小説の書き方について。

小説の書き方
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↑見ると、プロットの書き方っぽい。

 

私も、小説にプロットを書くようになったのは、

編集さんに提出するために概略を書いたのがきっかけのような気がする。

 

もちろん、アウトライン(プロット)を書かないと

『書き切る(小説を完了させる)』確率は下がるかもしれないけれど

それは結局、頭の中に『完了までの物語』を描けていないからであって

プロットを書こうが何しようが、

『エピローグ』が頭の中になければ、そのプロット自体が完了しない、ということになる。

 

今度は『プロットが書けない!』で悩むことになって

小説を書き始めることもできなくなる。

私は、そんな気がする。

 

 

 

『不思議の国のアリス』ってご存じですよね?

アリスがどんどん変な世界にもぐり込む話し。

 

これって、子供にその場凌ぎに即興で話を作って聞かせたモノだということです。

 

だから、子供がだれて来たら衝撃的なキャラクターを衝撃的な登場させて興味を引きつける。

全体からみると、『小説』という体をなしてないけれど、

箇所箇所を読むと凄く面白い。

そして、部分部分が面白いから、全部読み終わっても面白い。

 

 

 

 

営業職をしたことがある人なら判るとおもいます。

それまで凄く話が弾んでいて、相手さんも買う気でいてくださったようなのに

最後の話の持っていき方に失敗して決済(クローズド)できなかった。

そういうの。

 

小説や漫画に関わらず『ラスト』って一番難しいんですよ。

 

でも、その一番難しいものが、『お話』には99%入ってます。

その難しいのを踏まえて、それをさせようとして『小説の技術書』とか書いてありますよね。

 

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最初に小説書く人は

『ラストを書く』ことを考えて書かなくていい、

と私は思います。

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これね、『絵を描く』ことで考えてみてください。

あなたが絵に興味がないとしても、

キャラクターに『画家になりたいコ』がいると仮定して

その子がどう動くか、考えてみてください。

 

始めて絵筆を握ったとき

  • その絵を『完成』しましたか?
  • スケッチから入りませんでしたか?
  • ペンの持ち方から入りませんでしたか?

 

どうして小説だけは、『完成』を最初から定義して
書き始めなければならないのでしょうか?

 

 

完成させたいのはわかりますよ。

でもね、初心者が『小説を完成させる』というのは

絵筆を持って三日目に、
キャンパスを埋めつくして『人の目に耐えられる』ものを作る、

のと似たようなことです。

 

まぁ、絵の具を散乱させてキャンパスを埋めつくすことはできるでしょうけれど

それであなたは、それが『自分の作品だ』と胸を張って言えますか?

 

 

絵筆を持ったら、三日目で完成させることは無理だと、ほとんどの人は考えるのに

小説だけは、『最初から』完成させることを目標にするのです。

スケッチも、ペンの持ち方も学ばないうちに。

 

それで『完成』させられるのはよほど勘のいい人だけだと、私は思います。

だから、大体のひとは、『最初の一行から進まない』という悩みを持つのです。

 

そりゃそうでしょう。

ペンの持ち方も知らずに書き始めているのですから。

 

『日本語が書けるから小説のほうが漫画より楽だ』と考えて

小説を書き始めたのでしたら、凄い勘違いですよ?

 

『漫画』も『小説』も『創作』なんです。

『ゼロから1を作る』作業なんですよ。

 

『日本語が書けるから』とか『印税生活したい』とかなら

『小説』より『ハウツー本』のほうが稼げます。

 

『ハウツー本』は『10を1の力で説明するもの』です。

ですので、そこに『ゼロから1を作る』という『創作』の作業が入りません。

『売れる小説を書く』より100倍簡単です。

 

ただし、文章力がなければ、そちらでも売れませんけどね。

 

『二次創作』だから、『ゼロから1はないはず』と思ったら大間違いです。

原作にないことを描くのでしたら、『ゼロから1』なんです。

 

たまに、原作の劣化小説がありますが、売れないでしょ?

見てもらえないでしょう?

 

原作の文章化は『文章の鍛練』には良いですが、それは『小説』ではないですからね。

 

 

 

では、どうすればいいのか。

 

小説を書こう、その一。

 

まず、小説の前段階。

絵筆にとっての『ペンの持ち方』から学びましょう。

 

今、あなたの目の前にある景色を文章にしてみましょう。

私は私の自室のデスクについて、キーボードをたたいている。

目の前のモニタはワイド画面に買い換えたので、前のモニタとの比率が違って、なんだか気持悪い。でも、それもそのうちなれるだろう。

その向こうの窓に、外に向けて扇風機を置いた。部屋の中に空気をいれるためではなく、部屋の空気を外に出すためだ。毎朝、トイレに行くときに、どんなに寒くても窓を開けて、扇風機をつけ、部屋の換気をしている。

窓辺の棚に乱雑に積み上げた本。そのうち倒れてくるんじゃないかと、いつも『どうにかしよう』と思うが、なかなか『どうにか』できない。

長年掃除していない窓は曇っていて、夏は日差しが弱まったが、冬になる前に掃除しようと思う。

まぁ……私の目の前だとこんな感じですか。

 

別に、こんなものに起承転結とかいらないです。

ひとさまが読んで、光景が判るようであれば一番いいですが

まずは、『自分が読んでもわかる』ように書いてみましょう。

 

絵を書く人が、ぱぱっと辺りをスケッチするのと同じ感覚で

小説を書く人は、『見たもの』をぱぱっと文章にするのが大前提です。

 

小説が書けない書けない、という前に、こういうことをしたことがありますか?

 

『脳内の想像』が『テキスト化』されて、ようやく『文章』になります。

それに物語性を持たせたものが『小説』とよばれます。

 

小説を書く前に、まず、『テキスト化』がすぐにできるようになりましょう。

『テキスト化』ができないのでしたら、そもそも小説は書けません。

 

これぐらいの文章なら、誰に見せても恥ずかしくないでしょう?

(エロ部分や感情が無い、という意味で)

親兄弟や友人に見せて、『書いてあるものが理解できるか』聞いてみましょう。

 

『下読みの鉄人』

↑サイトでも書いてありましたが

投稿作品の多くが、『文章にすらなっていない』そうです。

 

小説を書こう、その二。

 

自分と他人を比べない。

 

漫画の教本にたまにあったのですが

『プロになったら、毎月連載とかで、ネタはいくらでもあった方がいい。

だから、いまのうちから「はやく話を作れる」ようになった方がいい』

という記述。

 

そりゃ、プロになったらそうでしょうけど

それって『漫画の初心者』読本で書くことなのでしょうか?

 

私は、『小説を書くための本』は一切読んでいませんが、

『絵(漫画)を描くための本』はかなり読んでいます。

 

漫画の方は特に、『完成してプロになったとき』を前提にしているものが多いです。

そして、『小説を書けない』と言っている友人知人や、ネット上の人を見ても

小説の書き方指南の本には『プロになったとき』のことを前提に
書いているものが多いのではないでしょうか?

 

 

小説を書きたい理由の一つは、

  • 小説のプロになりたいから。

それはわかります。

 

でもね、考えてみてください。

絵筆を持とうと思った人の全員が、プロになろうとは思ってませんよ。

私の母も、六十の手習いで絵はがきを始めましたが、プロになろうなんて思ってません。

ただ、『自分のために』絵を描きたいから、方法を知りたい。

 

絵を描く人って、『趣味』が前提の人が多いです。

でも、『小説を書きたい』人って、プロ前提の人が圧倒的に多い気がします。

 

『小説家になりたい』から、小説を書きたい。

だから、『完成』を前提に『初心者』としてスタートする。

だから、『完成』できなくて『自分はだめだ』と自己嫌悪する。

 

負のスパイラルに入ってます。

 

『有名になりたい』ための、自己発現の方法として『小説家』を選んでいませんか?

 

  1. 芸能人になるには外見が……才能が……
  2. 漫画を描くには技術が……
  3. 小説なら、日本語を書ければできる!
  4. 一番簡単じゃないか?

 

そんな理由で『小説家』になりたいと思っていませんか?

 

別に、『なりたい理由』はなんでもいいですが

そのために、『初心者』としてのステップを踏み外していませんか?

 

「小説を書くネタが無い」と言うなら、小説を書かなきゃいいじゃないですか。

 

ネタが無いのに小説を書きたいという意味が、私にはわかりません。

だからこそ、『小説を書きたい』のではなく『小説になりたい』のだろう、と思うわけです。

 

絵を描くのが好きでないと漫画家がつとまらない、というのは理解できると思います。

同じく、小説家も、『文章を書くのが好き』でないと勤まる職業ではありません。

 

腱鞘炎になろうが、キーボードをたたくのに激痛があろうが

私はこの小説を書きたいんだからキーボードをたたくんだ!

 

そんな気概が、『小説家になる』ためには必要だと思います。

 

日本語が使えるからって日本語の小説が書けるわけじゃないですよ?

 

 

絵を書きたくないのに絵筆を持たされることほど苦痛はありません。

どうして、自分にそんな拷問をわざわざ強いてるんですか?

ネタがなければ書かなければいいんです。

 

だから、ネタが浮かぶまでは、情報を集め続けるんですよ。

 

 

『エピローグを書き切る』って、小説を書く上で、一番難しいんです。

そして『プロローグを書き切る』って、小説を書く上で、二番目に難しいんです。

 

その難しいところから始めようとしていませんか?

 

友人知人の小説家志望の人は、みんなそうでした。

  • 「最初の一行が書けない」とか
  • 「最初に何を書いていいかわからない」とか

 

とにかく、『最初の一文から進まない』

『最初の一文にすらたどり着けない』

 

そういう苦難を抱えていました。

 

 

小説を書く上で二番目に難しい『最初』を初めにしようとするから、そうなるんです。

 

どうして書きたいところから書かないんですか?

あなたが、小説で、真っ先に表現したいところはどこですか?

 

  • 恋愛シーン?
  • アクションシーン?
  • 時限爆弾を仕掛けるシーン?
  • 営業マンが見事、大きな成績を上げたシーン?
  • ヒーローがドラゴンを倒すシーン?

 

大体、クライマックスだと思います。

そこから書き始めればいいんですよ。

 

このキャラクターがどんな名前で、どんな体格で、なんて考えなくていいです。

名前も『ヒロイン』『ヒーロー』『敵a』『敵B』『ヒーローの友人(略して『ヒ友』)。

そんなふうに名前はテキトーにして、場所もテキトーにーして書いてみればいいんです。

 

書いているうちに、

  • ヒーローには炎の魔法を使わせたいから、
  • 魔法のスキルが必要だから、過去に魔法の修行をしていたことにして、
  • その時の修行の相手がこのヒロインで……とか

勝手に設定が出てきます。

 

これは、『物語』から『話を作る』タイプの人。

 

キャラクターから話を作るタイプの人は、

先に登場させたいキャラクターを紙に書いてみましょう。

マルカイテチョンでいいですから、『紙』に書いてみましょう。

 

絵の才能は必要ありません。

絵で書けない部分は文章で『こんな感じ』と記入すればいいです。

 

 

エンディングから思いつく、とか、このプロローグを書きたい! とか

『まず』書きたい場所はさまざまだと思います。

 

私が過去に『書きたい』と思った『まず』の部分。

  • 夢で映画を一本観たので、それを小説にしたい。
  • このラストを書きたい。
  • このクライマックスを書きたい。
  • このキャラを活躍させたい。
  • このキャラを愛させたい。
  • このキャラをいじめたい。
  • この世界を描きたい。

 

こんな感じで、毎回、エンディングが浮かぶわけでもないですし

毎回キャラクターから浮かぶわけでも無いです。

 

(↓リンク先はBLサイトです)

  • 夢で映画を一本観たので、それを小説にしたい。→『白き月の裏
  • このキャラをいじめたい。→『慰謝料』『危険な系譜』シリーズ。
  • この世界を描きたい。→『赤狼』シリーズ

 

ぱっと、書いた理由を思いつくのは上記の通り。

 

どれも一応『ラスト』は決まって書き始めていますが

そこまで書くかどうかは考えていません。

 

『書きたい』理由はなんでもいいんです。

『書きたい』場所も、どこでもいいんです。

 

とにかく『書き始める』ことが一番大事なんです。

小説が上手くなるのも『経験』なんですから。

 

私が三回目に小説を書いたとき高校世才でした。

やたら長編だったので、書いた先から友人に見せまくっていました。

そして、「早く先がよみたい! 早く書いてっ!」と、

友人たちはお世辞でも言ってくれました。

これほどモチベーションが続くことは無いです。

 

最初の二冊はノーマルオリジナルで、創作畑に合わせて本を出しました。

一回目の創作畑で一冊。二回目で二冊目。

もちろん、どっちも三回目のイベントでも売れ残っています。

 

二回目の創作畑で、二回目の本を買ってくださった男性が一冊目を指さして

「これ、面白かったよ」と言ってくれました。

 

見ず知らずの、しかも男性から褒められたんです。

(当時の私は72キロのおでぶさんなので、

 外見でお世辞を言われたわけではないと思います。

 お世辞でも嬉しいです)

 

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小説を書きたい人に言いたいことは二つ。

「さっさと書きたい部分を書く」

そして

「さっさと他人の目にさらす」

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この二点。

 

だから、「どう書き始めていいのかわからない」とか論外!

書きたいところをまず書く!

 

以前、コピー誌で面白い本を友人が見せてくれました。

 

とにかく『エロシーンが書きたい』らしいその作者さんは

エロシーンは微に入り細に入り書いているのですが

他の所は箇条書きだったのですw

 

でも、その友人のように、

『これ面白い!』といって買ってくれる人はいるのですよね。

 

『どんな状態でも「書き上がる」ことさえできれば公開できる』から売れるのです。

あとは、本人の頑張り次第。

 

その人は

  • 最初もラストも書きたくなかった。
  • エロシーンしか書きたくなかった。
  • だから、エロシーンだけ書いて、他は箇条書きにした。

いっそすがすがしいですよね。

 

初心者の小説って、それでいいんですよ?

書きたくない部分は書かなくていいんです。

 

特に二次だと『書きたかった部分が書けていれば』

そうよね、そうよね、と読んでくれますw

 

とにかく『書きたい部分だけ』書いてしまいましょう。

 

そして、小説の投稿サイトでもpixivでもいいですから、投稿しましょう。

 

他の小説の投稿サイトはほぼ使ったことが無いので判りませんが

pixivだと『閲覧者』数や『星』がつきますので

どれだけの人が『楽しんでくださった』のかはわかります。

 

「できあがっていないものを人目にさらすのはイヤ」という観念をまず捨てましょう。

絵のスケッチを人に見られるのを恥ずかしがる人もいますが

スケッチだからこそ、評価を求めやすいんです。

 

なぜなら

『仕上がった絵』には『好み』の問題がでますが

スケッチだと、『基本的評価』をしてくれるからです。

 

 

スケッチをすると、自分のできていない場所がわかって、そこを糺そうと思いますし、

『どこかおかしい? 直す場所を教えて?』と言えます。

 

でも、スケッチすら書かないのに

「どうしたら絵が書けるようになると思う?」

と聞かれても、答えようがあたません。

 

 

小説も一緒です。

 

まず、『書いて』くれないと、「ここを直した方がいいよ」とも言えませんし

あなた自身も、「自分の修正点」を客観的に見ることができません。

あなたの脳内はあなたにしか見えないのですから。

 

 

まず書きたい部分を書く。

すると『テキスト化』する時点でかなり難しいということが判るでしょう?

  • 迫力ある炎はどう書いたらいい?
  • とても美人が笑った姿をどう文字にしたらいい?

 

絵は技術がいるけれど、文字だと簡単。

そう考えていたことが吹っ飛ぶでしょう?

 

 

『小説を書きたい』人は、まず

目の前の光景をテキスト化してみましょう。

今、自分が考えていることを文字にしてみましょう。

 

小説の指南書を買うのは、そのずーーーーーーっとあとの話です。

 

絵を描きたい人が、いきなり絵の具を使わず、スケッチをするように

小説を書きたい人は、いきなり小説を書かずに、『テキスト化』に慣れてください。

 

 

頭に浮かんだシーンを文字にしてください。

最初と最後を考えるのはそのずーーーーーーーーっとあとの話です。

 

まず、頭に浮かんだことを文字にしてください。

 

視覚、聴覚、脳内の『テキスト化』。

それが自然とできなければ、小説なんて書けません。

 

 

まずは

  • メモをとること。
  • ブログを書くこと。
  • Twitterを始めることからやってください。

 

Twitterすら文字書くの面倒、という人は小説書けません。

 

『文字を書く』ことを好きになってください。

 

 

プロットとかはそのあとの話です。

 

『文字を書く』ことを好きになってください。

文字を書くのが楽しくなれば、自然と書けるようになります♪

 

 

Enjoy!&Thank you♪

2013_11_11(月) pm00:48

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