小説を書くために必要な集中力の話、三回目。
道路に一円が落ちていました。
拾いますか?
警察に届けますか?
届けませんよね。
拾わないかもしれませんね。
だからあなたは、お金持ちになれないし
したいことができないと嘆くのです。
突然なんだ!
と思うでしょう。
一円が無いと、一億円にならないのです。
一円が落ちていても無視するとしたら、
なら、何円なら拾いますか?
なぜその金額なら拾いますか?
なぜ、それ以下の金額なら拾わないのですか?
『小さすぎて意味がない』とあなたが思うからですよね。
時間も一緒なんです。
『15分間集中力』を最初に聞いたとき、あなたは
「15分で何ができる」と思ったでしょう?
15分をすぎないと、30分にも、一時間にもならないのですよ。
「15分で何ができる」と思ったあなたは、
今まで、ずっと、「15分」という、一日の96分の1の時間を、
「価値のない時間」として無視し続けてきたのです。
勿論、15分を無視するのでしたら、一秒や一分や10分も無視してきましたよね?
15分って四回続けると一時間です。
一時間というと『時給』が貰える単位になります。
15分を無視する、ということは、結局は『時間を無視している』のと一緒なのです。
だから、「長い時間でないと何もできない」という『先入観』があなたの中にできてしまって
「小説を書くのは時間がかかる」と、自分に自己催眠を掛けているのです。
だから、「時間を掛けていない自分は小説を書けない」と思い込み
- もっと時間を掛けても書けない泥沼に陥るか、
- 時間を掛けていないからできない、という『逃げ口上』に陥るか、
どちらかになるのです。
この世に平等なものはとても少ないです。
人類平等なんて嘘八百です。
生まれた日も違えも、性別も違えば、喋る言葉も違えば、考えることも違うのに
平等なんてあるわけないです。
高校生の時に、一緒にバカをしていた友人が、
実は大企業の理事長の子供で、中学まで各国をてんてんとしていて語学が堪能だった。
その子に及ばないのは自分のせいじゃないですよね?
自分の親は平社員だし、日本から出たことが無いし、塾にも行かなかった。
この状態で、自分とその友人は『平等』ですか?
平等だと思えるのは高校生までです。
社会に出たら、買うものが違う、着る服が違う、旅行先が違う、食べるものが違う、買う本が違う、付き合う人が違う。
アッ、というまに、日常的に付き合えなくなります。
これって自分が悪いんですか?
友人がずるいんですか?
『人類はみな平等』なんて最初に考えるから、そんなことを考えるんです。
『平等』なんて元からありません。
平等なんて無いから、少しでも頑張って上に行きたいのです。
けれど、そんな友人と自分の中でも、『ほぼ平等』なものが時間です。
勿論、お金持ちと貧乏人では時間も平等ではありません。
お金持ちは移動手段にタクシーや自家用車を使って早く移動することができます。
お金で誰かを雇えば、自分がその作業をする時間を削減できます。
貧乏人は目的地まで公共交通機関を使うことになるので、車でパッと行くよりは時間がかかります。
時間も、決して人類全員に平等ではありません。
けれど、地球上で、ほぼ同じ地域にいるのでしたら、
金持ちの一秒も、貧乏人の一秒も、同じ一秒なんです。
そして、お金は自分の自由にならない可能性があっても
ある程度の時間は、ほぼ自分のものになる人が多いのではないでしょうか?
電車やバスでの移動時間は本を読めますね。
車での移動時間なら、講義のCDを聞き流すなど、軽い勉強はできますね。
それらを15分刻みで考えてみてください。
夜に、今日一日何をしたか、メモしてみてください。
ものすごく、いろいろなことをしている自分に気付くでしょう。
『15分』という『時間を区切った』ことによって、『時間の1単位』が『15分』になりました。
そうすると、とんでもない時間、いろいろなことをしていることに気付くでしょう?
車の移動時間を『英語のCDを2単位聞いた』とすればどうでしょう。
電車での移動時間を『3単位、単行本を読んだ』とすればどうでしょう。
『英語のCDを聞いた』のは『勉強』ですし「インプット」ですね。
移動時間に本を読んだのは「仕事に関する作業」か「楽しみ」のためか
どちらにしろ「インプット」ですね?
この移動時間にGmailで小説を書いていたら、それは「小説を書いた」と書けますね?
電車でぼけーとするのではなく人間観察していてれば、それも『インプット』ですね。
のちのち、キャラクターを作るときに生きてくるでしょう。
この『15分集中力』を、10分、5分と短くしていくと
もっと時間管理がこまかくなって、一秒を拾い上げる性格になるのです。
『15分集中力』をすると疲れるという第二の理由は
「今まで気にしていなかった『時間』を気にするようになったから」です。
今まであなたが気にした『時間』は何がありましたか?
- 外出することから逆算した起床時間。
- 乗り物の時間。
- 仕事、学業の開始終了時間。
- 家族の帰宅時間。
- 自分の移動時間。
そういう感じじゃなかったですか?
それは全部、『作業ごとにひとくくり』で、その中の時間を分けたことは無かったですよね?
今まで気にしたことの無いことを新たに気にしだしたから疲れるのです。
この記事↓でも書きましたが
小説を書くときは、Gmailで書きましょう♪ | BL作家 晶山嵐の日記
『第一校から、文字数を意識して書く』と『小説が書けない』のは
『意識することが増えている』から脳が疲れて、『書くことに集中』できないからです。
そういう余分なことはしなくていい、ということで上記記事を書きました。
今回の『15分集中力』は逆です。
- 意識することで時間は増える。
- 意識するからちょっと疲れる。でも慣れれば平気になる。
この二点が重要です。
初めて『15分集中力』をすると、半時間しただけで疲れていやになると思います。
その疲労感は果てしないでしょう。
私もしたからわかります。
けれど、それはすぐに慣れます。
そして、「今日もこんなに作業したんだ」と振り返ることで、
モチベーションが維持しやすいです。
なぜなら、
誰でも「自分のしたことを正当に評価してほしい」からです。
今まで、だらだら時間を使っていると
「今日も何もできなかった」
「今年もあっと言うまだった」
などと、「自分は何もしていない」という感覚を自己暗示でかけてしまいます。
でも、何もしていないはずは無いですよね?
小説は何行か進んだでしょう?
一年分のお給料を貰えるだけの仕事はしたでしょう?
進級、卒業、入学できるだけの勉強はしたでしょう?
そういうのは、あなたが認めて、あなた自身を褒めて上げるのがいいです。
基本的に、日本人は他人を褒めませんから、自分が褒めて上げないとモチベーションは続きません。
↓この記事でも何度も書きました。
あなたが小説を書ききれないのは、圧倒的に『インプット』が足りないからです。
そして、『集中力』の使い方を間違えているからです。
集中力は休憩と対になっています。
休憩をするのは義務なのです。
会社の就業時間が八時間あるからと言って、
八時間の一分一秒を仕事に集中しろ、なんて誰にも無理です。
それは、帰宅したあとのあなたの時間でも一緒です。
一日自由があるからと言って、一日小説を書き続けるなんてことはほぼ無理です。
無理を目指して出発し、
無理だったからと自分をおとしめ
自虐するのはやめましょう。
『15分集中力』で『時間の価値』を見定め
集中力が効く時間を把握して、その時間に小説を書き
集中力が切れたらインプットに時間を使う。
インプットも、インプット先を選んでくださいね。
垂れ流すようなテレビを見てインプットするのと
小説に関連のある特集番組のテレビを見てインプットするのとでは
結果に雲泥の差が出ます。
- 楽しみのためにテレビを見る、本を読む。(娯楽)
- 資料集めのためにテレビを見る、本を読む。(資料集め)
この二つを同時にできれば一番いいですが、最初は分けた方が気が楽かもしれません。
『娯楽』だと思ってテレビを見るときは、思いっきり楽しんでください。
勿論、資料集めの時も楽しむに越したことは無いです。
あなたの眉間にシワが増えて喜ぶ人は一人もいない ことを、理解しましょう。
『15分集中力』を始めると、脳がとても疲れるでしょう。
けれど、私が何度も書いていますように
『小説を楽しんで書く』ことをすれば
『小説を書いている時間』というのは『娯楽』になります。
そして勿論、休憩時間も娯楽です。
資料集めも『知る楽しみ』だと思えば娯楽になります。
するとどうでしょう。
『15分集中力』でしている『作業』のほとんどは『娯楽』になってしまうのですね!
仕事でキーボードを叩く作業があれば
『キーパンチャーの能力をあげているスキルアップの時間』と考えれば『自己啓発』の時間になります。
時間を計っておいて、昨日より5秒早く終わらせる! という『競争』を自分に挑む こともできます。
すべて、あなたの心の持ちようなんです。
昨日と今日、あなたには同じ24時間が流れていますが
『15分集中力』を知った今日は、昨日よりちょっと能率がよくなりましたよね?
なぜでしょう?
『15分集中力』を『知った』からですね。
『知る』ことは楽しいことですね。
資料集めは楽しいですね♪
あなたの資料がたくさん集まれば、それだけあなたの書く小説の世界も奥が深くなってきます。
『15分集中力』で『疲れる』と思うのは
『私は作業を頑張っている』からだと『自己暗示』を掛けているからです。
楽しんで時間を過ごしてください。
その楽しい時間を忘れないために、15分で区切りをつけて、
次の15分を楽しむために、水を一口含んで、体勢を整えてください。
『15分集中力』というのはたんなる『時間管理の入り口』です。
そのうち、私は8分の方がいい、とか私は17分の方がいい、とか
あなた自身のタイムスケジュールが出てきます。
その時は、それに従ってください。
あなたにあった方法をあなたがするのが一番なのです。
それが他人にはわからないから、自分の方法をこうして示して
好きな部分だけ利用してくれ、と言っているのですから。
ハウツー本でも、必ず最初はハウツーの通りにしてみてください。
料理ができなくて料理の本を読んでいるのに
最初から「これ、こうしたほうがいいんじゃない?」なんて自己流にしないでください。
あなたは、できないからその料理本を読んだのでしょう?
まずは、ハウツーの通りにしてみてください。
そして、それを身につけてから、『自己流』に変えて行ってください。
一つずつ、一つずつ、そうして『自分のスキル』が積み重なってきたとき
あなたは去年のあなたより、はるかに成長している自分を見つけるでしょう。
それがどれだけ楽しいことか、来年の今を想像してみてください。
もう、決して「今年は何もしなかったなー」とは思わないでしょう。
そのためにも、日記や、ブログを書くことをオススメしています。
勿論、小説を書くためにアウトプットの癖をつけるという意味もありますが
『あなたが今考えていることをカタチに残す』という意味で、ブログや日記は最適です。
他人に見られるのが恥ずかしい人は、他人に読めないようにして書けばいいです。
あなたのしたことを『文字』にして、それをあなたが未来に読み返せるようにする。
読み返さないかもしれない。
けれど、読み返せば、そこにはあなたのすべてが詰まっています。
そういう『宝箱』を作るために、『日記を書く』ことは最適です♪
『日記を書く』のはけっして、義務ではありません。
未来のあなたに対するかけがえのない宝箱なのです。
未来のあなたのために、大事な大事な宝箱を、ゆっくり育てて行きましょう。
私は去年の三月から、下記のブログに毎日『作業記録』などをアップしました。
Create3D-3DCG制作作業日記 | 3DCG制作作業日記-天川和香-WakaAmakawa 3Dソフトで絵を作り、ゲームや電子出版に使う作業工程
このブログには、私の一年分の足跡が全部残っています。
現時点で二千記事を超えていますので、一日一記事ではありませんけど(笑)
私がしたことの中から、チュートリアルを作っていき
今では、そのチュートリアルの数はかなり多いです。
こういうのを、ただ、自分でして、何も書き残さなかったら、
振り返ったときに作品しか残っていません。
勿論、作品が残っているのも大事ですが、『作業過程』が残るのは、自分にとって、とても大事です。
日記&作業記録というのは、あなた自身にしか作れない、あなたのための宝箱です。
義務ではなく、娯楽なのです。
楽しんで日記や作業記録をつけてください♪
『15分集中力』をここまで読んでくださったあなたへ。
一日のいつでもいいですから、15分だけ使って
『昨日のこと』をまとめて日記を書いてみるのはいかがでしょうか?
寝る前なら『今日一日のこと』がいいです。
- 睡眠と食事と移動時間以外に一番時間を使ったのはナニカ。
- それは私の将来のためにどんな意味を持つか。
- 明日、一つだけ絶対にしたいことはナニカ。
昨日の私
- 睡眠と食事と移動時間以外に一番時間を使ったのはナニカ。
- アマゾンから30冊以上漫画が一気に届いたので、それを読みふけっていた。
- それは私の将来のためにどんな意味を持つか。
- これで、この漫画を買うか買わないか悩むことはなくなった。
- 明日、一つだけ絶対にしたいことはナニカ。
- 今作っている3dズボンを加工する。
これぐらいなら15分でできるでしょう?
『これで、この漫画を買うか買わないか悩むことはなくなった。』って、バカな文章ですが
それでも『悩みが一個晴れた』のには違いないんですね。
こんなつまらないことでも『気になる』と思考の邪魔をします。
という言い訳をつけて、散財したことを正当化するわけです。
すべて、今日私がしたことは、私の明日のためである。
私がしていることは正しい。
すべて私のためである。
ヒトサマに迷惑を掛けない限りは、このスタンスでいいんです。
あなたが自己嫌悪して立ち直れなくて喜ぶのは、あなたを嫌いな人だけなのです。
あなたを嫌いな人を喜ばせてどうしますか。
あなたを好きな人を喜ばせて上げましょうよ♪
あなたを好きな人は、あなたが元気で笑っていてくれるのがいいはずです。
あなたを嫌いな人ではなく、あなたを好きでいてくれる人を見ましょう。
その人が喜ぶことをしましょう♪
寝る前に呟きましょう。
「今日も一日、私にとって有意義に過ごせました。
明日も今日以上、私にとって有意義に過ごせますように」
小説を書くことも
あなたの人生を生きることも
ともに楽しんでください♪
エンジョイ! & サンキュー♪
2014_04_22(火) pm01:39