11 18:16 】

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