【小説の書き方】話を膨らませることができない時。

小説のネタの見つけ方

 

続きを読みたいと言われるのは良いことですね!

あなたの実力がみなぎっているのがわかります。

 

結論からいうと

『続きを書く必要はない』です。

 

続きを書く必要がない理由。

全員のリクエストを聞く必要はない。

読者は勝手です。

 

コミュ力の高い男性は、

すれ違う女性全員を褒めることが可能です。

 

読者もそうです。

コミュ力の高い読者は

『面白かった!』と思ったときに、すかさずコメントをいれてきます。

そのときに『自分の趣味の話を書いてほしい』とリクエストを含めるのも

『気軽にできる』のです。

 

でも、『どの作家にも言っている場合もある』のです。

 

リクエストをかなえるとファンは増える確率は高まります。

でも、やりすぎると、『自分の書きたいものが書けなくなる』とか

『雇われ作家』みたいな扱いにされる可能性もあるのです。

 

書きたいものがないなら、リクエストをさばくのは良いことですが

今のあなたは『それを書きたくない』のですから

『ネタをおもいついたら書くよー』ぐらいで忘れてしまって良いでしょう。

 

あなたの書きたい話だけ書けば良い。

書きたい新作がない場合だけ、リクエストに答えれば良いのです。

 

書きたい新作があるのに、リクエストを優先する必要はないです。

書きたいものを書いてしまいましょう。

 

ただ、あなたは

『あなたのことを解析して助言してくれる友人』がいるようなので

その人のおすすめは聞いた方がよいかもしれません。

 

ただし、その『ポイントがとれている』という発言の元ネタが

事実なのかどうなのかは確認しましょう。

 

その人が『読みたい話』だからそう言っているだけかもしれません。

 

あなたの作品の中で、本当にその作品のポイントが高いのか。

それは確認しましょう。

 

  • 『あなたが有名になりたい』という前提で
  • そのご友人の言う『ポイントをとれている』が『事実』の場合

 

それは、リクエストを聞いた方が良い評価が得られる確率は高くなるでしょう。

 

そして、そのご友人は大事にしましょう。

 

実際に『ポイントがとれていない場合』。

その友人は『自分の好きにあなたを動かそうとしているだけ』なので

フェードアウトを準備しましょう。

振り回されて一生がダメになります。

 

話を膨らませるには。

エピソードを増やす、太らせる。

現状の『完了した小説』で『続きがない』というのは

『プロ作家』としたらあまりよくない現象なのですね。

 

アマチュアで、無料で作品を公開しているのでしたら

好きなものを好きなだけ書けば良いのですが。

 

『書き切ってしまっている』ということは

『ラストに余韻がない』ということでもあるのです。

 

連載では必須の『ヒキ』という手法ですね。

【小説を書く】『ネタ』と『物語』の差、そしてヒキ【考察】 | 小説の書き方-プロ作家が答えます

 

これは、連載だけでなく

『一話完結』のものでも『あったほうが良い』のです。

 

こういうのはハリウッドのアクション映画がとても参考になります。

『次回作をちょっとだけ除かせる』という方法ですね。

 

人気がなければ次は作らなければいいけど

人気が出れば次を作る。

そのための『布石』を一作目からはっておくのは

『人気をあげるため』には必須です。

 

それと、ご友人が言っているように

『五万字を10万字にしたら?』というのは

『展開が早すぎるから、一つずつをゆったり描けば?』という

意味が含まれているかもしれません。

 

とっとと話を進めると、『話が速い』ので

『もたつかない』から『常にはらはらして』

読者は夢中になります。

 

それが、あなたの小説はできているのではないでしょうか。

 

だからこそ、

その『速いテンポ』に緩急をつけるために

増やしたらいい、と言われている可能性があります。

 

もう一度かきますが

『テンポが良い』というのは、才能の一つなので

これはあなた自身を褒めましょうね!

 

なので、5万字を10万字にすると

『話を太らせる』だけではテンポが悪くなるので

『エピソードを増やす』必要があります。

 

『話を太らせる』というのは、簡単にいうと

『詳細説明を加えて文字数を増やす』ということです。

 

空にぽくぽくと羊グモが浮いている。

 

青い空に綿菓子のように雲が流れて、本当に羊みたい。もふもふしたらどんなに気持ちいいだろう。

 

これだけで文字数は三倍になりますよね?

 

『太らせる』というのはこういうことです。

 

これをすると、先程かいたようにな

『テンポは遅くなる』ので

『テンポが速い』ことが『持ち味』の場合は

一気にファンが減る可能性もあります。

 

『エピソードを増やす』というのはこういうことです。

 

空にぽくぽくと羊グモが浮いている。

おれの吐いた煙草の煙がぷかぷか浮かんで、それにくっついてしまないかと思って笑ってしまった。

灰皿に押し消した煙草の細い煙が雲とつながって、まるでゴルフのドライバーのように見えた。

 

面倒臭い取引が終わってやっと一段落した。

ネクタイをほどいて煙草に火をつける。

空にぽくぽくと羊グモが浮いていた。

お前はひまそうだな。おれと変わらないか?

おれの吐いた煙草の煙がぷかぷか浮かんで、それにくっついてしまないかと思って笑ってしまった。

そういや、空を見上げることなんてここ数年なかった気がする。

少しはおれも余裕ができたかな?

灰皿に押し消した煙草の細い煙が雲とつながって、まるでゴルフのドライバーのように見えた。

そうだ、ゴルフにも、久しぶりにいくとするか。

今度はアルバトロス狙うぞ!

 

これが『エピソードを増やす』ということです。

 

簡単に数倍の文章量になります。

 

文字数が増えましたが『別のこと』が入っているので

『テンポはそのまま』です。

 

もちろん『追加するエピソードが増える』のですから

それだけ『ネタの数』も必要になります。

 

『続き』が難しい場合は視点を変更する。

ハリウッド映画の『ターミネーター』をご存じでしょうか?

 

  • 1作目は『ヒロイン視点』
  • 2作目は『ヒロインの子供の視点』。
  • 3作目に『同じ時代のヒロインの恋人の男性視点』が入ります。

 

キャラクターが五人いれば

一本の話を、最低でも五種類にかき分けることができますね。

 

こういうのは次に放す『群像』という手法の一つになります。

 

『群像』という手法。

  • パニック映画でよくある手法です。
  • 五つぐらいの家族の、何気ない日常や、ちょっとした問題を最初に描く。
  • パニックになる事件が起きる。
  • それぞれの家族が、自分たちの問題を解決しながらパニックを乗り越えていく。

 

一番簡単な『群像』という手法ですね。

 

漫画で言うと、

  • 1カメ
  • 2カメ
  • 3カメ

とかで、カメラアングルをかえて

『アクションシーン』を描いていることがあるでしょう?

 

あれを小説ですると『群像』になるのです。

 

キャラクターの数だけ文字数が増えるので

五万字を10万字にするとか、簡単なことです。

 

ハリウッド映画で『アベンジャーズ』というアクション映画のシリーズがあります。

あれが『群像』のさいたるもの。

 

  • トニーというアメリカのトップ企業の天才経営者がボディースーツを作る。
  • アメリカの眠り姫がヒーローになる。
  • 放射線をうけて巨大化ヒーローになってしまった学者。
  • イギリスの魔法使い。
  • 凄腕の女暗殺者。
  • 凄腕のアーチャー。

 

これらがそれぞれ『自分が主役』で数本の映画になり

それらの主人公が『アベンジャーズ』と映画で

『トニー』を主役にした一大巨編になる。

 

あなたが今、『書き終わって評価を受けた作品』を

『アベンジャーズのヒーロー集合物語』だとすれば

そこから、サブキャラ達を主役にした人生を描けば

それで小説が一本書けますよね?

 

そして、派生として

主人公の家族友人、

それらの親や子。

 

『群像』にできるキャラクターはいくらでもいます。

 

その『ヒロインをストーカー気味に見ていた脇キャラ』だけでも

一万文字ぐらい書けるでしょう。

 

『三国志』なども、群像ですね。

個別に三人の主要キャラクターの長尺の説明が繰り返され

彼ら三人が戦っていく。

 

世界観はそのままで、時代の前後を書く。

 

先程書いた、『ターミネーター』のシリーズが分かりやすいですね。

 

  • 一作目は『ヒロイン視点』1960年代? だったかな?
  • 二作目は『ヒロインの子供(ジョン)の視点』。1970年代。
  • 三作目。『同じ時代のヒロインの恋人の男性視点』未来→1960年。
  • 四作目。2000年。
  • 五作目。未来。

 

『同じ舞台設定』のまま、『ヒロインの現代(1960年)』から

ヒロインの子供~未来と『時代が変わる』ことで『続き』になっています。

 

先程書いた、

主人公の家族友人、

それらの親や子。

 

『親や子』になれば『時代が変わる』ので

『世界観をそのまま』『別の話が書ける』のです。

 

サイドストーリーとして描く。

昔の漫画で恐縮なのですが

『陽の末裔』というシリーズがありました。

 

農村から出稼ぎに出た二人の女の子が紡績工場で働き

一人はお金持ちの養女になって女実業家に。

一人はリベラル活動家になっていく話です。

 

これの『本筋が5巻』

その他に、それらのヒロインや、ヒロインの恋人たちが

『ちらっと出てくる』サイドストーリーが

7巻ほど出たはずです。

 

『つながっている』と私は思わず、

『その作家さんの本』だからと買ってみたら

『あのシリーズの後人がちょっとだけだけど出てる!』ということで

凄く嬉しかったです。

 

その主人公たちと、

本筋には出なかったけど、それらと関わっていた人達は

『同じ世界、同じ町にいたんだ!』という感動。

 

そういう感動をあなたの読者にあげることは

作家としてとても楽しい作業になると思います。

 

あなたの場合は、すでに『10万字にしたら?』というヒット小説があるので

群像で今からキャラクターエピソードを追加するよりは

キャラクターのサイドストーリー

『あの時、彼はこう動いていた』みたいなのを独立して書いた方が

読者も混乱せずに済むかもしれません。

 

メインストーリーではAが主役、Bがサブキャラだった。

サイドストーリーで、

  • Bの人生を描く。
  • メインストーリーに至るまでのAの人生を描く。
  • メインストーリーで出てきたAの友人の人生を描く。
  • サイドストーリーで出てきた『Aの友人』の友人の人生を描く。

 

こうして広げると、いくらでも『サイドストーリー』は描けます。

 

まとめ。

リクエストに全部答える必要はないので

書きたくないものはかかなくて良いです。

 

でも、書くと、人気があがります。

 

話を膨らませるには

群像、サイドストーリーなど、色々な手法があります。

 

メインストーリーが一定の人気を得ているのでしたら

サイドストーリーも人気がでやすいです。

 

そして、読者も『これがサイドストーリー』だと認識すれば

『メインストーリーほどの盛り上がり』は期待していません。

 

すべての読者が『どったんばったんの盛り上がり』が

ほしいわけではないのです。

 

気楽にサイドストーリーを書いてみると

一気にあなたの世界は広がると思いますよ!

 

 

あと『話をふくらませることができません』ではなく

『話をふくらませるにはどうしたらよいか?』と

自分に問いかけましょう。

 

『できません』って口にした時点で『できない』ですから。

 

 

小説を書くことを楽しみましょう♪ヽ(´▽`)ノ

 

【この記事を書いた日 2022/04/20 10:27 】

 

 

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