進捗が思うようにいかず、締切りまで半年あるのに焦りと不安でいっぱいです。

小説の書き方-プロ小説家が教えます サムネイル 小説の書き方

 

小説の書き方に関するアスクからの質問。

 

『中途半端になっている原因』については、

文章を整える作業に難航して放置…書ける時にちょっと書いてはまた放置…という具合です。

(ネタはぜんぶ書きたいものです。

晶山様と同じく、自分も、

自分のネタがいちばん面白いと思っているので、

早く仕上げて完成稿を読みたくて仕方ありません^^)

 

何に焦っているか、

不安なのか&解決策について書き出してみました。

 

①〆切が迫ってくる→日数を数えない。

精神的に辛くなることは排除。

 

②表現がスラスラ出てこない→本を読む。

辞書を引く。

人様の文章を参考にする。

 

③広げた風呂敷を包めない→とにかく書いて書いて書きまくる!

そのうち書くことがなくなり、

包み方も見えてくる…はず!

 

①については、

晶山様のアドバイスのおかげで解決できました。

今は異常な焦りからは解放されています。

ありがとうございます。

 

②については、

月並みの策しか浮かびませんでした。

 

よく「小説の模写も文章力向上に良い。

文章組み立ての参考にもなる」と聞きますが、

今の限られた時間の中でそれをするには躊躇します。

 

1~2ヶ月で効果を得られるなら、

執筆と並行して実践しようと思いますが…

それについてはどう思われますか?

 

③については、

自己暗示レベルで解決策になっていないかもしれません…。

 

とても長くなってしまいましたが、

②③について、

アドバイスやご意見等いただけたら、

ぜひまた参考にさせていただきたいです。

よろしくお願いします。

 

小説の書き方に関する晶山嵐の回答。

 

文章に迷っているヒトがしてはいけないのが『小説の模写』です。

理由
・時間がかかる。

・体力を異常に消耗する。

・腱鞘炎が悪化する。

・模写をしている間に小説が進むわけではない。

・良くても、その作家の劣化コピーになる。

模写して効果が出るのは、

漢字の書き取りぐらいです。

漢字の書き取りでも、

部首ごとにストーリーを与えて覚える方が早いです。

分解して考える。

『問題箇所』を『問題個所』のサイズで考えると、動きがとれません。

細分化しましょう。

 

『表現がスラスラ出てこない』

・粗筋なら書けますか?
・粗筋も書けませんか?
粗筋なら書けるのでしたら、

まず全部を粗筋や箇条書きで書いてしまってください。

ラストまで。

粗筋も書けない場合は
『描写ができない』のではなく、

『ネタがない』のです。

そこで誰かの模写をしても遠回りすぎます。

 

そして、粗筋をラストまで書き切ってから

文章についてコネ食ってください。

 

そして、必要なのは『模写』ではなく『類語を絞り出すこと』です。

『模写』は『頭を使いません』。

『類語を自分で絞り出す』ことで『頭を使い』

『あなたオリジナルの文章を生み出せるのです』。

 

広げた風呂敷を包めない。

風呂敷を包めない、

というのは『具体的』にはどういうことなのか?
伏線が回収できない?
伏線を削除してしまいましょう。

話が大きくなりすぎてまとめられない?
ラストを考えずに出発しましたね。

それは『包めない』のではなく、

ラストのネタが無いのです。

どうやってオチをつけて良いのかわからない。

そう言うことですね。

冒頭とラストが一番難しい部分です。

『初心者はできなくて当然』なので

初心者の間は気にせずに、『書きたい部分』を書けばいいです。

これが書けるようになったら『初心者脱出』なのです。

 

どの小説でもあるこの二カ所ができないから
みな、

小説を『書き上げる』ことができないのですね。

難しい部分を難しいと感じているだけですから安心してください。

 

ラストが浮かばないなら、

その『メインの話』のサブストーリーを書いてみてください。

 

脇役のキャラを主役にして、

3000文字程度で。

『メインの話』のラストまわりで、

  • その脇役はナニをしているのか?

主役の動きが作れないのなら、

作れるキャラから動かして行きましょう。

脇役が動かないなら、

その部分のネタがあなたの中に無いのです。

それは、

実力不足とは別です。

『ネタ』が無いだけです。

これは『ネタ』を出すしかないです。

『小説を書く能力の実力不足』と
『ネタが無い』ことを混同しないようにしましょう。

能力があっても、

ネタがなければ書けません。

まず『ネタを作る』ことに注目してください。

 

解決策は『経験値』と『放置』ですね。

一番ラクなのは、この解決策です。

風呂敷を畳めないならネタが足りないので

ネタが浮かぶまでその小説を放置して他の小説を書く。

『放置』というスキルを覚えると

簡単に小説が書けるようになります。

 

『書けない小説』は『放置』して『新しい小説を書く』

ただ、それだけのことです。

 

 

『書けない小説』にかかずらっていても、『書けない』のです。

 

無料でできることなので、とっとと『放置』していきましょう。

 

どうしてもヒトサマの小説を参考にしたいのであれば 『模写』ではなく『構造』を学んでください。

簡単に『起承転結』としてどこからどこまでが『起』なのかとか。

あなたがその小説で一番好きなシーンは『なぜ好きだと思うのか?』
そういうことを『探求する』のです。

『なぜ?』がわかれば
あなたもそういうふうにそこをあなたの筆力で書けば良いのです。

模写して構造が分かるわけではないです。

今のあなたがほしいのは『文筆力』ではなく『構成力』だと思います。

ヒトサマの小説の構造をあなたなりに図式化してみてください。

 

そういうことを『考えず』に模写しても

腕が疲れて時間がなくなるだけです。

 

『文章を真似したいだけ』なら、『読めばできる』でしょう?

『模写する必要』ってあります?

 

ヒトサマの小説を『模写する』というハウツーが

なぜ王道解決策のような顔で出回っているのか

私にはよくわかりません。

 

まとめ。

『書けないなら放置する』。

これで、大体の『書けない問題』は解決します。

 

私も、21年秋にあらたな長編小説を書き始めましたが

一年放置して、22年秋に『補てんするネタ』が浮かんだので

23年春もどんどんと加筆しています。

 

『書きたい』なら『ネタは浮かぶ』ので

安心して放置して、その間に『人生経験』を積んでください。

 

【小説の書き方】『推敲』とは『小説を育てる』ことである。 | 小説の書き方-プロ作家が答えます

 

 

 

 

 

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