『面白い』に『美文』は関係ない。

小説の書き方-プロ小説家が教えます サムネイル 小説を書く熟練度 超初級

文章が巧い人は『美しい文章に浸りたい読者』を感動させます。

 

逆に言うと『美しい文章にひたりたい読者』以外には

『美文』って『不要』なんです。

 

小説を読んでいる人全員が

『美しい文章に浸りたい』『わけではない』。

 

そこを、間違えないでください。

 

ハリウッド映画にも

  • 恋愛もの
  • ヒューマンもの
  • アクション映画
  • ホラー

いろいろある上に

『B級映画好き』『C級映画好き』とかいるんですよ。

 

『C級映画好き』とかはナニがいいのかと言うと

  • 予算がない。
  • だから登場人物が少ない
  • 一流映画にはない『爆笑ポイント』がある。
  • 一流映画にはない『お色気ポイント』がある。

 

お色気ポイントでいうと、

  • ビーチで逃げ回るモブの女性のブラジャーがはずれるとか。
  • お風呂で襲われて全裸で逃げ回るとか。

一流映画ではそんなことないでしょ?

 

  • ドラえもんでの静ちゃんのお風呂シーンとか
  • 水戸黄門でのお銀さんの入浴シーンとか

 

『他人のエロいセックスが観たい』のではなく

日常の、そんな『ほのぼのした微エロ』で満足する人も多いんです。

 

『爆笑ポイント』については

  • 地球が滅びる理由と、それを救う理由が『ありえねーッ!!ww』
  • 『宇宙服着て宇宙船の外側を歩いてるのに重力がある!』
  • 地面を泳ぎまくる鮫、斬新!

 

そういうことを『楽しむ』ファン層ってけっこう多いんです。

 

『一流映画』でなくても、人は楽しむんです。

 

五つ星の一流レストラン以外価値がないですか?

B級グルメなんて言葉もあるでしょう?

 

私の母は、ボーイが立っているようなレストランは嫌いです。

『監視されている気がする』から。

 

一流のサービスを嫌う人っていうの居るんですよ。

 

 

それは小説や漫画でも一緒で

『文章が巧い』ことが、『小説の第一条件』ではないんです。

 

文章がヘタなのですら、『ネタの扱い方が超面白い』のなら、

B級ホラーのように楽しんで貰えます。

多分、私の小説もこの部類だと思うんですよね。

 

 

大昔、誰かのコピー誌を友人が私に持ってきて

「文章は信じられないほどヘタだけど、超面白い!!見てみて!」と

勧めてきたことがあります。

 

それは、二次BLのエロ本でした。

 

  • エロ以外は全部箇条書き。
  • そして、エロシーンが独特でした。

 

たしかに『面白い』小説だったんですよね。

『小説の体をぎりぎりなしてるかな』ぐらいでしたが

作者が『書くことをめっっっちゃ楽しんでる!』とわかるんですよ。

 

ああいうのは、読んでいて楽しいですよね。

 

私は、そういうのを探さないですが

その友人は、コピー誌バッカリ漁っていました。

 

C級映画好きが同人誌になるとそうなるんだな、という見本です。

 

誰も彼もが『美文を好む』と思わないことが

『初心者脱出』の最大の突進力になります。

 

なぜなら『美文を書く』ことは『疲れる』からです。

『疲れること』は長続きしません。

初心者がそんな疲れることをしていたら

  1. 『多作』できないので上達しづらく
  2. 上達しないから『自分の文章がいつまでもヘタ』で
  3. 『ヘタだから公開したくない』になって
  4. さらにうまくなるのを妨げるのです。

 

 

 

『小説の書き方』を検索する人は国語の成績がよくて

『美文が好き』な人が多いから

『自分も美文を目指す』のはわかります。

 

ですが、

国語の成績が普通以下の人は、『美文』って気にしません。

というか『美文がわからない』です。

 

『読めるからヘタではない』のと

『超美文』が『同列』なのです。

だって『どっちも読める』から。

 

料理がヘタな人って

『一流シェフが作った』料理と、『自分が作った料理』の差がわからないんです。

  • 舌が育っていない。
  • 味を分析する能力がない。
  • 味を分析しようとも思っていない。
  • よいものを再現しようとも思っていない。

だから『料理がヘタ』なまま一生を過ごしてしまうんです。

 

『小説の読者』も同じなんですよ。

  • 『上手な小説』を読みたいと思っていない。
  • 時間がつぶれればいい。

こういう読者って『美文』なんてどうでもいいんです。

 

そして『初心者が無料公開』しているSNSを見るのは

そういう層なんですよ。

 

一流の美文を読みたい精読する読者は、

SNSの無料公開をそんなに読まないです。

だから『美文を追及する』ことは

『読者の需要』からして、間違っているのです。

 

 

だから『SNSで売れる・人気が出る小説』を目指すのであれば

『美文』は二の次三の次でよいのです。

 

一流になるには美文が必要ですが

それは二流になってから洗練させても間に合います。

 

『三流にもなっていない』のに『一流の美文を目指す』から

三流になる前に『気力が切れて』、

『小説を書くこと』自体ができなくなります。

 

だって、『美文をかける実力がない』のに

『美文を書こうとしている』のですから。

 

これらは

完璧主義が多い日本人に良くある間違いなんです。

 

 

逆上がりができないのに、

逆上がりを一万回やろうとしているようなものです。

 

というか、逆上がりができない時点で

逆上がりを10回も試さないでしょう?

 

三回ぐらいで心が折れるでしょう?

 

『小説を書く』ことも同じなのです。

 

『美文』を目指して小説を書くと

『面白くない』から、二、三回書くと

『書くことに飽きる』んです。

 

だって、『書くことが面白くない』から。

 

そして、このブログでも何度も書いているように

『美文』は『面白さと比例しない』のです。

 

 

初心者が『美文』を目指してしまうのは

『美文を教えるサイト』が多いのも一因だと

私は思っています。

 

 

あなたが読んでいる

『美文の書き方』を教えている人って

『売れている作家』さんでしょうか?

 

  • 『国語が堪能な非作家』ではないですか?
  • 『アマゾンアフィリで本を紹介して手数料を稼ぎたいだけのアフィリエイター』ではないですか?

 

小説を書いていないと『小説の書き方』って教えにくいです。

でも、『構成』とか『美文』なら

  • 『国語の能力が高い』人や
  • 『評論家』でも

『教えられる』んですよ。

 

評論家が『教えられない』とは思いませんが

『映画評論家の褒めない映画』って価値がないですか?

違うでしょう?

 

大体の売れてる映画評論家って、C級映画には言及しないですよね。

C級映画って無価値ですか?

違うでしょう?

 

初心者は大体、C級以下の作品を作るのですよ。

でも、それって無価値ですか?

 

 

美文を追及する人は一流を目指している。

それはわかります。

でもね、現時点で三流にもなっていないのなら

まずは二流を目指しましょう、って話なんです。

 

絵で言うと

一点透視で背景が書けないのに

三点透視を書こうとしているんです。

 

そこは、一点透視がすらすら書けるようになってから

三点透視にチャレンジしようよ、って話なんですよ。

 

 

一生美文を考えなくてよいと言っているのではないのです。

すらすら小説が好きなだけ書けるようになってから

美文を追及しましょう、と言っているのです。

 

 

一日500歩も歩かないのに、

フルマラソンに挑戦するのは無謀です。

 

まずは一日1000歩、そして2000歩と

『徐々にハードルを上げる』ことをしていかないと

体が壊れますよ、ということです。

 

三流作家にもなっていないのに美文を目指すから

『多作』ができなくて

うまくならなくて

結果、『書くのをやめてしまう』のです。

 

一日500歩ぐらいしか歩いていないのに

エベレスト登頂を目指すようなものです。

 

『上達の順番』として

美文を最初に目指すのは無理だ、という話です。

 

そして、『美文』なんてなくても

『面白い小説』はかけるのです。

 

 

誤字を突っ込む人がいるから、

『誤字はいけない』と思うでしょうが

その突っ込んだ人以外は、誤字なんて気にしていないのです。

 

  • 誤字をなくす。
  • 文章を美しくする。

 

これらは、『面白い小説』になくてもよいものなのです。

 

誤字は、ない方がいいです。
誤字があれば美文にはなりません。

 

でも、誤字があっても美文でなくても

『ネタの面白さ』はわかるんですよ。

 

そして『誤字』は『他人が指摘する』ことができます。

 

先に公開して、読者に誤字を指摘してもらって修正すれば

『あなたが誤字を探す時間』は不要なのです。

 

誤字を指摘してくれる人って

『誤字探し』が『好き』なのです。

 

よしよし、あの作家がまた新作を出したぞ。

誤字を探して教えて上げよう!

 

そう思って『確実に読んでくれる読者』になるんです。

 

誤字はない方がよいのですよ?

 

でも、

誤字探しに一週間かけるなら

誤字があるまま一週間早く公開しましょう。

 

誤字はケアレスミスです。

でも、『小説が面白くない』のは作家の力量なんです。

 

ケアレスミスのために腹を切ってわびますか?

しないでしょう?

 

誤字はない方がよいですが

ケアレスミスなんてSNSの読者は気にしません。

 

読者が気にしないことをあなたが気にして

『小説を書くスピードが下がる』『公開する時期が遅くなる』のは、

『あなたの評価がよくなる』のを『遅くします』よ、ということです。

 

美文とか誤字より先に

ネタをうまく読者に伝える方が重要です。

 

それには『多作』が一番早いのです。

 

美文を考えていたら多作なんてできないでしょう?

だから、美文は『初心者には不要』と書いているのです。

 

誤字がないことは美文の条件の一つです。

美文は一流作家の条件の一つです。

 

でも、初心者が気にすることはない、と書いています。

初心者はとにかく多作すること。

 

『あなたが面白いと思う話』に時間を割くことが重要です。

 

 

『面白い小説』なら、誤字があっても美文でなくても

『読まれたら』ヒットします。

 

トライする順番を間違えないようにしましょう。

 

  1. 小説を書き上げて公開する。(アマチュア初登場)
  2. 多作する
  3. アマチュア作家になる。(アマチュア上位・セミプロ)
  4. 多作する。
  5. 三流作家になる。(売上だけで食べて行けたら)
  6. 多作する
  7. ニ流作家になる。(売上だけで旅行もいけたら)
  8. 美文を努力する。
  9. 一流作家になる。

 

こういう流れです。

 

『三流作家』でも『プロ』という点がポイント。

年に四回新作がでる商業誌の作家に向かって、

ヘタだよね、とかなんとか

素人は色々言いますが

それでも売れているのです。

 

 

8割がアマチュアです。

アマチュアの間は美文とか、考えなくてよいです。

読者が、アマチュアの小説に美文を求めていません。

 

需要がないところに努力をしても

あなたの努力は実りません。

 

まずは、『新作を次々出す』ことを目標にしましょう。

『数をこなす』ことで『美文』はついてきます。

なぜなら『書くだけで文章はうまくなるから』です。

 

つまりは

多作すればそのうち『美文になる』のに

多作せずに『一作目から美文』を書こうとする。

それが無駄だと、言うのです。

 

時間が経てば自然とできることを

初心者の時期に注力する必要はないのです。

 

木工彫刻をする人が

最初から『仕上がりみたいな綺麗な彫刻』をしますか?

最初は粗削りして、

『最終的になめらかにする』でしょう?

 

粗削りの段階から『なめらかに削ろう』なんて『無理』なんですよ。

 

一作目から美文を目指す人は、

そういう無茶をしているのです。

 

次々新作を出せるようになったら

一作目の文章が凄くヘタに感じます。

 

それは、『今のあなた』の『文章力』が上がっているからです。

『美文にする努力』をしなくても

『数をこなせばうまくなる』のです。

 

 

一流になるには美文は必要です。

ですが、美文だからといって、小説が面白いわけではないのです。

 

『面白い小説』と『美文』はあまり関係がありません。

 

なぜなら『美文』というのは『主観』だからです。

『自分が好きな文章』をみんな『美文』だと『感じる』のです。

 

私は改行を多用するので、一流作家さんの小説でも

改行がない小説は読みにくいので美文だとは思いません。

 

こういうのは『主観』なのです。

 

『他人の主観』に左右されるものは

最後まで手をつけないでよいです。

 

『あなたの小説を面白いと思う読者』を集めればよいのですから。

 

『すべての人に面白いと思ってもらいたい』という夢を

今のうちに消しておきましょう。

 

地球人類70億人に好かれるのは絶対に無理なのです。

『みんなに好かれたい』と思うことをやめましょう。

 

そして『みんな』は『美文を求めていない』ということを知りましょう。

 

『美文』と『面白い小説』はほぼ関係がないと知りましょう。

 

『美文』は一流への条件の一つですが

『面白い小説』は『美文でなくてもよい』のです。

 

『小説の書き方』で検索すると

『美文の書き方』がたくさん出てくるからと言って

疑わずにそれを実行するのはやめましょう。

 

そんなことをしているから

『面白い小説』を書けないのです。

 

なぜなら、『情報を疑わない』あなたの『思考』は

『普通』すぎて、誰の脳にも刺さらないのですよ。

 

この記事の『本当に美文はなくてもよい』も疑ってください。

ただ、『検証』が難しいでしょう?

 

美文と美文でないものを

『あなたが両方書いて公開する』ことをしない限り

実証実験ができません。

 

一番簡単なのはコレです。

美文を考えずに、『あなたが面白いと思う小説』を

公開し続ける。

 

それで100人が閲覧したときに、ブクマが一つあれば

あなたの文章力は及第点。

そういうことです。

 

【小説を書いたあと】評価されるのは1%と心得よ。 | 小説の書き方-プロ作家が答えます

 

『美文』を追及するのは悪いことではありません。

一流作家になるには必要ですから。

 

でも、『追及』するのでしたら、まずしましょう。

『美文』の『定義』をあなたの言葉で。

 

『どんな文章が美文なのか?』

この『定義』がない状態で『美文』を『目指す』ことをしていませんか?

ゴールがないのに走り出したようなものです。

 

『あなたの文章が「どうなる」ことが『美文』なのですか?』

 

ね?

『美文』を追及したら、『書けなくなる理由』がわかりましたよね?

『ゴールがない』から

いつまでたっても『達成』しないのです。

 

『美文が達成できない』から『小説が完成しない』ので

『公開ができない』から

『一作目が仕上がらない』のです。

 

 

『初心者が美文を追及する害悪』を理解しましょう。

 

  1. スラスラ小説が書けるようになって
  2. 売れるようになってから
  3. 美文を一生追及する。

 

この順番でないと、『作家になれない』のです。

 

『スラスラ小説が書ける』のは

『脳内のテキスト化』であって『技術』です。

一定の技術がつけが、スラスラ書けるようになります。

 

『売れるようになる』というのも『ネタ』ですから『技術』です。

多作して、その中で『面白いものだけ』を公開すれば

『面白い作家』と言われるようになります。

つまりは『多作』すればよいのです。

 

 

『美文』も『技術』なのですが

『到達点がない』のです。

 

『どうすれば「これが美文だ!」と満足する』のか。

それがわからないものを、『初心者の段階』で追及してはいけないのです。

答えが出ないのですから、進歩しなくなります。

 

『うまくなったら美文を追及しよう』と思って居る限り

多作すれば、どんどんうまくなります。

 

初心者が考えるべきなのは

『自分が面白いと思える』小説を書くこと。

それのみです。

 

あなたと同じ趣味の人がファンになってくれます。

『創作』ってそう言うものなんですよ。

 

これなら売れるかな?

そう考えるのは、『スラスラ書けるようになってから』です。

 

  • 一番好きなジャンルで
  • 一番好きなことを
  • 一番好きな書き方で

書いていきましょう。

 

わかるでしょう?

 

好きなことを好きなだけ好きな方法で書けば

『書いているのが楽しい』のです。

 

だから『一日一時間は書かなきゃ!』なんて

自分に『努力を課す』必要がないのです。

 

好きなことをするのに努力は必要ないのですから。

 

  • 美文を書かなきゃ!
  • 誤字を無いようにしなきゃ!
  • みんなの好きそうなものを書かなきゃ!

そんなことを考えているから

つまりは『好きなものを書いていない』から、『書けない』のです。

 

あなたの好きなものを書きましょう。

暇つぶしなら自分の小説を読む。

それぐらい、『あなた自身が好きな小説』を書ければ

それはヒットします。

 

というか、そういう小説以外は、公開しない方がいいです。

 

『練習で公開する』こともあるので

『何を公開してもよい』のですが

『練習で公開する』のと『作品を公開する』のは

別のSNSを使いましょう。

 

 

『あなたが好きな小説』を書いていれば

多作できて

自然と美文になります。

 

自由に書いていれば、『書くことが楽しい』から

自然と多作になり、自然と美文になっていきます。

 

一度、スラスラかけるようになったあと、

スランプに陥ったときに、美文を追及してみましょう。

そして、書けるようになったら、美文のことは忘れてまた書き続けましょう。

 

  1. 楽しんで書いていれば、
  2. 『あなたにとって面白い小説』を書き続けて
  3. 公開を続け
  4. 閲覧数がどんどん上がっていけば、
  5. そのうち必ずヒットします。

 

ここでネックになるのは『閲覧数が上がっていけば』です。

閲覧数が据え置き~下がるなら、広報をちゃんと頑張りましょう。

 

 

『広報(宣伝)する』ことが重要です

 

 

 

『面白い』に『美文』は関係ない。

多作して、『あなたが面白い小説』を書き続けましょう!

 

【この記事を書いた日 2022/04/08 10:25 】

 

 

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