タヌキ
短刀達が、花を綺麗だときゃっきゃ騒いでいる。
ナニが『綺麗』なのかわからないタヌキ。
▲を【見上げて】
「ああ……お前は綺麗だな」
【タヌキが見上げるのは誰だ?】
【御手杵?】
【御手杵は色が薄い。もっと鮮烈な色】
【蜻蛉切の赤い髪】
▲
タヌキを愛おしくてたまらないけれど、タヌキはいつも無表情で自分がどう思われているのかわからない。
その時に
「ああ……お前は綺麗だな」
と言われて、やっと安心する▲。
作成日: 2017年3月5日(日) 22時03分
↑ ここまでが原稿
ここでもまだ相手が確定していません。
文中にもあるように、
【タヌキが見上げるのは誰だ?】
【御手杵?】
【御手杵は色が薄い。もっと鮮烈な色】
【蜻蛉切の赤い髪】
こんなふうに、相手が決まっていきます。
毎回、相手が決まっていないわけではなくて、
これは、講座用に書こうとしたから
元ネタがカップリングから出発していないだけです。
いろんな書き方があります。
- カップリング前提。
- 主役とサブが決まっている前提。
- クライマックスが先にできて、あとからキャラを決める。
- 話全体が先にあって、それに似合ったキャラを作る(決める)。
- この場合は『構成』が先にある。
いろいろです。
『構成』を決めないと書けない分けでも無く
構成がないと書いてはいけないわけでもないです。
蜻狸『山百合の小兵』初稿~完成稿 | 小説の書き方-プロ作家が答えます
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