【小説のネタの作り方】『良いネタ』だから小説がスラスラ書けるわけではない。

良いネタだから面白くなるわけではない。 小説のネタの見つけ方

『小説が書けない』と言っている人は

『こんなネタじゃだめだ』と言っていませんか?

 

『小説が書けない』と思った時、

あなたは『こんなネタじゃ面白くなるわけない』

そう、思ったことはありませんか?

 

『小説』にとって『ネタ』なんて、どうでもいいんですよ。

 

初心者はこの間違いによって『書けなくなる』のです。

 

  1. 『書きたいと思うネタ』を見付ける力。
  2. 『書きたいと思ったネタ』を『文章にする』力。
  3. 『頭の中』で『文章になったモノ』を『テキストにする』力。
  4. 『思いついたもの』を『あますところなく』『テキスト化』する力。
  5. 『小説を完成させる』力。
  6. 『完成した小説』を『公開』していく度胸。
  7. 広報力。
  8. 少しでもヒットしたものを掘り下げてさらにヒットさせる力。
  9. 十分ヒットしてるけど、『文章をさらに美しくしたい(美文にする)』。

 ↑ 『1』で詰まってるのに『9』の対策をしても

まったく書けないです。

『小説が書けない』と言っている初心者のほとんどは

『1~3』で詰まっているのではないかと思います。

 

今回は『1』で詰まっている場合について、説明しますね。

良いネタだから面白くなるわけではない。

ネタを面白くするのが作家なのです。

『よいネタ』なんてものは、ないのです。

 

 

私の母が絵手紙のサークルの主要メンバーになっていますw

 

『描く題材』を揃えるために、いつもホームセンターで

『描く花』を買うのですね。

 

『絵を描く』だけなら、河原の雑草でもいいのに。

家にある、ミニ兜とか、ぬいぐるみとか鞄でも持って行ってもいいのに。

 

もちろん『園芸好きな母』が

『花を買う口実』にしているのもあるだろうけど

半分以上が『初心者の間違い』をおかしているのだと私は思っています。

 

『初心者の間違い』とは。

『ネタが良ければよい作品ができる』という『間違った固定観念』。

 

だから母も

『良い絵を描くために良い花を探す』のです。

 

じゃあ、考えてみてください。

 

『よいネタ』ってなんですか?

 

『よいネタ』とは?

『よいネタ』を探すなら、『よいネタ』とはなにか

わかっているのですよね?

 

『よいネタ』を探したことがあるあなた。

今、『よいネタ』を好きな文字数で語ってください。

 

結果論として

『よいネタならするする小説がかける』

そう、思ってませんか?

 

つまりは『するする書けるネタ』が『よいネタ』。

そういう定義でしょうか?

 

それって『書いてみるまでわからない』ですよね?

でも、『書く前』に

『これはよいネタではないから他のネタ他のネタ……』と思ってませんか?

 

ちょっと書いてみて進まないから

これは『悪いネタ』だと、思ってませんか?

 

『書けない』のって、たんに

あなたの『テキストを書く能力が低いから』だとは思いませんか?

 

  • 逆上がりができないのは、鉄棒の種類が悪いんでしょうか?
  • うまくアイロンがけができないのは、アイロンが悪いんでしょうか?
  • 部屋を片づけられないのは部屋が悪いのでしょうか?
  • テストの成績が悪いのは、テストが悪いのでしょうか?

 

違いますよね?

  • 逆上がりができないのは、あなたのやりかたが悪いのです。
  • うまくアイロンがけができないのは、あなたのアイロンがけのテクニックがヘタだからです。
  • 部屋を片づけられないのは、『片づけるスキル』がないからです。
  • テストの成績が悪いのは、勉強が足りなかったからです。

 

小説がうまく書けないのは『ネタが悪い』のでしょうか?

 

逆上がりができないから、『よい鉄棒を探すたび』に出ますか?

 

『よいネタを探す』というのは、そういうことなんですよ。

『ネタ』を『面白くする』のは『あなた』なのです。

 

『面白いネタ』なんてないんですよ。

『ネタ』を『面白くするのがあなた』なのです。

 

クリスマスをテーマにしたら、みんな同じ小説になる。

一つのテーマをつけたら『みんな同じ小説になる』。

そう、思ったことはありませんか?

 

何を書いても同じ小説になるなんて

私は考えたことがなかったのですが

知人がそう言っていたのです。

 

私とAさんと合同で本を出そうと言うとき

私「時期的に、テーマはクリスマスにする?」

A「同じカプで同じテーマだと同じ話になりますよ(笑」

 

一瞬、言われてる意味がわからなかった。

 

『桜』というタイトルで、いくつの歌がヒットしてると思ってるんだ?

『テーマ』を同じにしたら『同じものができる』というのなら

それらの歌は『全部同じ』でないといけないではないか。

 

つまりは、わかりますよね?

 

『同じネタ』でも『書く人』によって『違う話』になるのです。

 

たとえば、『鉄棒』というテーマで小説を書いて

  • Aさんは受賞した。
  • Bさんは落選した。

 

その場合、Bさんは『悪いネタ』だったと思うかもしれません。

でも、『同じネタ』でAさんは受賞しているのです。

 

Aさんにとっては『よいネタ』だったわけです。

 

『よいネタ』『悪いネタ』というのは

『ネタに対しての評価』ではなく

『そのネタ』を『どう扱ったか』という『作者の問題』なのです。

 

『完成する』まで『小説』の善し悪しはわかりません。

つまりは『よいネタかどうか』なんて

『書く前』にはわからないのです。

 

100日かけて100ページ書いて、

あと一時間で版下にして入稿する、という時に

その10分で、バーッと構成を変えて

まったく別のモノにする。

 

小説は、そういうことができる芸術なのです。

 

だから『書き終わった』と『完成した』は違うのです。

 

『書き終わった』は

『頭の中にあるテキストを書き切った』ということ。

 

『完成した』は

『もう手をつけない』という状態です。

 

『完成するまで』は、その小説は『動く』のです。

『完成するまで』は、その小説は『成長する』のです。

『サナギが蝶になるように変態する』のです。

 

そういう『小説』にたいして『ネタの良し悪し』というのは

ナンセンスなんだということを理解しましょう。

 

『ネタ』を『悪く』するのは、あなたなのです。

『ネタ』を『よく』するのも、あなたなのです。

 

『よいネタ』『悪いネタ』があるのではないのです。
『あなたの実力』が『ネタを良くする』のです。

 

小説を書くために絶対的に必要なこと。

筆力です。

書く力です。

 

具体的に分解すると

  1. 『書きたいと思うネタ』を見付ける力。
  2. 『書きたいと思ったネタ』を『文章にする』力。
  3. 『頭の中』で『文章になったモノ』を『テキストにする』力。
  4. 『思いついたもの』を『あますところなく』『テキスト化』する力。

 

この四つです。

 

 

ネタに詰まった後は、『書く』ことにつまります。

 

なぜなら『テキスト化能力がない』からです。

 

【小説を素早く書くために】『テキスト化能力』を鍛える。 | 小説の書き方-プロ作家が答えます

 

『テキスト化能力』が手にはいったら

『面白く書く』ことでつまります。

 

その次に

『自分は面白いけど、世間の時流には乗れない(ヒットしない)』

そういうことでつまるのです。

 

 

これらをひっくるめて『書けない』と『漠然と悩む』から

脱出方法を見付けられないのですね。

 

  1. 『書きたいと思うネタ』を見付ける力。
  2. 『書きたいと思ったネタ』を『文章にする』力。
  3. 『頭の中』で『文章になったモノ』を『テキストにする』力。
  4. 『思いついたもの』を『あますところなく』『テキスト化』する力。
  5. 『小説を完成させる』力。
  6. 『完成した小説』を『公開』していく度胸。
  7. 広報力。
  8. 少しでもヒットしたものを掘り下げてさらにヒットさせる力。
  9. 十分ヒットしてるけど、『文章をさらに美しくしたい(美文にする)』。

 ↑ 『1』で詰まってるのに『9』の対策をしても

まったく書けないです。

 

 

『自分にとって面白いとは?』

そんなことで詰まるから、『書けなくなる』のです。

 

『あなたにとって「面白い小説」ってどういうことでしょう?』

考えてみてください。

そして、それを『テキストに書く』ことをしてみてください。

チラ裏でも、スマホのメモ帳でもかまいません。

 

『テキスト化』してください。

 

そこに『あなたにとって面白い小説』の『要点』ができましたね?

では、『そういう小説にするには』

どういうネタが必要ですか?

 

 

 

どうでしょう?

『ネタ』なんて、『小説を書く』ことにおいては

『小さなこと』なんですよ。

 

『ネタ』なんて『書くための「きっかけ」』でしかないのです。

『書いてみたテキスト』が『小説になるかどうか』は『わからない』のですよ。

 

最初から『小説を書けるネタ』と思うから書けないのです。

 

とりあえず『目の前のモノ』をネタにして書いてみて

それらをつないで小説にしてもよいのですよ。

 

 

 

そして『一つのネタ』で『一本の小説を書く』ことを考えているから

『面白くならない』のです。

 

小説は『エピソードの集まり』です。

『エピソード』には最低一つのネタが必要です。

 

つまりは『エピソードの数』だけ、『ネタの数』も必要なんです。

 

そういうことを知らないから

『良いネタ、悪いネタ』と『思ってしまう』んですね。

 

一個のネタで『良い小説』が書けるという勘違いです。

 

【小説を書くために】物語はどうやって生まれるか | 小説の書き方-プロ作家が答えます

 

まとめ。

『ネタの選別』をせず

とにかく『テキスト化』することに集中する。

 

  • 『ネタ』を『文章』にしてみる。
  • その文章を長くしてみる。
  • 起承転結がつけば、小説になります。

 

起承転結をつけられないのなら、それは『ネタ』どまりであり

テキスト化の練習素材、として放置しましょう。

 

 

【小説を素早く書くために】『テキスト化能力』を鍛える。 | 小説の書き方-プロ作家が答えます

【小説を書いたあと】評価されるのは1%と心得よ。 | 小説の書き方-プロ作家が答えます

【この記事を書いた日 2022/04/08 11:31 】

 

タイトルとURLをコピーしました