【ネタの作り方】100%模倣でもオリジナルになる方法

小説の書き方-プロ小説家が教えます サムネイル 小説のネタの見つけ方

小説に限らず『創作』には『オリジナリティが大事!』ってよく聞きますよね?

 

だから、初心者の人は

『オリジナルのネタを!』って、頑張ってるかたも

いらっしゃると思います。

 

それで、書けているならいいんですけど

書けていないのなら、

初心者の人はそこまで『オリジナリティ』なんて考えなくて良いのです。

 

『オリジナリティ』を無視して良い理由とは?

オリジナリティを無視して良い理由。

それは、このブログでも何度も書いているように

『書いたものの9割は死蔵になる』ということです。

 

初心者はまず『一作を完了させる』ことが難しいですね。

完了させたとしても

「これ、面白いのかなぁ?」とか思って『公開を躊躇する』こともありますよね?

 

そもそも『これ面白いのかなぁ』と思った時点で

『書く気力』を失いますよね?

そう言うときは、『書くのをやめる』ことが大事なのです。

 

そして、そもそも『テキストデッサン』であれば

『作品』として公開しないですよね?

 

そう言う『公開しない文章』にオリジナリティは要らないのです。

 

だって、『公開しない』のですから。

 

99%物真似でも『オリジナル』にする方法。

ネタがほぼ全部物真似(二次創作)だとしても

『オリジナル』にする方法があります。

 

99本の話から、1%ずつまねをする。

そういうことです。

 

『引用の定義』ってご存じでしょうか?

論文などに、他者の論文を引用する場合。

引用する文章が20%であれば、それは『オリジナル論文』として認識されます。

 

つまりは、20%の物真似は、社会的にも許されている、ということですね。

 

そして、これは『オリジナリティ』が、小説などよりも大事な論文の話。

 

初心者の書く『テキストデッサン』なんて、

99%物真似でいいんですよ。

 

だって、『織田信長』とか『徳川家康』を題材にした小説って

100%オリジナルですか?

 

違うでしょう?

 

それらって、『織田信長』の、『徳川家康』の

『人生の二次創作』ですよね?

 

こういうのを『乾物』と言うらしいですね。

 

  • 今、生きている人の二次創作は『生もの』。
  • 今、生きていない人の二次創作は『乾物』。

こういう『定義語』を作る人こそ、私は天才だと思います。

 

とにかく、初心者は『多作』が『速く』『うまくなる』秘訣です。

 

二次創作から始めてしまえば『多作』はたやすいのです。

『二次創作』を嫌がる人がいるのは何故なのか?

プロ作家が二次創作を堂々とやってるんです。

そして、読む人も、ありがたがって読んでるんです。

 

『二次創作』というのは、100%ダメなわけではない、ということですね。

 

現代、通常言われる『二次創作』は

『ヒトサマが書いた創作物』の『二次』だから『物真似』なんです。

 

法律的に言うと

『著作権が生きている作品』の物真似をしているから

法律的に問題がある場合があるわけですね。(法律に抵触する)

 

ご存じかと思いますが

世の中には、

著作権が切れた書籍を出版して儲けている人は

たくさんいるんです。

 

『著作物』ってそういうものなんですよ。

 

前述したように『歴史上の人物』の小説を書く場合

『「ヒトサマの小説」を参考書』にしなければ

物真似でいいんですよ。

 

だって、オリジリティを出したいからって

織田信長を本能寺の変で生き延びさせた小説って

織田信長を描いた小説の全体数からすると少ないです。

 

大体の小説家は、織田信長を本能寺の変で殺しているワケです。

 

『最初』は『物真似』でいいんですよ。

 

初心者は物真似から始めるのが一番上達が速い。

プロスポーツの世界で、

『オリジナルの走り方』を目指す初心者ってどれだけいるでしょうか?

 

みんな、『その当時のトップアスリート』のプレイ方法をまねしますよね?

 

Aさんが100メートル走を始めるなら、

『目指すはウサインボルト!』なわけです。

一昔前なら、『目指すはカール・ルイス』でしたね。

 

一生懸命まねして、Aさんがオリンピックで金メダルを二回連続でとれば

そのあとの初心者は『目指すはAさん!』になるわけです。

 

そして実際、Aさんとウサインボルトの走り方は

かなり違うでしょう。

なぜなら、Aさんとウサインボルトは『体格や骨格が違う』からです。

 

最初は物真似で入って、

練習して練習して練習していれば

『オリジナル』になるんです。

 

経験値がたまったからこそオリジナルを思いつく。

天才は最初からオリジナルなモノを書けます。

 

でも、『小説の書き方』を検索するようなあなたは

『天才』ではないのです。

 

『天才』は生まれつきですが

『秀才』は努力次第で誰でもなれます。

 

努力次第で誰でも秀才にはなれます。

 

たとえるなら、IQ160になるには、生まれつきの才能が必要ですが

IQ120ぐらいなら、努力でなれるんです。

 

もちろん、IQ160の天才がいる場合

『常に二番手』になってイライラするかもしれませんが

そのジャンルの『トップグループ』には入れるのです。

 

『トップグループ』つまりは『一流』ですね。

『一流になる』だけなら『秀才』でいいんですよ。

 

『超一流』になるには才能が必要ですが

『一流』には努力があれはなれるんです。

 

『秀才』でも『一流にはなれる』のです。

 

『天才のいない分野』っているんですよ。

全部の業界ジャンルに天才が居るほど、天才の数は多くないんです。

 

『その数だけ天才はいる』かもしれませんか

天才の全部が自分の才能に気付いて、それを生かせるわけじゃないんです。

 

天才って、『おかしい』と紙一重なので

子供の頃につぶれる可能性も高いのですね。

 

料理の才能をもった男性が

『男子厨房に入らず』で育てば

一生、料理の才能は開花しません。

 

だからこそ『努力』が尊ばれるのです。

 

『小説を書く』という世界においての『努力』とは

結局、『絵を描く努力』とほぼ同じ。

 

『(テキスト)デッサン』が一番効率が良いのです。

 

たとえるなら、

初心者の一作目から99作目までは

殆どまねっこの二次創作をやって

100作目で『完全オリジナル』を書けば良い。

 

それを10回繰り返せば、

オリジナルな話が10本できて

そのうちの一本がヒットする。

 

そういう理屈です。

 

つまり、こういうことです。

『ヒットする一本』がオリジナルであれば良い。

 

だから、その一本以外は二次創作でかまわない。

そういうことです。

 

だから、『うまくなるまで』は『まねをする』のが

一番効率が良いのです。

 

一作目からヒットを飛ばすのは無理。

みんな『一作目でヒットを飛ばしたい』と思うのです。

だから『こんなんじゃヒットしないから』書く気力がなくなって

『一作目が仕上がらない』のですね。

 

これは、いろんな『賞』での優秀作品や

連発でヒットを飛ばす作家さんの『処女作がヒット』という

『報道』の『受け取り方』の問題ではないかと私は考えています。

 

『処女作がヒット!』と言われたとき

『初心者が最初に書いた一作』だと勘違いしている人が多いように感じます。

 

『処女作がヒット』というのは

『商業ベースで公開された作品の一作目』であって

アマチュアの時の作品は、数えられていないのです。

 

私も、長い間同人誌で小説を書いてきて

スカウトされて商業誌の単行本を書いたときに

エゴサーチすると『新人の本を買ってみました!』というレビューを拝見しました。

 

何十年小説をかいていようが『商業デビュー』一作目が『新人』なんですよ。

 

話は随分変わりますが

『吉本新喜劇』のギャグが、東京で流行語大賞をとったことがあります。

 

東京の人にとっては『新しいギャグ』でしょうが

大阪の人間からすると、

そんなものは数十年前からずっと聞いているものであって

なんでいまさら注目されているのか、って感じでした。

 

『処女作』『一作目』というのは

『日の目を浴びたのが一作目』であって

『初心者が書いたはじめての一作』ではないのです。

 

アマチュアで100本書いた人が

プロになった一作目でヒットを飛ばす。

これが『処女作がヒット』という『現象』です。

 

それを、初心者が『一作目を書くとき』に

『処女作がヒット』だと考えるから

『一作目が書けない』のですね。

 

オリジナルで正当にネタを作る方法。

これだけ説明しても二次はいや! という人がいると思うので

オリジナルネタを作る簡単な方法を書いておきますね。

 

一万文字以下の小説を書くなら、

『あなたの部屋にあるもの』を一つ使って小説を書くといいですね。

 

1万文字以上の小説を書くなら、『三題話』です。

『三つの単語』をランダムに選出して

それで話を作る。

そういう方法です。

 

三題話メーカーがあるので簡単ですね。

三題話お題

 

やってみればわかると思いますが

これを毎日一本書くのはかなり大変です。

 

物真似をする場合なら

『同じ題材』の二次創作をすれば

三カ月ぐらいは、簡単に毎日ネタがつくれますが

三題話を毎日やるのは本当に大変です。

 

三題話を毎日やる方が、『ネタを作る力』はつくでしょう。

 

初心者の時期は、

『1000文字を毎日一本』ぐらいのペースで書いた方が

上達が速いです。

 

たとえば、『主人公の一日』ぐらいの『ネタの量』ですね。

 

間違っても、その時に、三題話とか使わないように。

『三つもネタをいれると1000文字では納まらない』ので

『ネタがありすぎて』『書けない』ということになります。

 

物真似をするのに良い題材。

先程も書いたように『歴史上の人物』。

これは鉄板ですね。

 

有名な人であればあるほど研究論文がたくさんあって

『性格付け』が『完成されている』のが良いです。

そして『成功した人物』であること。

 

主人公って大体『成功させる』でしょう?

だから『成功した人物』を書けば

『成功した主人公』になるわけです。

 

そして、『歴史上の人物』って、図書館にいくらでもあるので

『資料が無料』なのですね。

 

あとは、神話、民間伝承、怪談、童話。

 

怪談はいいですよw

確実に『起承転結』や『序破急』が身につきます。

 

だって、『最後に必ずクライマックスをおく』ことをしないと

怪談にならないでしょう?

 

『怖がらせたい』という『目的』がはっきりしていますね。

 

有名な怪談をあなたの筆で書き直してみる、ということです。

 

私は母から『世界童話前週』を読み聞かせしてもらっていました。

小学校一年から3年ぐらいまで、怪談がはやったし

朗読がうまかったので、

毎日『怪談の朗読』をしてたんですww

 

『どうよめば、キャーッ! って言われやすいか?』とか

そのころに学んだんだと思います。

 

まとめ。

『小説を書く初心者』は『多作』こそが

上達の最短コース。

 

『多作』するには、『ネタ全部がオリジナル』だと

『ネタが毎日見つからない』ことが多い。

 

『日の目を見ない、アマチュアの100本』が『物真似』でも

全然問題ないので

初心者の時期は二次創作をしたほうがはかどります。

 

現時点で著作権があるものの二次創作でなくていいのです。

歴史上の人物でも神話でも、鳥獣戯画でもいいから

『すでにある作品』の二次創作をすることで

『書くスキル』をまず入手したほうが

スタートダッシュが早くなります。

 

『書くスキル』を入手した後で

  • キャラクター作成
  • 世界観を作成
  • 世界観の統一

 

こういうことに取り組んだ方が、

速く経験値を稼げます。

 

『スラスラ書けない』時期に

キャラクターの作成とか、世界観の統一とか、構成とか

そんな上級スキルを考えていると

いつまでたっても初心者を脱出できません。

 

二次創作にはこういう方法もあります。

 

【小説の書き方】簡単に文章を書く能力を上げる方法。

 

【この記事を書いた日 2022/05/02 13:55 】

 

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