小説は4つの仕事でできている
小説を書き始めたばかりの人の多くは、こう考えています。
「ネタを思いついたら、小説を書く」
しかし実際の創作は、このような単純な構造ではありません。
小説を書く仕事は、次の 4つの独立した作業 に分かれています。
小説制作の4つのフェーズ
小説は次の順番で作られます。
①ネタ収集
【アイデアプール(素材を集める段階)】
ここでは次のようなものを集めます。
-
キャラクター設定
-
世界観の断片
-
面白いセリフ
-
印象的なシーン
-
テーマ
-
物語の種
この段階では 整理も選別も不要 です。
重要なのは、
ネタは作品ではない
ということです。
ネタは料理で言えば 材料 です。
材料を集めるだけでは料理はできません。
②構想
【作品コンセプト設計】
ここで初めて
-
どんな作品を書くのか
-
主人公は誰か
-
テーマは何か
-
読者は誰か
を決めます。
そしてここで
-
使うネタ
-
使わないネタ
が選ばれます。
実際には ネタの9割以上は使われません。
しかしそれで問題ありません。
ネタはストックしておけばよいからです。
③プロット
【物語構造設計】
構想が決まったら、次に作るのは ストーリーの骨組み です。
例えば
-
起承転結
-
章構成
-
事件の流れ
-
伏線
-
クライマックス
ここでは 文章はまだ書きません。
設計図を作る段階です。
④執筆
【文章化】
ここで初めて、小説を書きます。
つまり
-
ネタ収集
-
構想
-
プロット
が終わってから、執筆が始まります。
初心者がつまずく理由
多くの初心者は、次のように考えています。
ネタ
↓
小説を書く
この考え方だと、ネタが増えるたびに
-
これも入れたい
-
これも面白い
-
これも使える
となってしまいます。
結果として
-
話が膨らみすぎる
-
プロットが崩れる
-
書けなくなる
という状態になります。
プロの考え方
プロの作家は、こう考えています。
ネタ収集(常に続く)
↓
作品を選ぶ
↓
構想
↓
プロット
↓
執筆
ネタは作品の一部ではなく、
作品の材料庫
なのです。
つまり、ネタは捨てる必要はありません。
保管しておけばいいのです。
ネタが捨てられない人へ
ネタを捨てられないのは、間違いではありません。
ただし重要なのは
ネタは小説ではない
という理解です。
ネタは材料です。
小説は料理です。
料理を作るとき、材料を全部鍋に入れる人はいません。
料理に合うサイズに切って、下ごしらえをします。
同じように、小説も
-
材料を集める
-
料理を決める
-
レシピを作る
-
調理する
という段階を経て作られます。
小説を書くために覚えておくこと
小説は次の 4つの仕事 でできています。
①ネタ収集
②構想
③プロット
④執筆
この4つを 別の作業として考えること が、小説を書くための大きなコツです。
ネタが思いついたら、まずは ネタ帳に入れるだけで十分。
それを使うかどうかは、次に作品を作るときに決めればよいのです。
ネタ一つで一つの小説を書くのは500文字まででしょう。
「ネタ浮かんだ! 小説書こう!」
↓
「ネタがあるのに小説書けない! 才能が無いのか!」
元から無理です。
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