タヌキ
「自分の槍が邪魔でございましたなっ! 差し出がましいことをいたしましたっ!」
短刀達が、花を綺麗だときゃっきゃ騒いでいる。
ナニが『綺麗』なのかわからないタヌキ。
▲を【見上げて】
「ああ……お前は綺麗だな」
【タヌキが見上げるのは誰だ?】
【御手杵?】
【御手杵は色が薄い。もっと鮮烈な色】
【蜻蛉切の赤い髪】
蜻蛉切とタヌキの出会いは?
タヌキが左の敵をなぎ払おうとしている所を右からもう一人の敵に狙われているのを蜻蛉切が遠くから見つけて右の敵の胸に槍を突き刺す。
タヌキは右の敵もわかっていたから、返す刀で右の敵の首を祓いあげた時に、その胸に槍が刺さっているし、敵は死んでいるし、槍の長い柄にぶつかったのと、振り切った動きで真後ろを振り返る。
そこに、血よりも赤い笑みの蜻蛉切。
「自分の槍が邪魔でございましたなっ! 差し出がましいことをいたしましたっ!」
蜻蛉切も、タヌキが右の敵を視野に入れていたことを突き刺す寸前にわかってた。
この時に『危なかったですな』とか言ってたら、タヌキは蜻蛉切も返す刀で切りつけてたw
▲
タヌキを愛おしくてたまらないけれど、タヌキはいつも無表情で自分がどう思われているのかわからない。
その時に
「ああ……お前は綺麗だな」
と言われて、やっと安心する蜻蛉切。
作成日: 2017年3月5日(日) 22時03分
作成日: 2017年3月5日(日) 22時06分
↑ ここまでが原稿
やっと『シーン』が出てきました。
こんな感じで書いていると『最初の一行が書けない』なんて
ナンセンスなことだと思うでしょう。
第一稿の一行目なんて、どこにもありませんし
ここでもまだ確定していません。
- ネタをとにかく、書き留める。
- そこから話を膨らませる。
だからとにかく、
『メモを書け』『ネタを書き留めろ』と書いているわけです。
書き留めない限りは、頭の中でいつまでたっても、大きくなりません。
蜻狸『山百合の小兵』初稿~完成稿 | 小説の書き方-プロ作家が答えます
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