『あなたが面白い』と思うものを書きましょう。

小説の書き方-プロ小説家が教えます サムネイル 小説を書く熟練度 超初級

『あなたが面白い』と思うものを書きましょう。

それが、『売れているジャンル』ならラッキーです。

 

「この小説、面白くなるのかなぁ?」と思ったら

『いったん』書くのをやめましょう。

絶対に、面白い小説になりません。

 

作者が疑問に思うような小説は、面白くならないです。

だって『面白く書こうと思っていない』のですから。

 

『あなた自信』が『面白い!』と『思うように書く』のです。

 

書いたものが全部面白くなる、というのも

間違った固定観念です。

 

スガシカオさんがテレビ番組に密着されていたとき

1フレーズを決めるのに、一晩以上、ウンウンうなって

うろついて、頭を掻きむしって考えていました。

 

『一流の人が書くものは全部面白い』のではないのです。

『面白いものだけを発表したから一流』になるのです。

 

あなたが書いたものの9割以上はお蔵入りします。

あなたが時間をかけて書いたテキストの9割以上は死蔵になります。

日の目を見ません。

 

その代わり、その中から日の目を見た『さん然と輝く小説』は

ヒットしやすくなります。

 

書いたものが埋もれるのはもったいない。

その思考を、初心者の時に捨てておきましょう。

 

『あなたの書いたもの』の9割は、公開できないです。

  • なぜなら『面白くないから』。
  • なぜなら『ネタメモだから』。
  • なぜなら『書きかけで放置したから』。

 

『書いたもの全部が賛美される』と考えないでください。

そして『書いたもの全部を公開しよう』と考えないでください。

 

『あなたが面白いと思ったものだけ』公開してください。

 

『書き上がったけど微妙だな』と思ったものは『公開しない』で下さい。

 

別に、『書いた』ということで公開するのはかまわないのですが

『あなたが面白いと思わない』モノは、高い評価を受けないです。

 

『最後まで書かない(エタる)』ことを恐れないでください。

 

『書いてもつまらないものになる』とわかったのなら

『書くのをやめる』ことが必要です。

 

商業誌で『微妙だな』と思った作品が

『突然最終回』になるのを見たことがあると思います。

 

あれがそうなんです。

 

『このまま書いても売れなさそうだから終了させられた』のです。

 

SNSで無料公開していると

『止める人がいない』から『最後まで書きたい』と思うかもしれませんが

『最後まで書いてもつまらない評価しかうけないもの』なら

やめてしまった方がよいのです。

 

『最後まで「書きたい!」』のなら、書いた方がよいですが

「最後まで書いて面白くなるのかなぁ?」と思ったら

絶対に、書くのをやめましょう。

 

多分、そこが、売れる作家と初心者の違いだと思うんです。

 

あ、これ面白い話になるわ!

と思わない限り、『売れる作家』は『公開しない』のです。

 

だから『死蔵』が増えるんです。

『書いたけど、面白くなりそうにないから書くのやーめた』と

パソコンの中で放置するから。

 

でも、初心者ほど

『せっかく書いたんだから公開したい!』と思って

『面白く無い』と思いながら書き続けて

『面白くない小説』を公開してしまうのです。

 

だから、評価が低いのですね。

 

私も今、いくつか小説を書いていますが

メッチャノリノリで『書きたいところだけ書いてみた』し

ラストも決まってるけど、

間の盛り上がりがいまいち、という理由で

公開していないです。

 

『公開した時点』で私なら、『ラストが決まっています』し

そこまでの内容が決まっています。

 

追加でいっぱい話を書いて予想外に長くなることはありますが

その、『最初の構想』の時点で『面白い』ものだけを公開しています。

 

だから、とんでもない量の死蔵があるんです。

 

その『死蔵』は『死蔵としての価値がある』んですよ。

なぜなら、『つまらないものを公開して名前を落とさなかった』という

偉大なる価値があるんです。

 

初心者の人に、

最後まで構想してから連載の公開を始めましょう、ってのは

酷かもしれませんが

せめて『これ超面白いのよ!』と『思ったものだけ』公開しましょう。

 

『思いついたネタ』は『玉石混淆』です。

 

思いついたネタ全部を小説にしようと考えないでください。

 

Aの小説を書いてエタった場合、

即座に次の小説を書いていきましょう。

 

そして、BもCもエタッても『書き続ける』ことをしましょう。

書きたいものは全部書いていきましょう。

 

『書きたい』のなら、『面白い面白くない』は考えなくていいです。

『面白いものだけを公開する』のであって

『面白いと思わないものを書く』のは自由なのです。

 

『情景描写の練習』とか『小説として面白くない』ですよね?

でも、『練習』なんだから、『やる価値』はあるでしょう?

 

練習すればするだけ筆力はあがりますから。

そういう『練習のテキスト』も『死蔵の9割』に入ります。

 

どうですか?

『死蔵の9割』って『無駄』ですか?

 

レオナルド・ダ・ヴィンチも、『モナリザ』を書くために

たくさんのスケッチをし、

たくさんの『習作という名』の『他の女性の肖像画』を描きました。

 

たくさんのスケッチは無価値ですか?

違うでしょう?

 

『モナリザ』に到達するための『道筋の一つ』ですよね?

 

『死蔵の9割』というのは『あなたの成功の一里塚』なんです。

『公開しないものは無駄』だと思っていると

『「これ面白くなるのかなぁ?」という習作を公開』することになるから

『つまらない作家』と思われるのです。

 

「面白くなるのかなぁ?」と思ったら、即座に死蔵!

『筆力を上げる経験値』と割り切って

他の小説を書き始めましょう。

 

そして、過去に『死蔵』したもので

「あ! このネタ、あの話に追加したら、面白くなるんじゃない?」

そう思ったら、追加して、『面白くなった!』と思ったら

それをまた書き続けましょう。

 

『小説』は『どうやって書いてもよい』のです。

部分部分を書いておいて、

後でパッチワークみたいにつなげてもよいのです。

 

あとからいくらでも修正してよいのです。

二つの話を一つにしてもよいですし

一つの話を複数に分割していろんな話にしてもよいのです。

 

『最終的に公開したもの』が『完成した小説』なのですから。

 

『書いたものを全部公開しようとしない』これが

売れるための最大のポイントです。

 

  • 『面白くないものは公開しない』
  • 『筆力の練習に書きたいだけ書く』

この二点を守れば

『あなたが公開するもの』は『全部面白い』のです。

 

そして『面白い』というのは主観です。

だから、あなたの趣味が少数派であれば

ファンも少なくなります。

 

ですがそれは『書き手も少ない』ということですので

その少ないファンは全員が『あなたの小説を求める』のです。

大体は『ブルーオーシャン』となりますね。

 

『あなたが面白いと思うもの』が多数派であれば

ファンも多いです。

 

ファンが多いと、ヒットしやすいと思うでしょう?

これが大間違い!

 

多数派だと『書き手も多い』ので

ライバルが多い、ということになります。

 

ライバルが多いと、

そのライバルの中でトップに立たないと売れないのです。

 

たとえば『小説家になりたい』人の中で

ミリオンセラーを出せる人は、0.0000000001%。

宝くじに当たる確率より低いですね。

 

プロ漫画家になりたい、プロ野球選手になりたい、

プロサッカー選手になりたい

全部、似たような確率です。

 

  • あなたの趣味が少数派だと、ファンの総数が少ない。
  • あなたの趣味が多数派だと、ライバルが多い。

 

私は大体『少数派』で生きてきたので、

今後も少数派だと思いますw

 

それでも十分、『食べて旅行にいけるぐらいのプロ』にはなれるのです。

なんのかんの言っても、『人間の数は多い』ですから。

 

『私の好きなこと』を好きな人が私以外いない。

そんな状況にはならないのです。

 

どんなジャンルにも『同士』は居るので

ファンの総数が少ないほうが、『教祖』になりやすいです。

 

私の友人も『教祖』を目指して同人誌をやっていました。

どのジャンルでも『私の好きなカプのサークルがいない』状況で

本を積み上げていたのです。

 

『書き手が少ない』ことは『読者が少ない』に比例しません。

 

『作家が楽しんで書いている』と『読者も読んでいて楽しい』ものです。

だから、

『この人が書いているから読んでみてこのカプ好きになった』ということは

あるのです。

 

というか、私はいつもそういうことをしてきたようで

「あなたの小説を読んでこのカプ始めました」と

昔から何回か言われました。

 

『教祖』ですな! ハッハッハッ!

 

こうなれば、拡大したファンは全部私の読者なので

書き続ければ

どんどん読者は増えていきます。

 

これが『自分が面白いと思ったもの』を『書き続ける』ことの効果です。

 

  1. 「客観性がある作家」が
  2. 『自分が面白いと思ったものを書いた』のなら
  3. それは、『同士』には『面白い』のです。

 

『客観性のある作家』というのは

あなたのような人です。

 

『自分が小説を書く』ために『参考文献を探す』そんな人が

『客観性がある』のです。

 

出版社の賞に応募する人は、大半が『日本語が不自由』だそうです。

他人と自分を比べることもなく

『小説なら日本語が書ければできるから自分にもできる』と思った

勘違いさんたちですね。

 

そういう人は、『参考文献』を読もうとしないので

『小説の書き方』なんて『検索しない』のです。

 

だからこそ、

『小説の書き方』を『検索した』あなたは

『客観性がある』ので

『あなたが「自分が面白いと思って書いた小説」』は

あなたと同じ趣味の人には面白いのです。

 

『客観性がある』時点で『あなたが書く文章』も『まとも』なのです。

だから『美文』とか初心者の段階で追及しなくてよいのです。

 

  1. あなたの好きなものを
  2. あなたの好きなだけ
  3. あなたの好きなように
  4. 書き続けて
  5. 『面白い!』と思ったものだけを
  6. たくさん公開していきましょう。

 

楽しんで!

 

【この記事を書いた日 2022/04/08 11:01 】

 

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