私の執筆方法(ネタ出し、プロット、実際に書くまで)

小説の書き方

現状、小説から離れている人間が語るのもなんですが

リクエストをいただいたので、

過去、同人誌としては、年間33冊本を書いた速筆の私(自分で言う(笑))の

(ネタ出し、プロット、実際に書くまで)を振り返ってみました。

自分では、特別なことは何もしていませんので、何が変わっているのかわからないです。

なので、思っていること、していることを全部書いてみます。

 

最盛期は↓こんなスケジュールで、毎回100頁の小説本を出していました。

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『小説を書く』ことの前にあること。

「書くことの10倍以上のネタが無いと書けない」ということ。

 

書きたいことぎりぎりのネタしか持っていないと

ちょっと話がそれたときに、もう書けなくなります。

 

たとえば

剣道を趣味にしている少女を主人公にするとしましょう。

 

たまに大会がある。クラブ活動をしている。

けれど、彼女の話の本筋は家庭だから、あまり剣道は関係ない。

 

剣道のことをあまり調べずに書き始めた場合。

専門用語で毎回頭が止まるでしょう。

 

胴着の身につけ方を知らないと脱がせられません。

 

剣道の防具のにおい問題を知っていますか?

 

小説内で書かないとしても、その人の趣味ぐらいは一通りさらっておかないと

そのたびに筆が止まります。

 

必要なのかわからないけれど、

とにかく『情報』を頭に詰め込むのが、速筆の早道だと、

私は考えています。

 

勿論、キーボードをたたく指の速度は第一に必要です。

でも、これは練度でどうにでもなります。

 

言葉が指より先に出て来ないと、そのたびにキーボードを休ませることになるので、はかどりません。

 

いろんな専門書を読んで、いろんな専門サイトを見て

今、この小説を書く上で必要なことは確実に、

必要でないことも大体詰め込んでから、書き始めてる、と、思います。

 

赤狼シリーズで言えば、↓

赤狼シリーズの世界観 - 晶山嵐 同人サークル情報サイト  『GIREN-1』

舞台のモデルが春秋戦国時代なので、

とりあえず三国志から。(春秋は三国志の前の時代ですけどね)

戦争の話だから、武器関係。特に、古代中国の武器の専門書をいくつか。

 

当時の軍隊の基本隊列。進軍速度。武器の作り方。

日本で借りられる古代中国が舞台の映画やドラマ。

 

キラ・シが山岳騎馬民族なので、モンゴル、チベットの食文化や生活様式。

弓の作り方。勿論、馬にも乗りました。馬の育て方、去勢の仕方。

 

赤狼の大陸は広くて、南西はガジュマルが生えているし、

史留暉のいる北東は日本の東北あたり。

 

でも、ナール・サスのマリサスの食文化は北欧を引っ張ってきていたりと色々です。

小説ではほとんど出ませんが、32の国全部に特産品や生活&服飾様式を設定しています。

あとは、子供の頃から見ていたジャッキー・チェンの映画とか、

あらゆるアクション映画。

 

戦争に関するあらゆる記録とか……やっぱり映画かな。

 

 

なんだろう。

多分、その『情報量』が閾値を超えた瞬間、ポンッ……と、話が生まれるんです。

 

それこそ、トイレから出た時とか、お風呂に入ってる時とか、散歩したときとか。夢で見るとか。

大体、最初からラストまで、映画みたいにフルカラー映像で話が浮かびます。

 

 

夢って、一瞬で何時間分もの映像が流れるって言うでしょう?

あれです。

 

 

トイレでふっと思いついたネタが、階段を12段上がる間に、200ページ分の小説の映像になります。

 

あとはそれを『テキスト』で書き留めるだけ。

映像を文章化するので、そこがちょっと戸惑うこともありますが、まぁ、勢いでバーッとやってしまいます。

 

なので、「どの話を先に仕上げよう」と困ったことはありますが

「ネタが無いよ、何かネタ頂戴」というようなことは一度も無いです。

 

 

そういうときは、話の筋も全部その『映像』で出ていますので、

プロットを切ることも無いです。

 

覚えている映像をそのまま文字にするだけですから。

 


小説を書くためのネタ出し

ネタってのは目の前を泳いでいる魚を捕まえるようなものです。

 

生け簀の魚を掴み取りしているような状態。

手を伸ばせば、そこにネタがある。

 

常に、書きたいものが順番待ちをしているので、

その中で、次のイベントにふさわしいと思うものを仕上げています。

 

最大で、夏コミに、100ページの本を八冊出したことがあるので

八本が同時進行していました。

 

そうなったらネタ出しとか、そんな場合じゃないです。

思い浮かんだ文字を書き留めていくので精一杯。

 

それが読者のかたの好みに合うかどうかはまた別の話ですね。

 

今、小説を書いていなくても、ネタだけはあるので

また整ったらドカンと作り始めると思います。

 

 

私内理由として、

英語を勉強し始めて日本語が乱れているのを感じます。

 

なんか小説を書いていても、日本語が通じていないような、そんな感じ。

これが治るまでは、小説を書いても無駄な気がするので、後回しにしています。

 

 

小説を書くというのは『知識のアウトプット』です。

アウトプットする(出す)のですから、先にインプット(知識の仕入れ)をしないと出せません。

無いものは振っても出ません。

 

書くネタに苦労するということは、圧倒的に、インプットが足りないのか

枯れるほど書きすぎだと思います。

 

専門書はきりが無いので、私が録画しているテレビを書き出してみました。

【 更新日 2017/11/10 】

ガ イアの夜明け、カンブリア宮殿、夢の扉、ルソンの壺、NHKの特集、世界不思議発見、Qさま、ワールドビジネスサテライト、サイエンス ゼロ、ドキュメンタリーなど、美の壺、美の巨人たち、ホンマでっか、そこまで言って委員会、和風総 本家、CSI地球ドラマチック。池上さんと、青山繁春さんの番組(名前で予約)。アニマルプラネット、ナショナルジオグラフィック、ディスカバリー、ヒストリー。

11/10 追加。

プレバト、モーガン・フリーマン時空を超えて、100分で名著、 サスケ系、やりすぎ都市伝説、マツコの知らない世界。

これらを、メモを取りながら録画機能で早見します。

 

早見なのは、資料だから、ではなく

私も母も、テレビを早見するのです。時間がもったいないから。映画でも。

アクション映画なんか、一瞬で吹っ飛んでいきますw

 

もともとが『時間がゆっくり流れるのを楽しむような映画』は見ません。

ヒューマンものは見ないです。

 

本を読んだ方が良いのはわかっているのですが、とりあえずこれだけのデータ量が無料入手できるのですし、

やっぱり『映像』はスゴイ。

 

あと、「ネタが浮かぶ映像」ってのが私にはあります♪

 

今だと、映画『ノウイング』の電車事故のシーン。映画『アバター』のエンディング戦闘シーン。

以前だと、映画『ファイナル・デスティネーション』のシリーズの事故シーン。映画「デイアフタートゥモロー」の災害シーン。

 

事故シーンとか戦闘シーンとか、基本的に大好き♪

これらを見ていると、今まで考えていたことがフッ、と『ネタ』に昇華します。

 

メモするのに必死になります。

だから、何十回も見ています。

 

多分、頭を空にすることが大事なんじゃないかと思います。

 

入手できる限りの知識を詰め込んで詰め込んで詰め込んで詰め込んで

ふッ、とそれらを忘れたときに、

それらが『ネタ』として降ってきます。

 

あの瞬間の気持ちよさったら♪

 


小説を書くためのプロットについて

プロットの実際の作り方は↓この記事に書かせていただいた通りです。

同人誌ぐらいの長さ(二段100ページ)ぐらいならプロット作ることも無く

一気に書き上げますので、

プロットを作り出したのはオリジナルでのんびり書くようになってからですね。

 

さすがに200ページあると、プロット書かないと前のネタを忘れてしまいます。

プロットが必要なのは、書き始めてから書き終わるまでに一週間以上掛かる場合。

それ以下だと、プロットを作っている時間がもったいないです。

 

50ページは六時間で上がるんですが、

さりとて200ページが24時間で上がるかと言うとそれは無理。

 

私の最長集中時間は六時間なので、

六時間を使い切ると二日ぐらい出汁殻になります(笑)

 

なんにもテキストが浮かばないです。この時はインプットの時間。

なので、200ページは、はやくても10日掛かります。

 

たしか、三週間で400ページ上げたことがあるので、それぐらいの時間配分だと思います。

 

前述のプロットの書き方で、

とにかく「終わった部分は見返さない」という方法でガツガツ進めていきます。

読み返すのは話を忘れたときと、最後の誤字捜しをするときだけ。

 

小説を書くツールについて。

前述のプロットの書き方は、MindManager 2012 Proを使い始める前のものです。

今は、全部MindManager 2012 Proでプロットをまとめています。

基本的にマインドマップは、一つのトピックを長文にしないものですが

小説のネタなので、文章で書いています。

赤いのはエロシーンの目印です。

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大体、セリフを書き留める感じです。

 

短い小説ですと、視点が変わるたびに大トピックを作ります。(左の青い囲み)

 

これをテキストにコピペすると、セリフが全部出ているので

その間を字の文で埋めると小説になります。

 

使い方はNanaTreeと似たようなものです。

 

前述のプロットの書き方で、左ウインドウにあるものを上記の分岐に

NanaTreeの右ウインドウの『本文』を『ノート』に書きます。

 

実際には、『本文』は紙copiで書いています。

 

残念ながら、マインドマネージャーの『ノート』は

トピックを全選択したときに選択されないので、

マインドマネージャーだけでは長編小説は完結しません。

 

これは冴月新章のプロットです。(今書いてる途中です)

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MindManager 2012 Proには最初から達成率マーカーが有りますので

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テキストを埋めたトピックは『100%』を着けておくと

(上の五つほどです)

もう触らなくていいです。

 

MindManager 2012 Proの使い方についてはこちらのブログでどうぞ。

MindManager 2012 Pro 私的使い方メモ | MindManager 2012 Proを実際に使った上での備忘録。

アマゾンでは入手困難です。

下位のソフトを買って、そのアップグレードなら、かろうじてアマゾンで購入できるようです。

 

私はアマゾンで買ったので、他の入手方法については言及できません。

マインドマネージャーは小説のプロットにも使えますが

キャラクターを固めるのとか

舞台設定を固めるのとかに威力を発揮します。

 

とにかく、思いついたことをトピックにメモして行って

頭が空っぽになってから並べ替えればいいです。

これがまた、頭に気持ちいいんだ♪

 

ツールはしょせんは相性ですから

心地よく使えるものを選んでください♪

 

小説を書くためにワードを買う必要はありません。

今は無料でスゴイツールが出ています。

Gmailです。

 

Gmailの下書き機能で小説を書く

自動保存の上に、家のパソコンでも、移動中のiPhoneでも見られますし加筆できます。

しかも、保存はGoogleなので、家のパソコンが壊れても安全!

 

書き終わったらそのままバックアップになりますし

読んでほしい友人にそのまま送信することもできます。

 

ワードは、実際オススメしません。

まず、重たいです。

 

そのまま版下にできるから良いのかもしれませんが、

まず書き切ることが先決ですので

版下にすることを考える必要はありません。

 

エディタかGmailで十分です。

私は紙copi(製品版)を使っています。

 

紙copiの使い方については下記で↓

 

  1. 私は、最初に紙copiで書いて
  2. それをJust Right!で校正して
  3. InDesignで版下にします。

つまり、その三回、最後に読み返します。

InDesignで初めて縦書きになります。

 

それまでは、一行の文字数なんて気にして書いていません。

小説を書くときは、他のことは気にせずガーッと書いて

版下にするときに一行におさめるために文字を削るとか足すとかすればいいです。

 

改定を考えずに、最初から版下レベルのものを書こうというのは無茶です。

まず、書きましょう。

 


小説を実際に書くまで

とにかく、同時並行に数本の小説を書いていますので、

どれがプロットで、どれが実際の執筆活動なのか境目があやふやです。

 

頭に文章が浮かんだら、プロットが無くてもガーッと書いて、詰まったらプロットを直して、ですので

境目ってどこでしょう。(人に聞くな)

現時点でも、出来上がっているプロットがこの数あって

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ちょこちょこちょこちょこ読み返しては書き足しています。

赤狼も、危険な系譜も、悪魔の恋人も、何もかも同時進行です。

 

赤狼に飽きたら危険な系譜、危険な系譜に飽きたら悪魔の恋人……と

小説を横滑りして書いていきます。

 

なので、なかなか仕上がらないけど、仕上がるときには全部いっぺんに仕上がる、ので

スゲーッ! とか言われる(笑)

いやいや、同時進行してるだけです。

 

現在は、去年までのあの無茶苦茶な執筆量を

Create3D | 3DCG制作作業日記-天川和香-WakaAmakawa 3Dソフトで絵を作り、ゲームや電子出版に使う作業工程

このブログの記事につぎ込んでいます。

なぜか、1記事がものすごく長文なのに、

毎日更新して六月末まで予約投稿が埋まっているというテキスト量。

しかもスクリーンショット付き。

 

私は何をやっているんだろう……と思いますが、

今、燃えてるんです、3dCG作成♪

超楽しい♪

 

文字を書くのも楽しい♪

 

  • 自分の記録を残すのが楽しい♪
  • だから、メイキングを作っているのも楽しい♪
  • テキストを出力してる状態がすっごく楽しい♪

 

漫画家の人が、呼吸するように絵を描くのと一緒で

私もほんとうに、呼吸するようにキーボードをたたいています。

私はとにかく『書く』ことが大好きです。

書いていると幸せです~♪

 


小説を書くためのキーボードについて

これが無かったら、腕が痛くて打鍵できない、

私の宝物。愛用キーボード♪

【日常art】ショッキングな芸術。 | BL作家 晶山嵐の日記

↑の記事の写真の背景にいるのが、このキーボードです。

 

これが無かったら、腱鞘炎が悪化して、とてもじゃないけどキーボードたたけません。

ちょっと音がうるさいですが、驚くほど指に負担が来ないキーボードです。

価格も驚きですけどね。

 

六台のキーボードを渡り歩いてたどり着いた逸品です。

特に、腱鞘炎なりかけ、なった人にオススメ。

 

最近、腱鞘炎になった人に勧めたら

金額に驚いていましたが、実際に触って、即効買ってました。

満足してもらっているようです♪

道具大事。

 

あとね。

テキスト打つだけだから安いパソコンでいい、と思ってる人。

たしかにそうなんですけど、

速いパソコンは、文字打つのも速いです。マジで。

 

Windows7 64bithomeエディションをprofessionalにアップグレードする。 | BL作家 晶山嵐の日記

↑の記事でも書きましたが

Windowsをホームエディションからプロフェッショナルにアップグレードしました。

windows live writerまで軽くなりました(笑)スゴイ。

 

ユーザー辞書を読みに行く時間が速くなるそうです。

つまりは、『変換』が速くなるので、打鍵が速くなったように

体感速度が上がります。

 

こういう、一つ一つのソフトの『速さ』も『書きやすさ』にはつながると思います。

 


小説をはやく仕上げるには?

とにかく文字を打つことです。

数を書くことです。

 

文章なんて時事切々と変わります。

前の文章が恥ずかしいと思うのは、今のあなたが上達した証拠です。

 

あとで読んで恥ずかしいと思う文章は書きたくない、なんて

自分自身にブレーキを掛けないでください。

 

いつでも、アクセル全開で、楽しんで書いてください。

書くことは『義務』ではないです。

あなたの『自由』で書いてるんです。

 

楽しんで書いてください。

 

好きなことなら何時間でもできますし

あっと言う間に仕上がります。

 

  1. あなたは、誰のために書いていますか?
  2. あなたは、誰を喜ばせたくて書いていますか?
  3. その、あなたが喜ばせたい人は何が好きですか?

この三つの質問が埋まるなら

ネタは降って湧いてくるんじゃないでしょうか。

 

自分のために書いているのでしたら、自分の好きなことを書きましょう。

迷うことは悪いことではありません。

一歩前に進むためのエネルギーを溜めているのです。

 

迷うことを厭わないで。

 

そして、何を迷っているのか、全部テキストに落としてしまいましょう。

文字に書くだけで、大体の悩みは解決します。

その時の文字も、楽しんで書いてください。

 

『文字を書くこと自体』を、好きになってください。

 

小説を書きたいと思ったあなたは

あなたの書く文字の群れでヒトサマを幸せにするのですから

書くことで、あなたが不幸にならないでください。

 

楽しんで。

楽しんで、文字を書いてください。

ちょっと評判がいいので、ここにも貼っておきます。

 

「【タイバニ】スカイハイとモブ 『自殺』」 (pixivの小説です)

幸せになれるおまじない。

グッドラック!

 

楽しんでください♪

 

○○○ 晶山 嵐 ○○○ しょうやま らん ○○○

2013_04_28(日) pm05:06

 

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