小説が書けない人のための処方箋――スランプ・完璧主義・自己批判から抜け出す方法。月刊『小説の書き方』2026年1月号

小説の書き方-プロ小説家が教えます サムネイル -晶山嵐の著書

 

 

小説が「書けなくなった」と感じたら、まずこれを読んでください

書こうとしているのに、体が固まる。
一行目で止まる。
書こうとするほど、自己否定が強くなる。
休むと罪悪感だけが残り、翌日さらに書けなくなる。

もし一つでも当てはまるなら、最初に断言します。

それは努力不足ではありません。
才能不足でもありません。
それは「誤診」です。

「軽症かもしれない」と思った人ほど危険です

よくある誤解があります。

「まだ軽いスランプだ」
「そのうち戻るはずだ」
「本気を出せば書ける」

本当に軽症なら、もう書けています。

長期化する人ほど、自分を「まだ大丈夫」と診断します。
その間も、内部では確実に削れています。

この本は、軽症という逃げ道を先に塞ぎます。

この本は、上達を約束しません

売れる方法も約束しません。
「書ける自分になれ」とも言いません。

この本が最初に扱うのは、
なぜ書く前に心身が止まるのかという構造です。

書けない人が最初に失うのは、原稿ではありません。
自分への信用です。

ここが壊れたまま、
文章術やプロット論を積み上げると、ほぼ確実に悪化します。

 

「書けない ⇄ 病む」のループを切断する

書けない。
焦る。
無理をする。
壊れる。
さらに書けなくなる。

この循環は、真面目な人ほど深く沈みます。
努力量が多い人ほど、抜けられません。

この本は、次の誤診を終わらせます。

  • 書けない=怠慢

  • 書けない=才能不足

  • 書けない=根性不足

代わりに、こう診断します。

  • 環境

  • 安全(心身の余裕)

  • 構造(孤独・評価・自己否定)

  • 技術

技術は一番最後です。

この順番を間違えない方法は、本編で手順化しています。

停滞は失敗ではありません

書けない期間=終わり、ではありません。
才能が枯れたサインでもありません。

ジャンプの前に、しゃがんでいるだけです。

停滞期に起きているのは、

  • 内部の作り直し

  • 旧い型の破壊

  • 新しい型への移行

外からは見えません。
だから誤診します。

この誤診を止めるために、この章があります。

解決策は「多作」──ただし根性論ではない

結論だけ言います。

書けない時の解決策は、多作です。

ただし、

  • 長文を書け

  • 毎日何千字書け

  • 気合で量を出せ

という話ではありません。

この本で扱うのは、

  • 壊れない

  • 自己否定を増やさない

  • 経験値だけが積み上がる

構造としての多作です。

この設計を間違えると、努力は確実に毒になります。
※ここは本編で具体的に分解しています。

書いてきた人が、書けなくなったときの本です

私は一度、小説から完全に離脱しました。
約15年間、ほとんど書けなかった時期があります。

だから、

  • 書けない苦しさ

  • 戻ろうとして壊れる怖さ

  • 正論が刺さる瞬間

全部、通過しています。

この本は理想論ではありません。
生存者の再起ルートです。

この本が向いていない人

正直に書きます。

  • 今も普通に書けている

  • 技術だけ知りたい

  • 叱られたい

  • 根性論が好き

そういう人は、読まなくていい。
あなたの時間のほうが大切です。

選択は二つだけです

  • このまま「誤診」を続ける

  • 今ここで診断を終わらせる

中間はありません。

この本は、
自分を切らずに、戻るための本です。

 

 

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