そう、このサイトでも何度も書いています。
二流作家にもなっていないのに
美文を追及するのは時間の無駄です。
『「普通の文章」の上中下』のなかで、
『ヘタではないけど伝わらない』という
『普通の下』の文章についてこの記事で書いていきますね。
『ヘタ』で一括りにせず
部分部分を解析して、実力を底上げしていきましょう。
『普通の下』のナニが悪いのか?
『普通の文章』とは
プレバトの俳句でいうと『凡人!』というレベル。
『意図は伝わるけど、うまくもないし感動もしない』。
そういうのが『普通の文章』です。
私は『数学の問題文レベル』とよく書いています。
数学の問題文は『意図が伝われば良い』のです。
『美文(芸術的技巧)』である必要はありません。
小説を書く初心者の文章レベルは『普通』であれば良いのです。
もちろん『ヘタ(意図が伝わらない)』はダメです。
ですが、『書き方を検索してこの記事を読んでいる』あなたは
すでに『普通レベルの文章』は書けているので安心してください。
『普通の文章』が書けるならネタを作り込む。
『普通の文章』である限り
『ネタ特化』すれば、読者はついてきてくれます。
ですので、『普通の文章力』であるなら
『美文』を目指す前に、まず、三流作家になりましょう。
『すらすら小説が書けるようになった』あとで
二流作家に上がったあと、
美文を追及しても、十分間に合います。
『スラスラ書けない』のに『美文』を追及すると、
『うまくなる』どころか、
『小説が書けない』ので、『一作目が仕上がらない』という
危険事態に陥ります。
- 『ヘタ』でいいから一本書き切る。
- 修正をして『普通』レベルにする。
それでよいのです。
『普通の下』でヒットを飛ばしている小説家はたくさんいるので
本当に、『美文』なんて気にしないで多作してください。
『ネタが良い』のが最優先です。
『美文』の小説が書けるからといって
ネタが普通以下なら歯牙にもかけられません。
創作に必要なのはネタです。
『普通の下』でスラスラ書けるようになったら考えること。
『「書き方を検索する」あなたは
『普通の文章』はかけてますよ』と
私が言っても不安かもしれません。
その場合は下記記事をご覧ください。
↑ この方法で『ブクマ率』が1%前後になれば
あなたは『普通の文章』を書いています。
ブクマ率で分けると良いですね。
- 0.8%~ 普通の下。
- 1% 普通の中。
- ~1.2% 普通の上。
ですので、ブクマ率が平均0.8を超えるのであれば
『美文』ではなく『数』を書いて
『ネタをテキストにする』ことに注力した方が
上達が速いです。
『普通の文章』なので
『ネタが良い』以外は褒められることはありません。
したがって、口コミされることもほぼないでしょう。
ただ、『文章が綺麗だから読んでみて』なんて
『おすすめされる』のは、超一流だけであって
『小説を書くのに苦労している』人が
目指して良いレベルではありません。
大体の口コミは
「この小説のコレが秀逸だから読んでみて!」って
『ネタの一点突破』でしょう?
ヒトサマに自分の好きなものを勧めるときに
『文章がヘタか巧いか』なんて普通は言わないです。
モノ書きの人なら
「文章はアレだけど、これ、面白いから」って勧めませんか?
『文章はアレ』でも、『ネタが良ければ』『面白い』のです。
私なんかいつも
『読む人を選ぶ文章だけど』ってただし書きをつけて
口コミされていますww
文章より『ネタ』が先なんですよ!

うっとりするような文章だから
この小説読んでみて!
そんなおすすめ、聞いたことありますか?
私はないです。
『美文』は口コミにならないんですよ。
なのに、初心者の段階で美文にしようとがんばる。
物凄いほぼ無益な努力なんですよね。
『文章が普通』でももちろん
『ネタが普通』だと『口コミされない』です。
これが、『普通』レベルの文章の短所です。
『普通の下』だと、読者の記憶にもとまらないでしょう。
それが、『普通の下』の短所です。
『ネタが良いか悪いか』というのは
数を書かないとわからないです。
数を書く前に『良いネタ』を探すのは無駄です。
そして『数を書く』ことで文章レベルは簡単に上がります。
だから、美文を追及するより多作しましょう、と書いています。
10作書いてから、通して読みかえしてみて
修正を考え、
『普通の下』から脱出して行きましょう。
『ナニ』が『普通の中』にいけない要因なのか?
『普通の下』を脱出するにはいくつかの『ヘタ』があります。
今回はその中でも目立つ三つ。
- 説明不足。
- 語順が悪い。
- 文章の意図にそっていない。
それぞれ説明します。
説明不足。
単純に、文章に説明が足りなくて
『読めなくはない』けど『情景がすぐに思い浮かばない』状態。
この記事で説明しましょう。
そのなかで『ヘタではないけど伝わらない』という
『普通の文章の上中下』のなかで、
『普通の下』の文章についてこの記事で書いていきますね。
冒頭に書いていた文章ですね。
じつはこれ、書いた直後に
『分かりにくい』と思って修正したのです。
最初はこう書いていました。
そのなかで『ヘタではないけど伝わらない』という
『普通の下』の文章についてこの記事で書いていきますね。
わかりますよね?
↓ 一行目の文章がナイだけで、どれだけ分かりにくいか。
『普通の文章の上中下』のなかで、
『ヘタではないけど伝わらない』という
『普通の下』の文章についてこの記事で書いていきますね。
『なんの前提もなく』『普通の下』という言葉が出てきています。
- 『普通のした』
- 『普通のげ』
どう読むのか、一瞬迷うでしょう?
でも二行目の『『普通の文章の上中下』のなかで、』
この一文があるだけで
『普通のげ』と読みますよね?
そして『上中下として、上と中が下の上にある』というのが
わかりますよね?
そのなかで『ヘタではないけど伝わらない』という
『普通の下』の文章についてこの記事で書いていきますね。
これだけだと、
- 説明はうっすらわかる。
けれど
- 『普通の下』が『はっきりわからない』
でしょう?
これが
『文章としては間違っていない』けれど
『説明が足りない』ということです。
1行目の『『普通の文章の上中下』のなかで、』
これがなくても『説明としては成立している』でしょう?
だから『普通の文章』ではあるんです。
でも、『少し分かりにくい』でしょう?
というか『わかりにくい』ではなく
『はっきりしない』でしょう?
『わかりにくい』なら『ヘタ』なんですね。
『はっきりしない』のは『ヘタ』ではないんです。
それが『普通の下(げ)』なんですね。
小説で言うと
- 『情景描写が少ない』
- 『感情表現が少ない』
- 『キャラクター説明が足りない』
など。
こういうのが全部、ここに入ります。
『最低限はできているけれど、はっきりしない』。
たとえば、

まったく『季節に関係ない小説』だから
季節描写はなくていいか。
こんな感じ。

感情表現だけで完結する短い小説だから
季節とか一切書かない。

それがミステリアスでいいでしょ?
とか思ってる。
そういうショートショート多いですね。
『ミステリアスでいい』とか思うのは
初心者の書いてる本人だけですから。
残念ながら、だいたいにおいて
『その』『ミステリアス』は
『神秘的』ではなく『不可解』なだけです。
読者が首をひねって投げ出しているのです。
そして、それが『普通の下』なのです。
『季節感』を『一切書かない』ということは
キャラクターが半袖を着ているのか
長袖を着ているのかもわからない、ということです。
つまりは?
読者には、
キャラクターが『どんな服を着ているのか』想像ができない。
そういうことです。
どんな服を着ているのか想像できないのですから
キャラクターが『どんな人なのか』も『わからない』です。
ノースリーブの彼女の肩が寒そうに見えたので抱きしめた。
予想外に冷たくて、手のひらで包み込んだ。
『事実』は『彼女が震えていた』です。
それが『寒い』からなのか『怖い』からなのかは不明。
でも、『震えていた』なんて書かなくても
『季節感』を書けば、『同じ意味』になりますよね?
『ノースリーブの』という言葉が出ない限り
読者には、『彼女がどんな服を着ているのか』は
『わからない』のです。
- 『わからない』と
- 『想像してもらえない』から
- 『感情移入されない』ので
- 『心に刺さらない』から
- 覚えてもらえない。
- 覚えてもらえない。
- 覚えてもらえない。
『覚えてもらえない』ということは
『読まれていない』とほぼ同じ意味です。
『描写を少なくする』ことで
こういうことになるのですね。
情景描写を書かない、ということは
『読者に「想像」の「余地がない」』こと。
『想像』したからこそ、読者は
あなたの小説を『記憶にとどめる』のです。
煙草でたとえるなら
- 煙を肺までいれるか
- フカして終わりか。
肺まで煙を入れるということは
『煙を味わっている』のでしょう。
フカして終わり、ということは
ヒマだから吸ってるとかでしょう。
あなたの小説を『フカされたくない』のなら
『味わってほしい』のなら
『情景描写』というのは必要なのです。
ただし『ネタが良い』なら別です。
『ネタが良い』なら、『ネタが刺さる』ので、
こういうのがなくても
十分プロになってヒットします。
それは、今プロの方々を見ればわかるでしょう。
小説というか、創作で売れる為に必要なのは
『うまさ(技巧・美文)』ではなく
『ネタ』なのです。
小説では分かりにくいですが絵なら顕著ですよね?
食パンにアルミホイルをしいて
『トースターの焦げ目』だけで白黒の絵を描く。
出来上がった絵は『ただの白黒』で
ディティールも甘いのに
『トースターで絵を描く』という『ネタが良い』ために
注目されるのです。
同じモチーフを彫刻するのなら
氷や砂で作った方が
『はかない』という『付加価値』がついて
彫刻の精度が似たようなものなら
石膏彫刻より目立つのです。
これも『氷に彫刻』『砂に彫刻』という『ネタ』の力ですね。
ネタで走る小説の場合は
情景描写とかを精密に書くと
『テンポが悪くなる』のでマイナスになることもあります。
↑ この評価で5%を上回れば
それは『ネタが良い』と判断して良いです。
平均で5%を上回っているのでしたら、
情景描写とか考えずに突っ走りましょう。
語順。
文章の細かいところの話になります。
読者の好みと作者の好みによるところもありますが
『混乱する語順』というのはあるのです。
『語順』という意味がわかりましたよね?
これだと『印象は全然違う』けど『結果は?』って感じ。
↓ これは間違いようがないですね。
『両方ともが』『全然違う』のです。
実はさっき、この記事を書くときに、
『全然~』と書いてしまったので
用例に使いましたw
『その修飾語はどれを修飾しているのか?』ということ。
基本的なことですが、できていない人が多い印象があります。
でも、ネタがよければ『気にされない』のでかまわないのです。
他にも、
冒頭の説明でこう書いています。
『普通の文章の上中下』のなかで、
『ヘタではないけど伝わらない』という
『普通の下』の文章についてこの記事で書いていきますね。
これは『三稿目』
『2稿目』はこうでした。
そのなかで『ヘタではないけど伝わらない』という
『普通の文章の上中下』のなかで、
『普通の下』の文章についてこの記事で書いていきますね。
この記事を上から書いていて、
この章の説明で何を使おうと思ったときに
読みかえしたら、文章が破綻していたことに気付いたのですw
こんなふうに、『小説(文章)』は
『公開するまで』はいくらでも修正できるので
美文とか考えずに『全部書き切る』ことを常に心がけましょう。
話をもどして、語順の話。
そのなかで『ヘタではないけど伝わらない』という
『普通の文章の上中下』のなかで、
『普通の下』の文章についてこの記事で書いていきますね。
↑ 『中で』がダブっていますが
『説明としては意味がわかる』でしょう?
『足りない説明』は『無い』状態です。
これが『普通の文章の中』。
修正したこれが『普通の文章の上』としておきます。
『普通の文章の上中下』のなかで、
『ヘタではないけど伝わらない』という
『普通の下』の文章についてこの記事で書いていきますね。
『下』
『普通の下』の文章についてこの記事で書いていきますね。
『下』と『中』と『上』の違い
わかっていただけたと思います。
『下』も『説明としてはわかる』でしょう?
『説明としては成立している』から『普通』のレベルに入るのです。
それに『詳細を追加』するのが『中』。
『読みやすくする』のが『上』です。
他にも用例。
私が小説を修正したときの作業記録です。
どういう文章をどう修正したのか分かりやすいです。
下記も『語順』によって『意味が少し変わる』ことがわかるでしょう。
当時はこれでいいと思ったんだわ。
この頃はJust Right!で校正してからアップしたはずなんだけど
当時はこれでいいと思ったんだわ。
『この頃は』の位置が違うことで
- 最初の文章は『Just Right!で校正してから』が重要。
- 二番目の文章は『この頃はこうしていた』ことが重要。
この『軽微な語順』の『違い』が
『その小説の文章の流れ』にあっているのかいないのか。
これが、『巧いか、うまくないか』の分かれ目になります。
どっちでも『普通の文章(ヘタではない)』の
レベルには達しているけれど
読者が『さらに分かりやすいか』どうか、という話。
もう一つ。
プロの小説でもたまに見るこの語順。
---------------
アントニオがネイサンを見、ボーイが呼ばれた。
ダーリンが洗面所に入って、タオル持ってきてくれて、濡れてるそれで俺の顔拭いてくれた。
---------------
ダーリンが洗面所からタオル持ってきてくれて、濡れてるそれで俺の顔拭いてくれた。
重要でない部分の 『A×X+B×X』 みたいなのは
よほどの意図がない限り、『X(A+B)』 に短縮する。
プレバトの俳句を見始めてから、↑これが凄く目につくようになった。
とにかく、 『要らない文章』 を削れば、
自然と必要な文章だけが残る。
必要な文章だけ書こう、とするよりは、
だーっと書いてから削る方が簡単。
とにかく、『第一稿』では
『考えて書く』ことをしてたら進まない。
だーっと指の赴くままに書いて、『書き終わってから』添削する。
こういうのを『書きながら添削する』のは難しいんだよ。
だから、『書いてしまってから』『添削する』のが
結果的には速い。
文章の意図。
どれだけ美文でも
『小説の意図』に文章がそっていなければ
それは『良い小説』にならないです。
例文
一つ目は、二つ目の文章より、
『ばあちゃんが大事!!』感が伝わると思うけどどうでしょう?
どっちも『ばあちゃんを背負っている』『走って逃げた』は一緒。
でも、『印象が違う』でしょう?
小説の中で『ばあちゃん』が大事なら、
一つ目の文章でないといけない。
『話に関係ない、「そこらにいた人」を「ついでに助けた」』のなら
二つ目の文章の方がいい。
これが「『小説の意図』にそった文章」になっているか、ということ。
これを間違えると『巧い』にならない。
こういうのって『美文』のカテゴリには入らないと私は思う。
簡単にいうと『語順』の問題でもある。
そして『正解』ってのも『説明しにくい』わけ。
だって『小説によって違う』から。
- 人間が先。
- 動作が先。
そういう問題ではないんだ。
この文章は、『もう一つモノをプラスする』と分かりやすい。
『逃げきった』感、『安心感』が出たよね。
『走って逃げようと考えた』だけで
まだ走り出していないし
災害袋を持った直後になんかおこりそうで
読者はハラハラする。
そのうえで『ばあちゃん』は『災害袋』より大事感が出た。
『災害袋』なんていうアイテムを追加しただけで
これだけ文章はかわる。

そんなのただの語順でしょ。
こうしたらまた印象違うよ!
そりゃ変わるよ。
人を背負おうとしているのに、モノを先にもっている。
つまりは、人よりモノがこの人にとっては重要だし
ナニカを持ちながら人を背負うことなんて普通はできないから
『持ったものを置く』動作が入るかもしれない。
『持ったものを置く』説明がなくても
読んでいる人は『置いてる』ことは
『自分の自然な動作の経験』からわかる。
(そういうのは文章に書いた方が読者に優しい)
それだけ『手際の悪い人』って印象もあるし
ハラハラ感は上がる。
ちょっと話は違うかもしれないけど
トム・クルーズの主演した映画『宇宙戦争』で
トムが家から逃げるときに『乾電池を一杯持って行った』んだ。
あれだけで『災害のリアルさ』『主役の気づきの良さ』がわかる。
懐中電灯を持って行っても電池がなければ重たいだけ。
そういうことが身に沁みている主人公、という印象を
視聴者に与えた。
『たかが一文』だけど
『たかがそれだけ』でも『キャラクターの人となり』は
『十分に描ける』ということ。
だからって、そういうのは『最初から』書こうとしないでいい。
あとで追加していけばいいから。
先にざーっと書いてしまってから
これらのことを気にして読みかえすと
修正点が分かりやすい。
まとめ。
小説における『ヘタ』の細分化でした。
文章としては間違っていないから『普通レベル』だけど
小説としてヘタになる理由の三つ。
- 説明不足。
- 語順の間違い。
- 小説の意図にそっていない。
わかりましたね!
全部『要因が違う』のです。
それらを一緒くたに『ヘタ』だと考えるから
『うまくなるには……美文だ!』と短絡的に考えて
『「初心者なのに」美文の追及』という
『ほぼ無益な行為』に走ってしまうのですね。
『美文にする』のは『取り組みやすい』から。
ただし『美文』に『終わりはない』ので
それを初心者の時代に追及すると
小説が書けなくなるのです。
美文の追及をする時間があったら
ネタをたくさん作りましょう!
ほとんどの読者は、細かいことを気にして
あなたの小説を読んでいません。
そう思われているうちに、
多作してしまいましょう!
『小説を書く』ことは
『普通自動車免許を取得する』よりは簡単です。
間違っても誰も死にません、鞭打ちにもなりません。
初心者のうちは、あげつらって笑われることもありません。
安心して多作してください。
『こんなヘタな小説を書くな!』と言われるのは
二流以上になってからです。
だって『普通の文章の小説』なんて
『覚えてもらえない』から悪口もいわれないのです。
初心者に向かってヘタだと言う人がおかしいw
安心してたくさん書いて、たくさん上手になっていきましょう!
好きこそものの上手なれ! です!
好きなだけ、好きなように、書いていきましょう♪ヽ(´▽`)ノ
【この記事を書いた日 2022/04/18 9:13 】