【粗筋の書き方】『ある日』はいらない。

小説を書いた後

あなたの小説の『粗筋』『概要』『キャッチコピー』。

SNSなどで小説を紹介するときに必要ですね!

 

ただでさえ『文字数』が限られているそれらの文章に

『ある日』とか『要らない文字』をいれるのはどうでしょう?

 

そもそもが、粗筋などは

『要らない文章をそぎ落とした骨子』しか書けないもの。

そこに『要らない文章を入れる』時点で

『文章のセンスが無い』ですし

見た人もそれはわかります。

 

『どの話にも使える』紹介文は駄作。

映画の紹介に

『家族の感動のヒューマンストーリー』としか

書かれていない映画を、

あなたは観たことがありますか?

 

『ミッションインポッシブル』だって『ダイハード』だって

最後は『家族で締めくくってる』でしょう?

 

大体のアクション映画って、

『家族の感動のヒューマンストーリー』ではありますよね?

 

そういう、『何にでも使える』ものをあなたの作品に

使ってはいけません。

『なんの映画に書いても通用する言葉』というのは

無用なんですよ。

粗筋も同じなんです。

 

この文章が私の小説の粗筋にピッタリ!

そう思ったとき

『他の小説にもぴったりではないか?』と

『疑って』下さい。

 

特に最近『異世界モノ』『転生モノ』がはやっています。

中世欧州が舞台のバトルマンガだと、

冒頭が殆ど同じ。

小説でもそれは似たようなものです。

仲間が揃ったあとで、魔王とかに挑戦して

爆発シーンで始まって、

『実はこれは数年後で、その最初はこうだった』

 

バトルマンガでなければこうですね。

主人公の現代日常の

しかもけっこうブラックな状況から始まって

転生シーン。

転生後の世界。

この二つのどちらかになるでしょう?

 

『冒頭の粗筋』が『殆ど同じ流れ』になることを理解しましょう。

 

『異世界モノ』『転生モノ』が好きな人は

『「とりあえず」読んでくれる』でしょうけど。

 

個性を出すのは超難しいですね。

 

 

ジャンルが大きくなると相対的に駄作も増えるので

読者も警戒し始めるころですよ。

 

『ある日』って削れない言葉ですか?

16歳の少年がある日失踪した。

唯一の家族である姉は必死で彼を捜索したが、結果的に死亡届を出すことになった。

それでも姉は探し続け……

16歳の少年が失踪した。

唯一の家族である姉は必死で彼を捜索したが、結果的に死亡届を出すことになった。

それでも姉は探し続け……

この二つの文章、『ある日』が抜けているだけです。

小説の書き方について、晶山嵐が残念がっている
晶山嵐
『ある日』って必要ですか?

七月四日。アメリカで16歳の少年が失踪した。

唯一の家族である姉は必死で彼を捜索したが、結果的に死亡届を出すことになった。

それでも姉は探し続け……

アメリカで七月四日といえば『建国記念日』。

『失踪理由』が『建国記念日』に『関係があるのなら

『ある日』ではなく、『日付を書いた方が良い』ですね。

 

『七月四日に生まれて』という映画が有るぐらい

アメリカ人にとっては、『建国記念日』って感動的な日ですから。

3月11日。大災害の影で16歳の少年が失踪した。

唯一の家族である姉は必死で彼を捜索したが、結果的に死亡届を出すことになった。

それでも姉は探し続け……

これも『日付が重要』なら『日付を書くべき』です。

 

大災害があったんだから『失踪』っておかしいでしょ?

津波のあとに『生きている少年が確認されている』でもそのあと、何も言わずに消息を絶った。
しかも、死体が見つかっていないし、『失踪』だと姉が断言するナニカのヒントがまだ書かれていない。

ここまでは確実に予想できるでしょう?

 

 

そう思った読者は、確実に読みに来てくれます。

 

『それをおかしいと思う読者』だけをターゲットにできます。

だから、『地震後に失踪なんて普通ジャーン!』という

考えナシの人は読者にいなくなるので

確実に『こみいった話』をかけるわけです。

 

 

『概要』などがヘタだと、読みに「来て」貰えない。

『ある日』と書く時点で『日付が重要ではない』のですよね?

『日付が重要ではない』のなら

『文字数が限られている』文章に『入れるべきではない』ですよね?

 

入れるべきではない言葉が概要に入っている時点で

読者は『感じる』のです。

この人の小説はたいしたことないな。

読む必要はないな。

 

つまりは『読みに「来て」もらえない』ということです。

 

『ブクマ数が少ない』とかで悩んでいる人を

ツイッターでよくみかけますが

そういうことはそもそもツイッターで呟くことではないですし

『ブクマ数が少ない』のか『アクセス数が少ない』のかを

多分、把握していないんですよね。

 

『アクセス数が少ない』なら

相対的に『ブクマ数も少ない』です。

 

それなら『アクセス数を上げる』努力をしないといけないのに

『文章を綺麗にする』ことに血道を上げる。

 

それが『遠回りの努力』なんです。

 

そして『アクセス数が少ない』のは

こういう、『SNSでの広報』で

『無駄な文字を書いた』ことにより

『アクセスされていない』ことも含まれるのですね。

 

 

小説の書き方について、晶山嵐が残念がっている
晶山嵐
『たかが概要』ではないのです。

 

『あなたの小説にだけそった概要』を書く努力をしましょう。

 

 

 

まとめ。

こういうのも『経験値』がモノをいいます。

 

たくさん経験して

『この紹介文では来てもらえない』ということを理解して

改善していきましょう。

 

タイトルとURLをコピーしました