小説を書くために、どこまで資料を揃えるか。私の場合。

小説の書き方

小説を書くための資料集め、大変ですね!

 

↓こちらでも答えていますが、

資料を揃えたいとき | 小説の書き方-プロ作家が答えます

今回は、私が実際に資料を集めたときのことを書きます。

 

【小説の書き方】資料はどこまで揃えれば良いのか? | 小説の書き方-プロ作家が答えます

↑これでも書きました、

 

↓この国々を決めるための資料など。

国政メモ

赤狼シリーズの世界観 - 晶山嵐 同人サークル情報サイト  『GIREN-1』

 

ネタとしてあった国。

  1. 銀髪金目の弟剣士がいる、山岳の雪国。
  2. 『1』の隣国のおっとり美形の魔法使いがいる山の上の国。
  3. 温暖な地方の智将の村がある国。
  4. 山脈のおくのおくの黄色人種の村。(国家ではない)
  5. 大陸中央の、皇帝のいる国。

 

  • 山の上から黄色人種の戦士たちが雪崩落ちてきて、白人の大陸を平定。
  • 黄色人種の族長の息子が離反。
  • その息子が父親を殺すために平定。

 

これが、赤狼シリーズの骨子の一つ。

元々、BLネタではないw

 

大本のネタは

『英雄が書きたい』ということ。

 

私の中の『英雄』の『定義』とは?

どうやったら『英雄』になる?

 

戦争に勝って平定したら英雄か?

違うでしょ。

民に喜ばれて道を切り開いたのが英雄でしょ?

 

 

『大陸中央の、皇帝のいる国』というネタのせいで

他は『王』だと決定。

 

中国の『皇帝-王』の制度の資料を集める。

 

そこから、国の歴史を作る。(33カ国分)

ついでに、特産物とか決める。

現代だと、どの国ぐらいの文化か、というのを設定する。

 

『皇帝』の血脈が幅を聞かせている『大陸』で

蛮族に制圧されたのを、『大陸の人』が奪還したら

『英雄』だよね?

 

おい待てよ。

『ル・アを英雄にしたい』んだよ。

ル・アは蛮族なんだよ。

ガリ・アと同じ蛮族なんだよ。

 

ガリ・アが大陸を平定したって『英雄』ではない。

その息子が、父親から背いて、大陸人のふりをして

『蛮族から大陸を奪還』すれば、『大陸の英雄』だよね?

 

ここで、ガリ・アとル・アの決別ができた。

(どういう決別かは未定)

 

でも、とにかく、『軍事モノ』になることは決定した。

『軍事小説』に必要なものは?

局地戦を書くわけではないから、大陸全土の情報が必要。

 

つまりは、まず『大陸』を作らないといけない。

 

その時にやってた『シヴィライゼーション』という

シミュレーションゲームで

オリジナルに陸地を作ることができたので

それで作ったみた大陸↓

 

大陸地図を作る。

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四角い!

まぁ、メルカトル図法だからいいんだw(いいわけ)

 

これが実際の地図だとは考えてない。

あくまでも『下絵』だった。

 

左端の『川』はアマゾン川ぐらいを想定。

普通は幅80キロぐらい。

ポロロッカしたときとか雨期は数倍になる。

 

海は『海獣』がいて、船がひっくり返されるから

冒険者以外は交通に使わないという設定。

よく津波が来るので、東南以外の海浜の国は貧乏。

という設定。

 

船であちこちいかれたら面倒だから。

 

まぁ、こんなことしなくても、

大陸の人たちってあまり造船技術が発達しないから

『海にはあまり出ない』でも良かった。

 

ただ、『内へ内へ』来てほしいから、

海沿いは釣りをするぐらいが関の山ということにしておいた。

 

国境線を引いて、国名を入れた。

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左側はキラ・シの山脈に続いてる。

馬で数日走り続けても山が途切れない大山脈。

 

国境線は、ハッキリ小説内で決まっているところは右手で

そうでないところは左手で引いたw

 

係争中の所とか、はっきり決まっていないところは書いてない。

まだ『地図』は『宝物』の時代。

山の中とか、普通は地図がなくて、

伝統的に、『あの一本杉』とか『山の峰』とかが堺になってる。

 

 

大きな街道を設定。

世界観を決めるためには、技術レベルとインフラが一番大事。

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国交が無い部分は整った街道が無い。

 

基本的にカタカナの国は漢字の国と国交が無い。

 

カタカナの国は『古代国』。後から出てきた漢字の国。

読みは日本語読み。そんなところまで中国を真似られない。面倒臭い。

 

けっこう『面倒臭い』で設定は成り立っているw

 

戦争を書き込む。

蛮族キラ・シの行軍地図。

キラ・シが山から降りてきて、征服して行った順路。

左から出てきて、時計回りに中央にを制圧。

 

大陸は『騎馬戦車』で『銅剣』の時代なので

『単独騎馬』で『鉄剣』のキラ・シに軽々負けた。

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テキトー。

赤いところが戦禍があった所。

青いのは無血開城。

 

中央の煌都にキラ・シの王、ガリ・アが普通はいる。

 

蛮族が制圧して15年後に、大陸解放軍である『紅渦軍(こうかぐん)』を

夕羅(セキラ)大上将が率いた。

 

大陸解放軍の行軍地図。

東南から出て来て、これも時計回りに中央に。

なんで時計回りなのかは小説中で説明してる。

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煌都に触れるとやばいので南回り。

古代国を味方につけて西進。大回りしてる間に援軍を集めて

北で待機、山を抜けて煌都に攻め入った。

 

その時の日数。

『とんでもない速さで制圧した』ということにしてある。

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この『日数』を決めるために、

春秋戦国時代に、大軍隊の進軍の速さを調べたw

軍団は一日一捨(いっしゃ)三里走るらしい。

一日使って12キロしか進まないものなんだなぁ、と驚いた。

 

各国から紅渦軍に援軍を出した経路。

別にこれはどうでも良かったけど、私の頭の整理のために作った。

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こんなんはフォトショでパパッと作ってしまった方が早い。

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私、メインが小説なのに

なんでたっっかいフォトショをずっと維持しているのかと

自分でも不思議だったけどw

 

最初にフォトショを使っていたおかげで

画像関連のストレスはまっっっっったくなかった。

 

無料ソフト使ってて

「これフォトショ使ったら簡単にできるかなー」とか『思う』のがストレスやん?

フォトショ使っててできないことは諦めつくやん?

14万円のソフトなんだからさw

 

私は、『ストレス軽減』にお金を使っていくのは

昔から変わりない。

 

よく使うなら最高のもの買っとけ。

という精神で私は生きてます。

 

資料の話に戻します。

この設定するために集めた資料。

本を並べる?

 

  • 中国の武器の専門書数冊。
  • 日本と世界の武器専門書数冊。
  • ツタヤディスカスで借りられた、古代中国のドラマ。
  • 昔から見てたジャッキーチェンとかの中国映画。

あとはネットで調べまくりました。

 

馬の調教方法、馬の虚勢方法とかまでw

 

中国映画を見てたのは大きいですね。

エンターテイメント作品だから、時代考証がどうかは知りませんが

とりあえず

『あの頃の中国人が考えていたあの頃の中国』は

頭に入っています。

 

マリサスのモデルは、北欧の国々。

だから、葡萄とかジャムとかの特産品。

 

山岳地帯は水が綺麗なので、

川が黄色い平原の国よりお酒や米が美味しいので

大輸出商品。

 

あと、『お金』ね。

 

この時代のお金。

 

セキラは『国』ではなかったですが、結果的に

戦争国債を発行して戦費を稼いでいました。

 

キラ・シは『銭』をしらなかったので、青銅貨が大暴落。

小説の中でも、シルキのお兄さんがこの時に為替差益で

財をなしていますw

 

子供の頃から母が

「オジさんが戦争国債で大損をした」と聞かされてきたので

戦争の時には貨幣価値が変わるんだな、という認識。

 

話はまったく違いますが、このエピソードのせいで

母は『国債』をまったく信用していません。

『社債信用するなら、国債のほうがマシだよ』と言っても絶対駄目です。

 

 

世界観で私が大事だと思うこと。

まずインフラ。

そののちに、『貨幣経済』。『技術レベル』。

 

映画『マッドマックス』とか、アニメ『北斗の拳』とかの時代

普通にバイクに乗ってますが

  • 『ガソリン』は誰がどうやって作ってるの?
  • 『バイクや車』は誰が作ってる、修理してるの?
  • 食料はどうやって作ってるの?

とかが凄い疑問なんですよね。

 

原油があるからガソリン作れるわけじゃないのは

アラブ諸国がガソリンを輸入していることでわかりますよね。

 

自分が疑問だから、まずそこから抑える。

多分、読者の殆どは気にしてない部分だろうと分かってはいるけれど!w

 

『起源』が気になるんですよ。

『起源』が昔から気になるんです。

最近だと

  • 日本ではいつから三つ編みをしていたのか?
    • 文明開化で西洋文化が入ってきてから。
    • それまでは『三つ編み』が日本にはなかった。
    • もしかしたら中国にもなかった?

釦は? 針は? 糸は? 縄は? 靴は? 布は?

けっこうな頻度で『アイテム 起源』で検索してます。

 

ここに書いてあるのは

  • 『小説を書いた後の資料』ではなく
  • 『ネタを詰めるための資料』です。

『世界観を決めるための資料』

『世界観を決めるための資料』というのは『ネタを詰めるため』の資料です。

小説を書くために、どこまで資料を揃えるか。私の場合。 | 小説の書き方-プロ作家が答えます

 

このあとで、コレを元に小説を所々書いていって、

資料が足りないところはまたそれぞれに資料を求めます。

 

この、『世界観を決めるための時間』が一番楽しいですw

私が、絶対神になれる瞬間ヽ(´▽`)ノ ワハハハハハハハッッ!

 

こういうのは、こんな↓テキトー地図でいいですから作っちゃうといいです。

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『視覚的メモ』があるのと無いのとじゃ、視認性が違いますから。

 

この地図がなかったら、

煌都の南東に鎮季があるけど、夜清の東だっけ? 西だっけ?

と毎回迷うことになります。

 

ゲームエディタでテキトー作った大地ですが、重宝してますw

 

まとめ。

ここまでが『世界観を作るため』つまりは『ネタを詰めるため』の資料と

その設定値です。

 

一番大変だったのは↓これを作るために、エクセルのif関数を勉強したことw

国政メモ

エクセルとか普段使わないから、これが一番大変でした。

でも『やりたかった!』から、勉強しました。

 

『したいことがある』から、『それのために』『勉強する』のが、

一番効率がいいですよね。

 

ナニカ必要なことがあるかもしれないから勉強する、じゃ、身が入らないのも当然です。

 

それと同じで

『必要かもしれないから揃えた資料』なんて、殆どは意味が無いです。

 

  • ネタを書いてから、そのネタにそって資料を集める。
  • 小説を書いてから、その小説にそって資料を集める。

そうしないと、あなたの大事な時間が、

『要らなかった資料集め』のためにどんどん消えていきますよ。

 

【この記事を書いた日 2018/03/11 19:38 】

エンジョイ! & サンキュー♪

晶山嵐

 

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