小説の書き方に関して、アスクからの質問。
こんにちは。
短いお話しを書く際に、
晶山さんが心がけていることなどございましたら、
ぜひ伺わせてください。
私事ですがイベント無料配布用に、
短めの小説(オフ20-30ページ)を書こうと思いましたが、
長くなって収拾がつかなくなってしまいました。
小説の書き方に関して、晶山嵐の回答。
慣れです。
不躾にお聞きしますが
あなたが無料本を出したい理由は下記のどちらでしょう。
1、有料だと売り上げが低いから、無料本で垣根を下げようとしている。
2、いつも買ってくださる読者さんにサービス&購入を迷っている人にサンプルとしてつくる。
で、内容が違います。
1でしたら、読者さんが一番見たい部分だけを書くのが良いでしょう。
端的に言えば、エロ部分とかいちゃらぶですね。
この場合は前後が無くても、大丈夫です。
2でしたら、あなたの強み、
コアの部分を前面に押し出すべきでしょう。
ですので、
短い中でも起承転結がないとあなたの実力はわかりません。
1より難易度は上がります。
コピー誌で数冊、ではなく、
オフ本で出すのでしたらお金がかかるのですから、
目的にあった話を書きましょう。
単純に今後のための、あなたの選択肢。
長くなったのでしたら、次の新刊に向けて
『続き』にしてしまえば良いですね。
ちゃんと『ヒキ』で切ることが必要ですが。
長くなったのは有料ので普通に書くことにして、
短いのを書き直す、ことができそうなら、そちらがお勧めです。
今回を乗り切ったあとの話し。
すでに一度、
『長さを意識して書く』ということを始めたのですから
今後も、そういう短編無料配布をする機会があるでしょう。
『一つのエピソードを入れたら何ページぐらいになるか』
というのをあなたの感覚として覚えておくと今後楽です。
私でしたら、長編小説に、
『登場人物を一人増やす』と100ページ増えます。
あなたの『エピソードの大きさ』がどれぐらいかはわかりませんが
短編の場合は、大きなエピソード以外は
『散りばめておくだけで突っ込まない』といいです。
大きなエピソード一つだと『はいはい』で終わりますので。
『20ページのためにつくられた20ページの話し』って、
まず面白くないです。
『100ページ書くためのワンシーン』を切り出して、
読み切りにできるけど、続きはあるんだよ、みたいな20ページは、
『読みごたえ』があります。
どういうのが読者は楽しいだろう
と思って書いてください♪
もっと今後について。
あなたの作品の方向性が
『芸術品』なのか『娯楽品』なのか決める、
ということです。
(オリジナルでも、二次でも、です)
『芸術品』なら読者のことを考えずに好きなことを書けば良いです。
あなたの内なるものを筆に載せて、
相性の合う人以外は見てくれなくていい、
と割り切りましょう。
この場合、評価は気にしてはいけません。
『娯楽品』であれば、
『ヒトサマ』に『楽しんでいただく』ことを念頭に置きましょう。
心の持ち方で作品の方向性はまったく変わります。
あなたの無料配付本が、
あなたの今後に実りあるものになるよう祈っています♪