【小説の書き方】ネタの作り方。【間取り図を書く】

小説のネタの見つけ方

小説を書くためにはネタが必要です。

 

 

『ネタがない』という言葉がありますが

これには、いくつかの分類があると、私は考えています。

 

『ネタがない』と言いたい心理。

『ネタがない』という人の心理を覗いてみましょう。

 

  1. まったくネタがない。
    1. どんなものを書きたいとかの希望もない。
  2. ジャンルはある。
    1. こんなものを書きたい、というぼんやりしたものはある。
  3. 書きたいものは決まってる。
    1. ただ、主題のネタを思い付かないから書き始められない。
  4. 書き出してから詰まった。
    1. 最初の一行が書けない。
    2. 数行書いて止まった。
    3. 数頁書いて止まった。
    4. 飛び飛びになら書けるけど、間がつなげない。
    5. ラストが思い付かない。
  5. パンチの効くネタがほしい。
  • 3までは、卵として産み落としてもらってないですね。
  • 4からが『小説家の卵』。
  • 4-4からが『アマチュア小説家』。
  • 5が『プロ作家』(のマインドを持ってる)

 

ね?

『ネタがない』という『一言』でも、これだけ種類があるんです。

 

あなたの『ネタがない』はどこに入りますか?

 

1-3は、他人にはどうしようもないです。

あなた自身で解決してください。

『あなたの書きたいもの』なんて、他人にはわかりません。

 

元々が『書きたいネタがない』なら書かなきゃいいじゃない?

と私は考えていますので

『1-3の「ネタがない」』の特効薬は『書こうとしない』ということですね。

 

小説を書き出してからネタがなくて詰まった場合。

  1. 書き出してから詰まった。
    1. 最初の一行が書けない。
    2. 数行書いて止まった。
    3. 数頁書いて止まった。
    4. 飛び飛びになら書けるけど、間がつなげない。
    5. ラストが思い付かない。

上記の解決策。

  1. 最初の一行が書けない。
    1. 最初から書こうとしない。
    2. 途中からでいいから、『思い付いたシーン』を書く。
    3. 『思い付いたシーン』がないなら、それは3以下と同じ。
  2. 数行書いて止まった。
    1. 1の解決策と同じ。
  3. 数頁書いて止まった。
    1. 1の解決策と同じ。
  4. 飛び飛びになら書けるけど、間がつなげない。
    1. 『小説の間』なんてものは『無い』ことに気づこう。
  5. ラストが思い付かない。
    1. 他の小説を書きましょう。

簡単にいうとこんなところですね。

 

全体として一番の解決方法は

『ネタがないなら放置する』です。

 

『書き終わらせられるネタが無い』というのは

『あなたがそれを書く必要がない』ということだからです。

 

『あなたが書く必要』があれば、

あなたにネタは浮かびます。

 

毎回『絵』を例に出しますが、

『絵』の初心者って『絵を完成』させませんよね?

 

はがき大ならまだしも

スケッチブックにたまるのは『デッサン』ではないですか?

絵を描く人は『全部の絵は完成しない』と分かってるんです。

『練習のためのデッサンが必要』だと分かってるんです。

 

  • なぜ、小説を書く人は、『練習が必要』だと思わないのでしょうか?
  • なぜ、初心者なのに『小説を完結させよう』とするのでしょうか?

 

書きっぱなしで、飽きたら放置すればいいんですよ。

あなたが飽きるってことは、読者も飽きるんです、そんな小説は。

そういうのを完成させたって、つまらないものが仕上がるだけなんですよ。

 

そこを、理解しましょう。

 

『書いた小説全部を完成させる必要はない』。

これで、99%の『ネタがない』は解消するでしょう。

 

『書く必要がない』ということですから。

 

『絵ではデッサンをするように、文章を書く練習をする』ことは必要なんですよ?

 

その『文章の練習』の間は、どんな題材でもいいから

『キャラクター説明のはぶける二次』を私は推奨してるんです。

 

『キャラクター説明』ってかなり難しいですから。

そこを省いて『書きたいところだけ書ける』のが二次の強みですよね。

 

そして二次でも人気が出なければ、オリジナルで人気はでません。

人から借りたキャラクターをうまく動かせない人は

オリジナルキャラクターなんて作れません。

 

ここから先は、『書くべくして書いたのにネタに詰まった』場合です。

 

ネタがいくらでも出てくる決定的方法。

ネタがわく方法は人それぞれで、他にもありますが

私はこれが好きで

このまえ友人も絶賛していた方法。

 

間取り図!

 

たとえば

ソファーで、Bの膝枕で転がってるA。

とか、書いた場合。

 

↓この画像があったらどうなります?

【Daz Studio4.6】マンションの一室を作る。14【照明の設置】完成♪

これは私が3Dで作った家に、3Dで作ったキャラクター二人を寝かせたところです。

 

作った様子はこちら↓

キャラクター作成。

【Daz Studio4.6】漫画用キャラを作る。15 細部の設定。【ZBrush 4R6】 | Create3D-3dCG制作作業日記

 

 

間取り図作成。

20140805_Create3D0927

【Shadeドリームハウス】マンションの一室を作る。1 | Create3D-3dCG制作作業日記

↑このソフトは、間取り図だけでなく、そこから立体にしてくれる↓

20140806_Create3D0984

ライトまでつけてくれる。

↓これは、↑これの右下のリビング。

【Daz Studio4.6】マンションの一室を作る。14【照明の設置】完成♪

3Dだと、絵が描けなくても、こんなイラストが作れるw

Bの太い膝枕に体を預け、肘掛けに足を上げたベストポジション。これでテレビを見ている間にうとうとするのがAの最近の恍惚ポイント。

とか書けますよね?

 

電気を消すとこうもなる。

【Daz Studio4.6】白飛びした画像を補正する【Photoshop】1

Bいない部屋に呆然とするAは、立ち尽くして泣いた。

とかしか想像できなくても、絵がありますから

 いつもBが電気をつけてくれていた。Aだけだと夜目が効くからダウンライトだけで歩きまわっているから。

 Bの出張は今に始まったことではないのに、いつもBがいる場所が暗くて、そこにBが寝ているのではないかと慌てて電気をつけた。

 Bがいないと、わかっているのに。

 

頭の中だけで書いてたら、右手がどうなってるのか、Bはどうしてるのかとか

分かりませんが、『絵』で作ってしまうと一発です。

 

そして、この画像だと、ガラスに室内が反射してますよね。

ここでいろいろしたら、「窓に映ってるよぉ」とかいうセリフも出ますね。

 

昔、友人に表紙絵を頼まれたとき

下書きを書いた後で電話で

Aが武器を振り下ろしたところで

後ろに赤とオレンジの流線で動き出してる

とか説明したら

ゴメン。

私、言葉で色を言われても想像できへんねん。

頭の中で像を結ばれへんねん。

だから『絵』を口だけで説明されてもわからへんねん。

と言われました。

 

私は、夢がフルカラーで映画のように

するする動くのです。

『画像を頭で想像できない』というのが

意味がわからなかったので、

普通の人は夢は白黒で動かないと聞いて驚きました。

 

画像を頭で想像できない場合

文字だけで書いていても

ナニがどうなっているのかわからないことでしょう。

 

 

 

 

これは『Shadeドリームハウス』というソフトで作って

『Maya』で改変したものですが

ドリームハウスのほうが販売終了になっていました。

 

友人が最近使ったのでこういう無料ツールがあります。

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【ご紹介】 間取り作成ソフト「せっけい倶楽部介」をご紹介!

審神者の友人に『小説の書き方のブログに写真載せていい?』ってオーケー貰いました。

彼女の『マイ本丸』らしいです。

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『動線』ですね。

 

こういうのが、あるのと無いのとでは

『室内の書き方』が明らかに違います。

 

頭の中で、

『廊下にダウンライトあるおしゃれっぽいマンション』

とか思っててもそれだけですよね?

 

↓こうなると

20140806_Create3D0984

ダウンライトが全部を照らさないように設計されているので、一つ一つのライトが丸く廊下を照らしだしてミステリアス。黒い部分をわざわざ踏んでみたりとか、ライトの真ん中に爪先立ちしてみたりとか、家主がいない間に遊びまくる。

とかの文章も出てきますよね。

壁面は全部ウォークインクローゼットで、モノが隠れてる。手芸が趣味だと、本人に言われるまで分からなかった。俺のママも編み物とかしてたけど、あちこちに毛糸とかコロコロしてたよ。

とかね。

 

この二枚を見ると、↓膝で寝てるコはソファーの右端にいたはず。

【Daz Studio4.6】マンションの一室を作る。14【照明の設置】完成♪

20140806_Create3D0984

 

↓こういう状態の筈だよね。

20141021_00Create3D1750

【Daz Studio4.6】テーブルに食事を置く | Create3D-3dCG制作作業日記

それを、いそいそと左側にいく黄色い子の心情とか、わかりやすい。

 

他に、私が作った間取りの例。

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【小説挿絵用】キースの部屋 | 晶山嵐 #pixiv 

 

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【セーフセックス】牛獅子新居作った。【間取り】 | 晶山嵐 #pixiv 

↑これは間取り的に螺旋階段しかおけなかったので

普通の階段を置かなかっただけですが

これで螺旋階段を置くまでは『螺旋階段にしよう』なんて

考えてもいませんでした。

 

『立体物にする』時点で

  • 『頭の中だけで考えていた無理』とか
  • 『ふわっと考えていたこと』が

『確定』されるので

『そこから前にすすめる』のですね。

 

この家、二人暮らしですが、よく友人が遊びにくるから

ダイニングテーブルに椅子が六つあるとかね。

間取り図を作ると、ネタはわさわさ浮かびますよ♪

 

小説の中では『このリビング』に対して、何もネタがなかったとしても

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  • ダイニング部分。(真ん中)
  • テレビ鑑賞部分(左上)
  • マッサージ部分(左下)
  • クッションを抱いてごろごろする部分。(左下)
  • ソファーでゴロゴロする部分。(右下)
  • 右下の芝生の上にあるのはジムマシン。(サンデッキの内側)

とか、気分に合わせてあちこちうろつく住人の姿が見えますよね?

これだけですだに6つのネタが浮かんだでしょう?

だって、『住人がここでどうするかな?』と考えて

家具を配置しましたよね?

 

その時点で、あなたの頭の中には、

この部屋でくつろいでいる住人の姿がありますよね?

それを、小説で描けば良いのです。

 

そこから見える窓の外も、それに対して変えますよね?

 

マッサージチェアの周りは目を休めるためにも緑多めだから

南国の葉っぱの大きな植物でジャングルにしよう、とか

 

クッションのところは転がって空を見られるように、

丈の低い植物にしよう、とか。

 

つまりはですね

『間取り図を作る』ということは

その間取り図を見ている住人がいて

ここにどの家具を入れようか?

と、相談している住人がいるんですよ。

 

テレビ周りに良いスピーカーとソファーが置いてあるのも

Bは「完全防音のシネマルームがほしい」と言っていたのを

Aが「あんた、映画見てる間隠れる気かよ! リビングで見ろよ!」と

いちゃもんをつけたかもしれません。

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「集中して観たいんだ」
「二時間も俺を無視する気?」
「お前も一緒に見ればいいだろ」
「俺の人生のほうが映画よりスキャンダラスなのに、なんでいまさら映画が必要?
 そんなのが観たいなら、俺がやってやろうか?」
「………………しなくていい……」負けた。

とか、ちょっとした言い争いがあったかもしれないでしょ?

 

この間取り図にして、家具を設置するまではでなかったネタじゃないですか?

 

家具とか、間取りとか、『テキトー』ではなく

住人ならどうするか。

  • 住人の経済状態は?
  • 無理して買った? 
  • 安いものを買った? 
  • デザインで買った?
  • 人から貰った?
  • リサイクル店をまわった?
  • アンティーク家具を買った?
  • おじいさんの形見を貰った?

あなたの部屋にあるアイテムも

あなたが一つ一つ買いましたよね?

だから、そのアイテム一つ一つに物語がありますよね。

たとえ『とにかくペンがほしいから一番安いのをホームセンターで買った』としても。

そのペンにはその『一行の物語』がついていますよね?

 

こうやって、主人公の周りを『アイテムの物語』で埋めていくと

そのアイテムの数だけネタは出ますね?

 

他は格安セール品ばかり買ってるのに、これだけはたっかい! 

なら

他は何も気にしない主人公が、それだけには入れ揚げてますよね?

 

ティファニーのステンドグラスのテーブルランプとか、
猫足のサロンチェアとかの中に
おかんアートが鎮座してる。

なら

 

アールヌーボーで揃えたいのに、
手作り趣味の母親の権威が強くて泣いてる主人公

とか

死んだお父さんの趣味でアールヌーボーだけど、
主人公もお母さんも気にしてないとか

家族関係と趣味がでますよね?

 

間取り図は、ネタの神です。

 

まとめ

ネタを浮かべるためには『ネタ元の情報』を増やすことが一番です。

頭の中でこねくりまわしているだけではなくて

こういうふうに『情報を増やす』ことで、ネタは増えます。

 

今はツールが無料でありますし

別にチラシの裏に手で書いてもいいですし

不動産屋さんが陳列してる間取り図を眺めて

これぐらいの部屋が主人公にはいいな……

駅から10分で狭いワンルームだけど五万円なら文句ないだろ、とか。

 

間取り図でネタが出ることが分かったら

他の『情報を増やす』こともやってみましょう。

  • 街を作る。
  • 組織図を作る。
  • 家系図を作る。
  • 会社のデスク周りを作る。
  • 会社のビルを作る。
  • 電車の路線を考える。
  • クローゼットの中を考える。
  • 財布の中を考える。
  • 筆箱の中を考える。
  • 鞄の中のモノを出してみる。
  • 主人公ならここでこれを選ぶ……と、考えてみる。

逆にいうと、これらをためしてもみても

『思い浮かばない』時点で

あなたの中でキャラクターができていません。

 

キャラクターができていないのですから、動きません。

 

動かないキャラクターを引きずり出してきて小説は書けません。

 

 

 

どこに行っても無料でできること。

「今、主人公なら、どうするだろう?」

常にそういう考え方をしていると

ネタなんて腐るほど出てきます。

 

ネタが山ほど出だしたら、取捨選択の時間です。

 

これであなたは『ネタがない』から開放されます。

 

まず『ネタを増やす第一歩』。

間取り図を作る。

 

是非、試してみてください!

 

【この記事を書いた日 2018/07/03 6:36 】

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