【小説を書く前に】『美文』は不要だと心得よ!

【小説を書く前に】『美文』は不要だと心得よ! 小説の書き方 私の場合

『小説の文章が上手くなればもっと読んでもらえる』

そう思う人が多いことに私は驚きました。

 

小説を書くときに『美文』を追及する人が多い。

 

私もpixivとかで、接続詞とか、体言止めとか説明しました。

そこらへんは『最低限のレベルの文章の調整』だからです。

でも、それ以上の『美文』を追及する人が多い。

 

なぜそれが分かるかというと、

そういう講座に凄くブクマが多いから。

 

『大事だと思ってる』からブクマが多いんです。

リサーチってそういうものです。

 

私も、ブクマ集めに『美文のススメ』を書こうかと思いましたが書いてません。

だって、『美文』なんて『小説に必要だとは思っていない』からです。

 

『美文』が『不要』な理由。

『今のあなた』に美文が不要なのは、

『あなた』がまだ『駆け出し』だから。

 

全部の小説家に美文が不要とは、私も言っていません。

 

一流の小説家には美文は必須ですが

二流まではネタだけで勝負できます。

 

なぜなら、『読者は美文を求めていない』からです。

そういうと語弊があるので、正確に書きましょう。

 

『美文を好きな読者だけが、美文の小説を求めている』のです。

『ネタが面白ければ良い読者』は『美文なんて二の次』なんです。

 

そういう読者は『読めれば良い』のですから。

なれば『そういう読者』をターゲットにした方がいいでしょう?

なんで無理に『美文が好きな読者』をターゲットにしているのでしょう?

 

小説が美文でなくても読者は読む。

あなたは『自分が小説家を目指している』から

『文章を美しくすること』に集中していて

『あなたが書く文章』も『普通の人』よりは巧いでしょう。

 

でも、考えてみてください。

 

『読者』は『自分の文章より巧い』なら『上手!』と思うのです。

わかりますか?

 

あなたは、『あなたのライバルより巧い』必要はないのです。

 

『読者より文章が巧い』なら、『読者は読んでくれる』のです。

だって『自分より文章が巧い』のですから

『この作家、下手くそ』って『思わない』んです。

 

そもそもが『ヘタだと思われない』のに

『もっと上手にしよう』って、空回りしてると思いませんか?

 

あなたが『美文』を必要だと思ってしまう理由。

『小説の文章は美しくないといけない』!

そう、あなたが思ってしまう理由は二つ。

 

  • 『あなたが読む』プロの小説の文章が美しい。
  • 『美文にする講座』が多い。

 

『あなたが読む』プロの文章が美しいのは当然ですね。

それはあなたが『美しい文章の作家』の小説しか読んでないからです。

 

プロでも『文章が上手くない人』はいくらでもいます。

『ヘタでない』なら、プロになれます。

 

『プレバト』で言うと『凡人』ならプロになれるのです。

もちろん、プロの中でも三流ですが。

 

普通の『凡人』はプロになろうとしないから

『プロになろうとしている凡人』はプロになれるのです。

もちろん、底辺ですけど。

 

 

プロになれる最大の理由は、

『ネタが良いから』です。

 

だから、駆け出しの小説かは『美文』ではなく

『ネタ作り』を勉強するのが

人気を上げる最大のポイントなのです。

 

『美文にする講座』が多い、という問題。

『美文にする講座』は多いですね。

私もそれを見て『美文を追及する人がいるんだ?』と思ったぐらいです。

 

でもね、考えてみてください。

なぜ『美文講座』が多いのでしょう?

 

『美文にする講座』は『書きやすい』からです。

考えて見てください。

 

『美文にする』のは『小説家でない人』でも言えるでしょう?

国語の先生とか、編集さんとかライターさんとか。

 

  • 国語の先生だから小説がかけますか?
  • 編集だから小説がかけますか?

 

ちがうでしょう?

 

『小説を書ける人』が『小説家』になるんです。

 

『美文講座』は『小説が書けない人』でも書けるんです。

だから、『数が多い』のです。

 

 

 

『10万字の小説』を書いたことがない人でも

『美文』については『語れる』んです。

 

『美文にする講座』が『目につく』から

『美文でないといけない』と『思ってしまう』んです。

 

テレビ広告に流されて、まずいお菓子を買っているのと同じです。

『目につく』から『必要だと思う』状態が続いているのです。

 

流されないで!

 

『読まれる小説』に一番必要なのは『ネタ』です。

 

 

『美文』の定義は?

あなたはそもそも、『美文』をどう定義していますか?

 

『プロと同じぐらい美しい文章』のことですか?

その『プロ』って『誰』ですか?

 

芥川龍之介と夏目漱石、『同じ文章』ですか?

 

『あなたが目指す美文』って『誰』ですか?

『その作家』と『同じ文章』が書けることが到達点ですか?

それって単に『劣化コピー』ではないですか?

 

あなたは劣化コピーを目指しているのですか?

ちがうでしょう?

 

『あなたの文章がどうなったら』『あなたは満足する』のですか?

 

つまりは『あなたの目指す「美文」の「ゴール」』はドコですか?

 

ね?

わかるでしょう?

 

あなたは『ゴールを設定せずに走っている』ということが。

『ゴールを設定していない』から

いつまで頑張っても『終わりはない』のです。

『終わりがない』からあなたはそのうちつぶれるのです。

 

『やっぱり私にはだめだった……』と自己嫌悪して

人生を折ります。

 

自殺する、という意味ではなく

『挑戦する気』がなくなります。

 

だって、『またやっても、ダメかもしれない』から。

 

『ゴールを設定せずに努力を始める』ことで

そういう地獄が口をあけて待っているのです。

 

だからこそ、私は声を大にして、何度でも書きます。

『美文は不要なのだ!』と。

 

美文を追及するのはいいですよ。

『ゴールがあるのなら』。

 

逆上がりだって、跳び箱だって

『上がれれば終わり』『飛べたら終わり』なんですよ。

 

『美文のゴール』ってどこなんですか?

そんなことにあなたの人生を費やしてはいけないんです。

 

『あなたの文章は美しいよ』って

誰が言ってくれますか?

そして、『誰が言ったら』『あなたはそれを信じる』のですか?

 

あなたの文章はもう美しいよ。

いや、まだまだだよ。

誰が言っても、『まだまだだめだよ』って言い返しませんか?

なら、どこがゴールなんですか?

 

『私の文章はもう美しいから、「他の努力」をしよう』って

『どうやったら』思えますか?

 

 

『美文が不要』な理由、分かっていただけたでしょうか?

 

では、『小説の文章レベル』ってどれぐらいが必要なのでしょう?

小説の文章は『数学の教科書』程度でいい。

『小説を書く初心者』はまず『説明ができればいい』のです。

 

  • 右手が右手として書かれていればいい。
  • 誰が何を言っているのかが説明できていればいい。
  • ここはどこなのか?が説明できていればいい。

 

『世界観の説明』とかはまた別問題なんです。

それは『世界観の構築のレベル』に依存するからです。

 

文章が上手くても、

ふわっとしか世界観が想像できていなければ

『世界観の説明はできない』のです。

 

こねくった文章を書く必要はありません。

 

『絵を描く人』が『最初はデッサン』をするように

『テキストデッサン』を繰り返せば良いのです。

【小説を書く勉強】『テキストデッサン』をする。 | 小説の書き方-プロ作家が答えます

 

『数学の教科書レベルの文章』というのは

『プレバト』で言うと『凡人』の文章です。

『説明はできている』俳句ですね。

 

ナニがどうなってどうなるのかはわかる。

でも、

  • 面白くない。
  • ネタが在り来り。

 

つまりは、わかりますか?

 

『凡人レベルの文章』で

  • 面白い。
  • ネタが良い。

これで、『才能あり』になるのです。

 

『言葉の経済効率』を考えるのは特待生から。

プレバトで『言葉の経済効率が良い』なんて評価を受けるのは

特待生の人達です。

 

つまりは『言葉の経済効率』なんてものが『ない』俳句でも

『才能あり』になるのです。

 

『小説を書き始めた初心者』は

『才能あり』を目指せば良いということです。

 

いきなり『名人を目指す』から『一句もできない』状態で

枯れはてるのです。

 

『一行目が書けない』という理由で、

一本の小説を完成させるどころか

『書き始めることができない』レベルでとまるのです。

 

『一行目が書けない』のは

『最初から』『完成稿』を書こうとしているから。

 

初心者が明日、名人になることはない。

『処女作で受賞』とかいうのを聞くから

『小説を書いた一作目でヒットを飛ばせる』と考える人がいるのでしょう。

 

『処女作』ってのは『「商業小説」が初めて』ってことで

『人生で一回目に書いた小説』ではないです。

 

私だって、20年以上同人で小説を書いていましたが

商業小説デビューしたときに『新人』って言われて

驚きました。

 

大阪では、吉本興業なんて数十年前からあるのに

東京デビューしたとたん『流行語大賞』とかとって

「何をいまさら」って思いました。

 

『処女作がミリオンセラー』ってそういう意味なので

初心者が『初めて書いた小説』でヒットを飛ばしたわけじゃないですよ。

 

 

『売れる小説』に一番大事なのは『ネタ』。

『売れる・常連さんがつく小説』で『一番大事』なのは

『ネタ』です。

 

一流になるには美文は必要ですが

まず『ヒヨコ』が『三流』に上がるには『ネタ』が大事。

 

美文追及なんて、あとのあとで十分なんです。

美文より『書き切る』ことが大事。

  1. まず
  2. 書く。

『書き出す』ことが大事で

  1. 書き切る。
  2. 公開する。

これが大事。

 

『書き切る』ことをしないと、『小説』にはならないし

『公開する』ことをしないと『評価はもらえない』のです。

 

『書き切っていない文章』がどれだけ美しくても

『公開しない』なら評価は貰えないのです。

 

一本も小説を書いていないのに

『美文追及』とか愚の骨頂です。

 

書いていれば自然と美文になる。

運動をしていれば体力は上がりますよね?

そして『走るフォーム』を気にしてれば

『走る回数を上げること』で『フォームは綺麗になる』でしょう?

 

なぜなら、『フォームを気にしているから』。

 

小説も同じなのです。

『文章を書いた量』によって『文章は上手くなる』のです。

そして『美文を書きたい』と思っていれば

『書く量が増える』ごとに『美文になっていく』のです。

 

なぜなら『美文を気にしている』からです。

 

蛇足。

私は、『小説を書く』時に『美文』をまったく気にしませんでした。

 

だから、『美文を追及する人がいる』ということに

まず驚いたのです。

 

私が気にしてたのは

『吐く息の臭さがわかるような小説』だったんです。

つまりは『臨場感』ですね。

 

25歳ぐらいの時に、

ちさろろうの友人にそう話をしたことがあります。

 

『臨場感』なんて言葉をその時に考えていたわけではないです。

この記事を書いていて、『臨場感』とまとめました。

 

でも『臨場感を目指す』ことではこうはならなかったと思います。

 

『吐く息の臭さがわかるような小説』

それは、『臨場感』であり

『読者を引き込む能力』です。

 

だから、私の小説は、迫力があります。

だって、私は美文より迫力を追及したから。

 

『美文』では、私は『私の小説を見て!』とは言えません。

でも、『迫力のある文章』というなら、

『私の小説』を参考例に出します。

 

 

『美文ではないものを追及した人がいる』という事例に

私はぴったりですねw

 

あなたも、『あなたの好きな文章』を追及すれば良いのです。

それは『美文』なんていう『ふんわりしたもの』ではだめなのです。

『誰もが思うこと』をあなたもすれば『凡人』で終わるのです。

 

  • 美しい花の香りが漂うような小説。
  • 主人公の汗が降りかかってきそうな小説。
  • 主人公が切られたら読者も痛みを感じるような小説。
  • この世界観の中で生きている実感がわかるような小説。
  • 主人公が微笑んだら、読者も微笑んでしまうような小説。

 

『あなたが書きたい文章』は、どういうものですか?

 

それを『ゴール』にして、書き始めましょう。

他の人がしていないから『オリジナル』になる。

『ブクマが多い講座』って『凄い』ですよね?

だから、あなたもそれを読んで『そうしよう』と思いますよね?

 

『ブクマが多い講座』の『実践』って

『他の人もしてます』よね?

 

『ハウツー』ならそれでも良いのです。

 

 

『感性に関わるもの』の場合

『講座を読んで実践した人』と

『同じもの』に『仕上がる可能性』は高いのです。

 

『新聞ぐらい読んでおけ』とよく言われますが

『新聞なんてみんな読んでいる』という前提なら

『誰でも知ってる情報に時間を使うのは無駄』という考え方もできるのです。

 

『常識が必要』なら

『みんなが知ってること』は『知っていないとヤバイ』ですが

『常識が不要』なら

『常識の情報を取得するために時間を使う』ことはやめましょう。

 

『みんなが知ってること』なら、『誰かが知ってる』ので

話題になったときに、『しゃべりたがりの人』に聞けば良いのです。

嬉しそうに教えてくれますから。

 

『あなたしか知らない情報』を取得することに時間をかけましょう。

それが『独自のネタ』になります。

 

まとめ。

小説を書く初心者に美文は不要。

書いてればそのうち美文になる。

 

自動的に美文になるのものに『今』時間をかける必要はないのです。

 

『美しい文章を書きたい』あなたは

『あなたの小説を書くレベル』が上がれば

自動的に『美しい文章レベル』も上がるのです。

 

だから『小説を書くレベル』を上げるために

『多作』が一番早道なのです。

 

『美しい文章を書きたい』と『心に置いたまま』

多作を続けて『経験値を上げる』ことで

レベルアップしたときに、自然と『美文スキル』はついてきます。

 

私は、レベルアップしたときに『迫力』にスキルを振ったので

『美文』より『迫力がある文章』になったのです。

 

『小説を書くレベル』が『あがらない』のに

『美文だけレベルをあげる』なんてことは、とてもむずかしいのです

なぜなら『場数を踏んでいないから』。

 

多作してください。

 

最後にもう一度書いておきます。

『一流になる』には『美文』は必要です。

でも、『二流』まではネタが最重要です。

 

美文でなくても読者は読んでくれます。

『凡人』以上の文章力があれば良いのです。

 

『美文に費やしたい時間』を、『ネタや構成』に使いましょう。

 

文章がいかに美しく読みやすくても

ネタがなければ二度と読まれません。

 

文章が上手くなくても、ネタが良ければヒットします。

 

『文章がヘタ』なのはダメです。

『説明ができる文章力』は必要です。

 

でも、『上手くなくても良い』のです。

 

ネタと構成、そして『書き切る』『公開する』ことに時間を使ってください。

公開しない文章がいくら美しくても、評価は貰えません。

 

 

 

【この記事を書いた日 2021/07/10 11:11 】

 

 

 

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